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表題作我儘猫と恋々

ルイ(黃睿宇)、バー・ウェイター、24歳
青柳梓、貿易会社主任、26歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下:梓の会社の同僚たち紹介/イラスト(CPプロフィール)

あらすじ

「愛されてるって実感したいの」

バーで働く中国人ウェイター・ルイは、来店していた貿易会社のエリート集団の中でもひときわ気品を漂わせている、好みの美貌を持ちながら高慢で我儘な青柳梓(あおやぎ/あずさ)から目が離せないでいた。
やがて上司に酔い潰され一人テーブルに置き去りにされていた梓の介抱を任されたルイは、仕方なくホテルに連れ込むことに。
無防備な姿を振り切って帰ろうとすると、目を覚ました梓が未だ酔いの残る声で「僕を愛して」と縋りついてきて…?


初版のみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記が掲載されている場合でも無くなり次第、終了となりますのでご了承ください。

作品情報

作品名
我儘猫と恋々
著者
遊木 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
G-Lish Comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784866696294
3.7

(14)

(2)

萌々

(7)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
51
評価数
14
平均
3.7 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数3

愛に飢え渇く受けの泣き顔が刺さる!愛情いっぱいの褐色攻めがカッコいい!

ルイ×梓

中国人のバーのウェイター・ルイの目に留まったのが、
客の美人で上流な貿易会社主任・高飛車な梓。

バーでの出会いが、
上流と庶民階級という生きる世界の違う2人の不釣り合いな恋が始まる。


梓の精神的な苦悩が痛々しい!
超絶美人の泣きながら愛に飢えている姿・・・もう愛してあげなきゃ!・・・胸を締め付ける!
そんな梓に愛を注ぐのが年下のルイ。
ルイの重くても優しい愛情に包まれていく梓にホッとし、
その梓の変化にルイの愛情が反映されているのが最高に愛おしい!
2人の本音が渦巻く切なさと甘さが混在する恋模様に心がポカポカと温まる。


ルイを主人公とし、2人の視点から進む。

ルイ、
ゲイで、日本に滞在中。
褐色でカッコいいし、
年下だけと、しっかりしていて、
梓を愛すると決めた瞬間から、一途な愛情が露われて、
猛烈なワンコになって、その隠れた執着が必見だ!

梓、
プライドが高いから、高飛車なのは強がりで、
不自由なく、お金で何でも解決できるけど、
ただ一つ手に入らないものはーー「愛されること」だ。
愛されたがって寂しさに侵される泣き顔が本当に刺さる!
仕事のプレッシャーが加って、弱さや脆さが全開で
わがままな本音を押し殺したりする姿を見るとズキズキしてしまう!

そんな梓に応えてくれる
ルイの「どんな風に愛されたい?」というセリフがまた刺さると刺さる!

梓の辛そうな表情が、
次第に柔らかくなって、
少し子供っぽさも感じられる甘え坊顔になって可愛い!
それに、
どうしようもない感度のいい体が 
快感に溺れたトロ顔も見せる!(ちなみにルイがすごく上手)
本当に可愛すぎる!

ルイの狭いアパートが、梓の高級マンションよりも居心地良いという
狭い空間の中に凝縮される2人が距離感がたまらない。
さらに描き下ろしのあまあま風景がいいね!

醍醐味として、
ルイと梓の間で、ちょっと中国語での会話が面白い。
貿易会社に絡み合う人間関係も描かれて深みが増している。

真っ直ぐな愛に満ち溢れて、心をくすぐる一冊でした。


気になる点:

ルイの過去の恋、これでいいのかな?
ルイの背景をもっと知りたい。不憫がどうかも曖昧で、
ビザの問題が出てくるのが歯がゆいところ。

結局、梓がただ愛されたくて、誰でもいいという感じもあるし、
ルイは顔だけで愛する?
お互いに惹かれていく心理描写がもうちょっと欲しいかな。

表情とかのコミカルさは良かったけど、かなり繊細な内容だから、 
個人的にはもっとシリアスにしたほうが好みになるかも。

3

心の隙間を

中国人褐色イケメンのルイと育ちの良い美人さん・梓。
バーのウェイターとVIP客という間柄だったふたりがひょんなことからワンナイト…というところからその関係は始まるので、もっとライトなお話かと思っていましたが。
人との距離感や付き合い方に迷うふたりを見ていて、想像以上に重たいお話だったなと感じました。

梓が誰にも言えずに抱えている孤独はとても痛々しく、ルイもまた自分自身の居場所を探しているようなところが切なくて。
似た者同士というわけではないけれど、自分では埋められない心の隙間を持つ者同士が惹かれ合うのは必然だったかな、と。
傷の舐め合いから始まった恋でもふたりが幸せならそれでいい。そう思えました。

自分の求める言葉をくれるルイに救われた梓が、彼との日々をキッカケに自分自身を見つめ直すようになるという成長が見えたのも素敵で。
ふたりともいい笑顔でラストを迎えられたことがとても嬉しかったです。

感情の始まりは曖昧だったけれど、どうして好きになったのか?という部分よりも一緒に過ごすその先にある幸せに目を向けさせてくれるようなお話でした。

1

絵が綺麗な大人の拗らせラブ。

バーの改装工事のため仕事がなくなってしまう中国人のウェイター、ルイ。
その働く店へ偶然来店していた、ひときわ目立つ上流階級風の美人な男、梓に惹かれます。

そしてその日、梓は酔い潰れてしまい、彼の上司にあとを頼まれてしまうルイ。
家まで送り届けたくとも、場所が分からないため、結局ホテルへ連れていくが、、、



勘違いから始まる、攻めの執着が堪らなかったです!!
そして意外とお仕事BLとしての側面も描かれており、梓の優秀っぷりと、周囲の人たちから信頼してるれているおかげで最後の最後で助けられたエピソードはとてもよかったです。


また、ルイも周囲の人に恵まれており、人柄がいいんだろうなあというエピソードから、結果2人行きつけの惚気られるようなお店ができたエピソードにもほっこりしました。


どこか、愛に対して異質さを持つ2人でしたが、2人が出会ったことでパズルのピースが綺麗にハマった感の読了感がとても良きでした。



それから何より絵が綺麗で、細部までの繊細な描き込みがとても眼福でした。

1

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