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表題作月の影と竜の花

竜胆、黒い翼をもつ竜人部隊の指揮官
伽羅、竜胆の使命で花となる狼族の地区警備隊の兵士

その他の収録作品

  • 紺碧の空の下で
  • あとがき

あらすじ

月には翼をもつ竜人と天人が棲み、地上には獣や鳥に変身する八種族が棲む世界――。狼族で兵士の伽羅は、竜人の指揮官・竜胆に見初められる形で「花」という役職に就くことに。「花」とは竜人が七度以上交わることにより、地上に長期滞在できるようになるための「番」相手であった。そんな役目に最初は驚きとまどっていた伽羅だが、優秀な指揮官である竜胆の優しさや強さに触れ、惹かれていく。交わるたびに胸に咲く花びらのような痣が増えるなか、竜胆の宿敵で伽羅にとっても縁のある天人の月白と再会し…

作品情報

作品名
月の影と竜の花
著者
おにぎり1000米 
イラスト
ASH 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784799764800
3.4

(20)

(7)

萌々

(3)

(4)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
63
評価数
20
平均
3.4 / 5
神率
35%

レビュー投稿数2

唯一の存在となる

今回は竜人の司令官と狼族の一兵士のお話です。

受様が攻様の花に選ばれた事で縁のある天人と再会、
彼の策略に巻き込まれつつ攻様の伴侶となるまでと
本編後日談を収録。

この地上には熊、狼、猪、狐、鹿の5種族と
鴉、鷲、白鳥の3種族が棲み
月には黒い翼の竜人と白い翼の天人が棲んでいます。

中立を保つ狐と鹿を除く獣族と竜人、
鳥族と天人と同盟を結んで獣賊と鳥族は敵対し、
竜人と天人は牽制し合っています。

狼族の受様は幼い頃に両親と訪れたキャンプ場で
迷子になり、白い翼をもつ美しい天人に出会い
羽の刻印が残されます。

成長した受様は獣3種族の連合軍の下部組織である
地区警備隊に入隊し兵士となります。

今日は狼族の縄張りである森の巡回につきますが
夜だというのに空を覆うほどの鴉の大群が現れ
薬草や香辛料などを育てる温室が急襲され
苦戦を強いられていると2人の竜人が援軍として現れ
形勢を逆転します。

立役者は堂々とした体格で精悍で男らしい気配を漂わせる
今回の攻様である竜人です♪

攻様は実力はもとより月人が地上で付き従える「花」を
持たなない事でも有名な竜人でしたが
今回の任務では受様を「花」に指名してきて!?

pixiv掲載のWeb小説を加筆、修正した
月人の竜人の司令官と狼族の兵士の人外ファンタジーです♪

リブレ主催ビーボーイ創作BLコンテスト大賞受賞作とあり
人外もファンタジーも好きなのでGETしました。

竜人は狼族から花を選んだことがなく
狼軍の司令官は大変な名誉だと訴えて
その重要性を説かれた受様は拝命するしかありません。

攻様によれば月人は月から一定日数離れると
異常をきたすため、花を選んで7度目の交合をもって
つがいとすれば地上に留まれると言い

選ばれた花とその種族にも恩恵を約束される
と言われた受様は攻様の花となる事を選びますが
攻様に抱かれた翌日、受様の胸にあった羽のしるしが
鱗となり愕然とするのです。

しかも受様はある慈善事業パーティにて
求めていた天人と再会しますが
彼は受様と初めて出会ったように態度をとった上に
攻様とは因縁のある敵対関係にあったのです。

攻様とつがいとさせないために受様が拉致られたり
攻様の異母兄が攻様の結婚を画策したり
天人の策略によって攻様が捉えられたり

三角関係じみた2人の恋愛模様に様々な事件が絡まって
先の読めない展開にハラハラ&ワクワク
楽しく読ませて頂きました (^-^)/

月人が地上に留まれない理由や
花が男性のみなことの理由も意味付けられてはいましたが
伏線的な情報開示によって読者に想像させる展開があれば
より良かったかなと思いました。

2

納得の大賞受賞作品!(でも後半個人的見解あるので要注意)

第1回ビーボーイ創作BL大賞で、大賞を受賞された作品読みました。

壮大なファンタジー異種間BLでした!!

前作も読みましたが、今作も設定が凝ってて光っておりましたし、描写が想像しやすく、とても読みやすかったです。
さすが納得の大賞受賞作品です。



攻めである竜人と狼族である受けとの〈花〉の関係性は、BがLしている設定でニヤニヤしたし、めちゃくちゃ攻めは受けのこと好きで、溺愛しているしでとてもよかったです。


ファンタジーBLと攻めの溺愛好きな人は、絶対大好きだと思います。



-------------キリトリセン--------------


ここからは流行りのweb系ファンタジーBLを読みなれていない私の、本当に個人的な感想です。
本当に。(念を押す)




終盤に向けて、受けが月から地上に帰還する前の、天人の月白と月水晶の展開では(これは完全なる個人的な趣味ですが)、2人が再会できた! これからはラストに向かってたっぷりイチャが読みたいぞっ…! というタイミングを脱出&成敗劇場が始まってしまったので、……おおっ、そっか。そうだよね、そういえばまだ色々解決してなかったわ、、、と焦らしに焦らされ、個人的に少しだけ熱がそがれてしまって、、、

巻末の帰還SSまで、なんとかその熱が復活できずじまい(泣)



ですので、もっと私が他のファンタジーBL小説を浴びるように読んだあとで今作を再読したら、またもっと感じ方も楽しみ方も場面で変わってくるのかもしれないなと感じました。



ただ、冒頭でも触れたのですが、7回攻めと交わらないと地上に止まれない…などの設定や、中盤までは攻めが受けをとても大切にしている姿は、溺愛スキーには萌えたので「萌え」評価にさせていただきました。



3

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