イラストあり・電子限定ショートストーリーつき
東川先生があとがきに書かれていますが、私も芯があって、癖も強いが気も強い主人公超お気に入りでした。根性が据わった受けさん、寝相は悪いが2人の相性は最高のようで。寝相も実は悪くないw
このお2人さんには、まだ子供とか、親とのゴタゴタは似合わない。でもゆくゆくは覗いてみたい。お話しに末広先生の絵がベストマッチ。
【弱音を零したり、甘えたりしてもらえる存在になりたいと思う。これが愛情でなければ、何だ?(司)】
エロス度★★★
おやおや、顔は可愛いのに中身はすごく癖が強い紗和のキャラがツボりますね。
αに頼らずに自分の道は自分で切り拓いていく強さと孤高がカッコいい。
なのでいくら司が世話を焼きたくても甘やかしたくても紗和にとってはノーセンキュー。ツンドラの如き態度で拒まれてしまうやりとりが面白い。
何度拒まれても懲りずに紗和に逢いにくる司の健気さや紗和の生き方を尊重したり、執着・愛の重さもたまらなく、最初はツン度100%だった紗和の司に対する態度の変化が可愛くて最高です。
始まりは最悪だった番関係の行き着く先が素晴らしい。
モデルでΩの受けと財閥の次男でαの攻めが、家族に仕組まれ政略結婚のためのお見合いをするが、そこで受けの飲み物に一服薬を盛られ発情してしまい、、、というお話。
そういう訳でこのお話は、比較的序盤から受けは項を噛まれて、攻めと番になります。
この受けは、自分の足で強く踏ん張って生きるタイプで、決してαに囲われる生活なんてしないぞ!!という矜恃を持ち、とても好感度が高い主人公でした。
が、ページ数も250ページくらいのせいなのか。
はたまた本編と番外編の構成のせいなのか。
比較的サラッと読めて、溺愛BLでしたね!という印象でした。
なんだろう、、、
最近の商業BL小説の新人賞とか大賞作品って、みんなこんな感じのフラットな読了感なんですよね、、
やはりこの感じが流行りなのかな??
でも、マチ先生のイラストはぴったりだったと思います。
サクッと読める溺愛オメガバースがお好きな方には、とてもオススメです!
新人賞受賞作を加筆修正した表題作と書き下ろしの続編の「ウチのαは趣味と察しと諦めが悪い」で構成されてました。癖がなくてとても読みやすい文章で、サクサクと読み進められました。
ただ、欲を言えば書いて欲しかったことが書いてなくて、ページが残り少なくなり始めた時に嫌な予感がしました。
紗和の性格は凄く好きでした。性差別に負けずに強く生きていく姿とか、世間に媚びずに有言実行する姿に好感が持てました。司にも言いたいことを言って、受け入れることは受け入れても寄り掛かろうとせずに頑張って1人で立とうとする姿が凛々しいんです。
反対に司のほうが紗和という存在に惹かれて執着していたような気がします。
最初はこのお話は司がアルファなのでスパダリで全てを解決して爽快な話になるのだろうと思ってたんですが、全然そんなことはなくて個人的にはガッカリしました。
父親に押し付けられてたブライダル事業の結果とか、紗和にかかって来てた弟からの電話の用事とか、気になってたところが全て放置でストーカーのファンの話に肩透かしを食らった気分です。
このお話が続くのなら上記が書いてない理由も分かるのですが、違うなら作品の完成度としては低いと思いました。
また、司と紗和との最初の出会いの齟齬とか発情剤をしかけた犯人もハッキリさせて欲しかったです。なんだかスッキリしないまま終わってしまい読後感が悪いです。
末広マチ先生の挿絵に惹かれ、購入。
文章がとても読みやすく、ボリュームもほどよく…なんですが、なんだろう、ここ!ここに萌える!という萌えを感じるところが、なかったかなあ。ところどころ引っ掛かってしまうところもあり。
主人公は自立心旺盛の、強く気高いΩ性のモデル、紗和。攻めはエリートα・司。
両家の策略により、紗和の望まぬ形で番契約が結ばれてしまい、「責任を取る」と言って甲斐甲斐しく沙和のもとに通ってくる司を、冷たくあしらう紗和ですがー
と続くお話です。
自立心が強く、αに頼ろうとせず精神的に強い紗和は、好きなキャラでした。ツンデレどころかツンツンツン。
で、そんな彼だからこそ、こう…司を理解し、好意を持つようになり、司とめでたくくっ付くまでの理由と過程、エピソードが必要になると思うのですが、えっ、そこで考えを改めて好きになったりする…のかなあ…?と、ちょっと腑に落ちない&物足りなくて。
司の母親からの留守電内容を聞いたら、紗和の性格ならより頑なになったり、「ビジネス番」でいい、と割り切った関係に持っていこうとするんじゃないかなと思ってしまいました。
あと、強気な紗和が発情した時のセッッで「にゃんで」とか、「こんにゃにおねだりしてるのに」とか舌足らずになるのも、刺さる人にはきっと刺さるんだろうなあ…!と思いつつ、個人的にはトロトロになるのは構わないけれど、変な喋り方はして欲しくなかったかな…
ただ、終盤明かされるタイトルの紗和の「寝相の悪さ」の真相なんかは、なるほどそうだったのか!ととても意外で面白かったです◎
司の寝室で巣作りをしようとする紗和の姿も、それにどうしようもなく萌えている(?)司も微笑ましかった(*´꒳`*)
胸にガツン!とくる萌えは感じられなかったけれど、オメガバース初心者の方にも読みやすくおすすめしやすい、現代ものオメガバースでした◎