【イラスト入り】【電子限定かきおろし付】
小説


これぞスパダリといった完璧な護衛兼世話係の攻めと異世界召喚された可愛らしい受けのドタバタラブファンタジーです。
重厚感のある物語ではないのですが、読んでいて楽しく、明るいストーリーはサクサク読むことができます。
溺愛、軽めのファンタジー好きにはおすすめです!
冒頭の異世界転移シーンは、歴代作品の中でも群を抜いて省エネ。あっという間に本編へ入っていきます。一方で、物語が動き出してからは細かな寄り道が多く、やや集中力を要する構成に感じました。
攻めはナイスバディの凄腕の戦士でありながら、完璧なお母さん、あるいは有能すぎる執事のような印象です。あまりにもドリームを詰め込んだようなキャラクターですw
物語中のおもしろ脱線も、本作の持ち味ではあるのだとは思いますが、やや脈絡が薄く感じられる場面もあり、テンポ重視で読みたいタイプの自分には少し合いませんでした。キャラクター同士のやり取りは賑やかですが、物語としてどこへ向かうのかという予感がつかみにくい印象です。のんびりとキャラクター同士のわちゃわちゃや空気感を楽しむ作品であって、オタクの生態や、ハムスター扱いされる受けにどれだけ萌えられるかが、読書体験の分かれ目になりそうです。
個人的には、異世界設定からもう少し大きな展開を期待していたこともあり、恋愛大作戦中心の流れにはやや肩透かしを感じました。レビューを拝見したところ駆け落ち展開になるとのこと。そこまで追いかける気力が続かず、1/3ほど読んだ時点で今回は途中離脱となりました。
前作の「恋をした優等生の悪魔的な変貌について」が面白かっただけに、本作との作風の違いには驚きました。振れ幅の大きさは作家さんの挑戦でもあると思いますが、読者としては好みとの相性を見極める必要がありそうです。
Webで読んで大好きだったのですが、Webはとてもいいところで終わっていて「続きないの!?」と思っていたら書籍版があると知って即購入した作品。
見事「読みたかった続き」があったのはもちろん、それ以上の結末が書かれていて驚き大満足な作品でした。
■視点:三人称。基本的に受け目線
■口調
受け:俺。目上の人には敬語。攻めにはタメ口。
攻め:俺。神子(受け)には敬語。
軽快な語り口でクスッと笑いながら読める作品。
語り部(つまり作者さん)の比喩力や発想力に感心させられます。とにかくうまい!
タイトルにあるとおり受けは確かにオタクですが、受けの“オタクさ”は自分の身に起きた異世界召喚という非現実的な出来事を「あーうん知ってる、漫画で見たよ」って感じですぐに把握する理解力の高さに生かされていると思います。
私は「オタク主人公」と聞くとついつい「隠キャで卑屈で二次元大好きな引きこもり」な人間を想像してしまうのですが(偏見だらけでごめんなさい)、この作品の受けはそんなことは全くなく。
陽キャとまでは言わないけれど、物怖じしないし環境に慣れるの早いしコミュ力も高いなって思います。
異世界への理解が早いからこそ、ありがちなフラグは立てない。(立ちそうな行動は自ら避ける)
だけどうっかり迷子になったり、うっかり怪我しちゃったり、うっかりやらかしてしまう。そんな予想外な展開が物語としてとても面白い。
攻めはそんな受けのやらかしに振り回され、呆れながらも、誰よりも受けのことを考えて行動してる凄い人。とにかく有能。
以下はネタバレあり。Web版で描かれなかった続きについて。
Web版では2人で王宮を出るところで終わりでしたが、その後の2人の旅路とその結末が描かれています。
もうこれがまた予想外な展開で!あの時の彼・彼らがここで出てくるかー!っていう。
いわゆる駆け落ちをした2人。
でも何も考えず2人きりで生きていけるわけではなくて、受けに発現した神子の力を無理に行使されることなく生きていくにはどうすればいいのか。
攻めは現実がよく見えてるな〜って思いました。
そして最後に辿り着いた結論(受けが見つけ出した突拍子もない案)には、そうきたかー!って驚かされました。
だからこの作品が好きなんだ!
期待していた以上の結末で、書籍買って良かったと心から思いました。
オタクが異世界召喚されたら…?
異世界召喚あるあるに耐性ありでしょう!しかしその異世界の全てがムキムキマッチョだったら?
すごい盛りだくさんでした。普通の異世界召喚ものとは違い?いやどうだろ?
主人公アキラがオタク童貞二十歳の大学生で、華奢で可愛い顔立ちで。
それが何もかもムキムキマッチョな世界では誰もに可愛い!まるでハムスターのような儚げでチョロチョロしてて愛でたくなる存在で。
なんか、神子って言われて軟禁されてるんですけど、な生活から護衛兼世話係のライルとの出会いとお世話されライフが始まり。
こんなの好きにならないわけがない!な二人。いいですね!
アキラの片想いジタバタもアレクもライルへの押せ押せ攻撃も楽しかったです。
世界観や設定がすごく生きてましたね!
それに主要人物がアキラの行いが良かったのかみんな良い人?で。
後半の駆け落ちもハラハラしつつも、ライルなら!とどこか安心感もあり。
良い落としどころもみつかり。
二人の恋人イチャイチャやライルのアキラの世話を焼いたり甘やかしたりが、たまらんのです!いつもクールなライルがっ!
タイトルも内容通りなのですが、「オタク」や「ハムスター扱い」で損してないかな?
完璧すぎる元奴隷戦士兼世話係がクールに溺愛してくるんですが、なお話でした。
現代日本から神子として召喚されたアキラ(受け)と、その護衛として任命された何でもできる男ライル(攻め)のコミカルな転移ファンタジーBL。
「疲れたしなんか軽くて楽しい話が読みたいな…」と思ってたところに出会ったお話です。WEB版は未読で、書籍版で初めて読みました。
書籍にはWEBに掲載されていたという本編(ふたりが結ばれるまで)と、贅沢なボリュームのその後の続編(身分差のあるふたりの交際を公に国に認めさせつつ、アキラの神子としての能力を悪用させないように一案を講じるまで)が書き下ろしとして掲載されています。
とにかく面白かったです!
成人男性のはずなのに虚弱すぎるアキラはまさにハムスターといった感じで、読んでいるこちらまで国の皆さんに感情移入して神子さま無理しないでー!大丈夫!?とはらはらしながら楽しく読み進めました。かといって、はわわ系の受けということもない力強さやしたたかさ、思いやりもある年相応のアキラは、見ていて和むタイプの好感の持てる主人公です。
一方のライルも、クールな完璧超人ながら、アキラの猛攻にたじろぐ反応がいちいち可愛らしくて、こちらも見ていると和みます。
神子が幸せに生きていると国に平和がもたらされるという世界観のためか、王様やチンピラ、モブおじさんをはじめとした周りの登場人物たちもなんやかんやいい人たちばかりなので、ノンストレスで楽しく読めること間違いありません。
文体も砕けた軽やかな読み心地ながらも非常に読みやすく、あっという間に読み終わってしまいます。
元気が出る、コミカルでかわいらしいお話をお探しの方、ぜひぜひ読んでみてください!おすすめです。
