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完全版のみのレビュー
まだ続きはあるけど、個人的にこのラストが大好きなんです。
最初は色々ゆっるい子だなぁー。と思ってたんですが、ゆるい割には快楽堕ちするわけでもなく、そういうことに対する拒否感とか嫌悪感みたいなのは無くならないんですよね。
でも、それらの不快感よりも我慢した事で得られる社会的な得を選べる強かさが個人的にすごく好きです。
特別上昇思考があるわけでもなく、こうなりたいとかこうありたいとか、強く何かが欲しいという願いがあるわけでもなくとにかくふわっふわしてんですよね。
故に自己愛が強いわけでもなくて、迷いや惑いはあるけど自分の思う損得で日々の選択をしてる不思議な子。
ただ、本当に何も分からなくて確固たる自分もなくて精一杯に社会の中でぴよぴよ鳴いてる時に惹かれたのは誰よりも立派なな親鶏で、側に行く事が出来てからは脇目も振らずにひたすら精一杯追いかけてたけど…。
自分がずっと正しいと思ってた姿に歪みを見つけてしまった時に、自分の正しさはコレじゃない。って潔く自立の道を選ぶ姿はカッコよかった。
この作品は1993年のリメイク版らしいです。続編もありますし、なんとOVA化もされているので人気作品なんでしょうが…。
個人的には「趣味じゃない」にかなり近い「中立」評価です。
私は、複数プレイや、気持ちのないカラダ関係があまり好きじゃないので、我慢して最後まで読んではみたけれど2回目はないかな、という感じです。
本間(攻め)も望月(受け)もお互い好きなので期待したのですが、最後まで二人は「企業戦士」であり、恋人同士の甘い関係にはならずガッカリでした。番外編「番外編 雪のよう」では、カラダを使っての接待をしている間の話ですし、二人の温泉でのエッチが甘くても、この後仕事のために他の男に抱かせるんでしょ?と冷めてしまいました。
仕事モノって好きなジャンルなのですが、読んでいてもやもやしてしました。結局、仕事で必要だったら、本間は望月を抱かせるのでしょうし、従う望月にもイラついて共感できませんでした。
ただ、エロは豊富ですし、淡々とした感じで悲壮さはそうありません。私は合わなかったですが、複数プレイやエロジジイに弄ばれる受けがお好きな方には良いかもしれません。