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表題作Monster Herz

春本智樹
サラリーマン,28歳
冬木浩一郎
サラリーマン,32歳

あらすじ

狂狗バディ!!
バイオレンストリガーラブ

「俺達は身体の内側に怪物を飼っている」

サラリーマンとして先輩・後輩関係の冬木と春本。
彼らは生来の暴力性を隠し、夜な夜な警官に化けチンピラや犯罪者をボコることで自身の欲望を満たしていた。
己の内に秘めたそれを“怪物“と呼び、出会うまで孤独を感じていた二人。
そんな彼らは同類の存在に敏感で、街中に潜む犯罪者を次々と見つけ出していた。
ところがその行動がいつしか思わぬ方向へと……‼

作品情報

作品名
Monster Herz
著者
八神舞 
媒体
漫画(コミック)
出版社
宙出版
レーベル
Daphy
発売日
電子発売日
ISBN
9784776755197
4.1

(43)

(20)

萌々

(11)

(10)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
175
評価数
43
平均
4.1 / 5
神率
46.5%

レビュー投稿数8

彼らにしか解らない世界がある

 ヤバいヤツらのお話だった…解り易いヤクザや犯罪者主人公のお話もいくつか読んで来たけれど、人としての根本的な闇の部分が彼らの方が勝っている気がする。
 
 二人の出会いからしてもうイカれてる、彼らの人格や考え方、バックグラウンド、エロシーンの会話に至るまで、テンプレ的な部分があまり無くよく思い付くなと思わせてくれるような、全体的に設定やセリフに個性が際立っており面白かったです。

 BLにしては結構容赦ない暴力、楽しそうに殴る姿にさすがに好感は持てないけれど、相手を犯罪者に限定した事により、自業自得感があり受け入れやすくしていると思います。
 裏社会色を匂わせたかと思いきや会社の飲み会シーン、外見は暴力性を感じない美形二人組が容赦なく犯罪者をボコりまくるシーンは、他では見られない不釣り合いの融合的光景かと思われ、新鮮でした。
 中盤から関わってくる刑事二人と主人公二人の間に隠されたものと、そういう方向にお話が繋がって行くのも予想外で驚いた。

 「怪物」は一種のマイノリティ的なものに感じました、自分の普通が世間大多数の普通から外れている事、元から持ったみんなとの違いや、トラウマなどの理解されない自分だけの苦しみ、トリガーワードは何気ない会話に含まれる普通の言葉で、当人にしか解らない地雷だ。
 彼らのしている事を肯定してはいけないけれど、その裏にある普通に生きられない孤独を考えると、同情や憐れみのような感情も同時に覚える、ここまで極端ではないけれど、その孤独は誰しも少なからず持っているからだ。

 物騒なお話ですが二人のラブやエロに関しては好き好き大好き挿れたい!→いいぞ来いもっとやれ!的な激甘バカップル感がします。
 普段は胸焼けしがちな要素がとても楽しめました!お話自体が甘くないのでメリハリが効いて良いかもしれません、まぁその方向性がこの二人の場合一般的なカップルとズレているのですが…。
 相手に対する優しさや配慮はあまり感じられず、互いの欲望と激情をぶつけ合う激しめエロ、でもお互い様だし楽しそうなので問題無し、抑えが利かない姿からこそ汲み取れる互いを想う溢れんばかりの気持ちの強さ。

 攻め春本はいわゆるサイコワンコ系かと思われます、溺愛を超えたもはやヤンデレに近い、勢い有り過ぎクソデカラブで受けを殴るようなイメージの激しい抱き方、時折見せるイっちゃってる表情も思い切った表現で良し。
 
 そんな凶暴な春本を受け止められる器どころか、もっとやってくれと強過ぎる受けが冬木、待てと良しでコントロールしケツ抱きシーンもあり、何だかんだ精神的には受け主導権っぽく、強い者同士、歪んだ性癖を一致させて楽しむカップリング感も好みでした。

 割れ鍋に綴じ蓋、複雑な鍵と鍵穴、身体も心の相性も彼には彼しか居ないだろう、もはや壁になって見守る事すら叶わず壁すら置いてきぼりにする、良い意味で付いて行けない二人の世界がそこにはある……え?この二人付き合って無いんですか??

 二人の根本には思い込みによる誤解とすれ違いがあり、読者は二人の胸の内を見ているのでその言葉の意味も解るが、当人達は相手の気持ちまでは読み取れないから不安になるのも仕方ない、クセ強ワールドの中、ここに来て恋愛模様に王道的な良さも含まれているのだ。

 カップリングが似ている物はあるもしれないけれど、全体を通せば少なくとも私が読んで来たBLの中では似た作品が思い浮かばない、独創的な設定と世界観だと思います。
 おススメ度と言う意味では失礼ながら万人には勧められない内容、ブラックなストーリーがエロ&ラブともしっかり両立され、カッコいいイラストとカップリング感も好みで個人的にとても楽しめたのでこの評価です。

 夏沢と秋永の関係も気になりました、はっきりとは描かれていなかったけれど音声がどうこうって…要するに持ち上げて落としたって事だよね…?怖((;゚Д゚))

4

モンスターを飼っている

内容的には現実でもあっても可笑しくないようなお話かつファンタジー要素もあり、そしてえろ重視でもあるようなそんな作品。暴行描写が強いので見る人を選ぶかもしれませんが、作者の先生の好きが詰まっているようにも伺えたダーク的BL。受けも男らしさがあり、攻めは大型狂犬的な感じで、ユニバースものではないにしても、待てと言われて待っている攻めが、その間にもすごい興奮している感じとか受けの男のえろえろしさとか濃厚でとても楽しませてもらいました。また、サブキャラのおじさんたちのBLもみたいなぁと切実に思いました。

0

内に秘めた暴力性を手懐け合う2人の物語

表紙に一目惚れして購入しました。






ストーリー、作画どちらともドンピシャにハマりました!!
暴力表現とエッチは結構激しめでした。2人の内に秘めた獣が本能のままに暴れまくってる描写が躍動感あって良かったです。
買って良かった作品です!続編でないかな~もっとみたいです。

0

バイオレンスラブ!!

狂暴ワンコ×狂暴女王様!!
ぶちギレ具合が最高でした!!

うちに秘めた怪物を暴力で昇華!
えげつないくらいにぶっ飛ばしていて
ここまで描いて大丈夫?ってくらい(ありがとうございます)

えっちも気持ちも何もかもが激しい!
二人にしか分かち合えない愛情表現、激重執着!

本当にずっと激しくて唯一の片割れみたいな執着ぶりがたまりません。
激しくて激しくて壊れそうなくらい喰らいついてくるのに
先輩が待てっていえば、ふーふー息を荒くしながら待つ年下ワンコ!

待たされた分、激しくなるの分かってて…待てを言ってるの!たりません!!
相思相愛がすぎる!!二人の世界すぎでした。

そんな2人を利用?共闘しようとするおじさんも癖があって…
腹に何か抱えた人、巻き込まれ方の人、大好きな私はホクホクです!!!

絵も綺麗で迫力があって、最初から最後までアドレナリン出っぱなしでした!!!

0

あまりにも重厚

最初から最後まで、画があまりにも美です。
アクションもかっこよくて、スピード感があって、読みながらハラハラしました。
お互いが身の内に怪物を飼っている、先輩と後輩トモのバディが、最高でした。

先輩の前だと、ブレーキが外れたようになって、息荒く先輩にヘコヘコ懐いてるのが、めちゃくちゃ可愛いです。
トモのほうが、先輩にメロメロかと思いきや、先輩の方も先輩の方で愛が重いのが、エモいです。
ヤることヤりまくってるのに、柔らかいところではピュアなふたりが、ほんっっっとうに可愛かったです。

この後、ふたりはどうなるのかなぁ〜と、続きが気になるので、続編是非〜!!!!!

0

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