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転生竜騎士は初恋を捧ぐ

tensei ryuukishi ha hatsukoi wo sasagu

  • 電子単話
  • 電子書籍【PR】

表題作転生竜騎士は初恋を捧ぐ

シグルド・レーヴェ
城塞に新しく配属された竜騎士(中尉)
ルイン・ネルケ
帝国軍ヴィンターベルク城塞航空飛竜部隊所属の竜師(軍曹)

あらすじ

帝国軍所属の竜師ルインは頻繁に夢で見る「愛する人を戦争で亡くした」前世の記憶に悩まされていた。そんなある朝、竜舎にいた見慣れない男と目が合った瞬間、ルインの前世の記憶が彼を前世の恋人だと訴えかけてくる――。「彼」に恋焦がれる前世の記憶に振り回されたくないルインは、その男・竜騎士シグルドから距離をとるも、積極的な彼の誘いに徐々に絆されてしまう。その近すぎる距離にシグルドへの気持ちを自覚し始めるルインだったが、戦争の影はすぐそこまで迫っていて――。「俺がずっと探していたのは君だったんだな」熱い胸に抱きしめられて……。前世の恋が繋ぐ、一途な竜騎士×素直になれないツンデレ竜師の初恋。

※全1~6話のお得なセット版もご用意しております。是非そちらもご確認ください。

作品情報

作品名
転生竜騎士は初恋を捧ぐ
著者
仁茂田もに 
イラスト
都みめこ 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
ブルームーンノベルズ
電子発売日
4

(31)

(17)

萌々

(7)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
3
得点
122
評価数
31
平均
4 / 5
神率
54.8%

レビュー投稿数3

前世と戦争といろいろと

ほのぼの前世モノかと思ったら、徐々にシリアスになり、わりとガチめの戦争のお話に。まあ二度と帰って来れないかもしれないという生死をかけた出征前に、ラブコメか、っていうシーンが入ったりしてたので、そこまで重くならない。
前世の運命はありつつ、現世の二人として思い合う様子が良かった。

ルインは夢で見た前世の記憶に振り回されないよう、シグルドに冷たく接する。こちらはルインが主な視点主なので気持ちを理解したうえで言動を見守れるが、何も知らない人から見れば無礼でしかない。

BLとして見ると、前世の自分と今世の自分の感情を切り離して相手に向き合おうとするのは好印象。態度の悪さでシグルドが気の毒になる気持ちはあるが、ルインの考え方は好き。

シグルドは正体不明の金髪碧眼を追いかけたり、戦闘後の孤独に精神をやられそうになっていたり、穏やかな笑顔の裏で大変そう。ぐいぐい迫ったかと思ったら、ダメなタイミングで手を出してごめんなさいする、情緒不安定な中尉殿。

戦時中という特殊な状況下で、二人ともが冷静でいられない心理状態の中、自分と向き合い前世を振り切り前を向くルインが良かった。
シグルドは似た相手を抱くのは良くて好きになるのは裏切りって、言わなきゃ分からん自分基準だと思った。どちらかというとシグルドの方が前世に縛られていたのかな。ルインが踏み出したおかげで、それも解かれたようで良かった。

その後平和が戻ってきてからは、ただただ甘々。変な人も出てこなかったし、読後感も良い。アーベントがとても好き。

2

両片思いすれ違い転生ファンタジー

Xでフォローしてる作者さんが時々投下して下さるツイノベ読んでます。両片思いすれ違いを書くのがとても上手な先生です。
この作品も焦ったくて、切なく辛い過去シーンもあって、そいで完璧ハピエンのファンタジー転生もので面白くて一気読みしました。

設定は私好みで大好きなのですが、ツイノベ出身の方だからか、単行本になると、シナリオに沿ってストーリーを追っていき、登場人物に何が起こっているのかの解説、説明的な文章で語尾も比較的単一なのが少しだけ気になりました。もっと風景が浮かび上がってくるような、心情とクロスオーバーするようなファンタジー世界が先生の御本で読みたいなーって思います。

24年になって、今までネット連載されていたものをベースに最近ほぼ毎月刊行されていて、これからBL小説界を盛り上げてくれそうな楽しみな作家さんです。

0

No Title

あああああ…(ㅇㅁㅇ;;)!
読み終わってから、最後のあとがきで初めて作家さんの名前を確認したのですが、何と…!
「バッドエンドを迎えた主人公ですが、僻地暮らしも悪くありません」の作家さんだったのか!
どうりでストーリーの世界観がものすごく綿密に作り込まれてて秀逸だった訳だ。
やっぱりこの作家さんの作品は、綿密なストーリーだからこその臨場感がすごいですね…。
作中に戦争のシーンが出てきても、ここまで細かく戦争の描写を書く作家さんは珍しいと思います。
頭の中にその光景を描きやすく、キャラクターに感情移入もしやすく、だからこそ攻・シグルドが戦場へと発つ時や、無事を祈りながら帰りを待つ時間の受・ルインの気持ちにどっぷり共感してしまい、心臓がギュッとなりました。

戦争が描かれているので基本的にシリアスなムードですが、ラストはちゃんとハッピーエンドで、読後感も幸せな気持ちになれる作品でした。

0

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