少年と神隠し

shounen to kamikakushi

少年と神隠し
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神120
  • 萌×252
  • 萌22
  • 中立10
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
24
得点
884
評価数
206
平均
4.3 / 5
神率
58.3%
著者
ゆき林檎 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
ISBN
9784829686188

あらすじ

大ヒットBL作『玉響』(大洋図書・刊)から約5年――
ゆき林檎の真骨頂となる
和ノスタルジックな最新作が登場!

身寄りのない少年・修一郎を助けたのは、
天狗のような青年だった……。

表題作少年と神隠し

テン,天玄丸,阿闍梨の稚児→不老不死の天狗
森宮 修一郎,16歳,身寄りの無い少年

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下 キャラ紹介

レビュー投稿数24

生まれ変わりの切なさと儚さ

作家買いです。

レビューが多いのでストーリーは省きますが、今作もゆき先生の線が細くて繊細な絵がぴったりの作品でした。その相まった儚さに、ハンパなく胸を締め付けられます。

一応人外BL(?)ですが、テンは完全な人の形なので、苦手な方でも問題なく読めると思います。天狗と記載されていますが、実際は霊でも妖怪でもなく、天狗と呼ばれることがあった存在なんだそうです。そして美人系イケメンです(笑)

修一郎は文句なしの可愛い少年。真面目で素直で優しくて、誰からも好かれるようなタイプ。でも普通の子どもっぽいところもあって、照れたり怒ったりするたび、キュンとなります(笑)

見所は何と言っても、愛しいけど触れられない、もどかしさ。と、前世の自分がずっと存在している苦しさ、でしょうか。

過去に修一郎の前世である上人様を失ったテンは、修一郎をまた失うのが怖くて、求められずにいて。修一郎もテンと一緒にいることを望むものの、テンの過去や、上人様の身代わりのような気がして苦しんでいた。そんなテンの気持ちが最大限に表れている、唇と首に触れるだけのシーンは、爆発的に切なくて、悶ます。それだけで腰砕けになる修一郎。最高です!!!!

そしてテンが姿を消してしまったラスト。上人様はテンの元に帰りたくても帰れないまま亡くなってしまったけど、修一郎はテンの元に辿り着くんです。その一瞬、目に映るテンが子ども姿に見える、輪廻転生の想いの強さにグッときました。

もちろん描き下ろし共に、結ばれるシーンも萌えまくりですっ!!!!直接的な局部が描かれてないところが、また綺麗で、でもめちゃくちゃエロくて。何度読んでも、うっとりしちゃいます。

ハピエンかどうかは読み手次第だと思いますが、本当にゆき先生の描く世界は美しい!読んだことない人は、是非読んでみて欲しいです!

0

エロがあって残念?

以前、凄く評判になっていたので気になって読んだところ残念に思った記憶が……。

作中の現在は戦後8年が経った日本。
近代化が進み景気が良くなって来た時代だけど、まだ辛うじて片隅には薄暗い前近代的な民話の世界が残っているような。

回想の舞台は服装やテンのお父さんの役職名からしてたぶん平安時代。
10世紀以前?
なのでテンは100年前どころか1000年以上前から生きています!
場所は比叡山延暦寺のような天台宗の寺院。

テンの仕える上人様(修一郎の前世)は稚児灌頂などには手を出さぬ高潔で慈愛に満ちたお方。
テンは上人様を敬慕し、千日回峰行から帰るのを待ちわびる。
が、上人様が戻ることはなく、生臭坊主の手籠に合い、黒い思いを持つようになる。
そして盗みや汚いこともして生き自堕落に死に、いつしか人ならざる者になった。

で、ずうっと1000年も一人で生きて来たところに、上人様の生まれ変わりの赤児を見つける。
嬉しかっただろうなー。
鳥を使ってストーカーしたり時々覗き見しに行ったりして、陰ながら成長を見守ってきたんだろうな。

で、ですよ。
そんなにも尊敬しお慕い申し上げてきた上人様に罪悪感なく劣情を抱くものでしょうか?
上人様はそれは大切にテンを扱ってきたというのに。

そして、誕生からずっと成長を見守ってきて可愛くて仕方ない修一郎に躊躇なく
手を出せるものなのでしょうか?

何だかそれまでの二人の純粋で尊い気持ちが簡単に蹂躙されてしまうようで残念に感じました。
もしかしたらエロなしでもよかった作品かもしれません。
エロ、好きですけど(笑)

1

心が洗われる

せつない

昭和28年、捨て子のシュウイチロウは、唯一の家族であった義母(年齢的には義祖母)を亡くして、生まれ育った村を出る。旅の途中で怪我をしたところを、奇妙な面をした青年・テンに助けられる

はじまった、山奥での二人暮らし。穏やかな日々の中、町に魚を売りに行った際に声をかけられ、居酒屋で働くことになったシュウイチロウ

ある日、資産家に忘れ物を届けに行ったシュウイチロウは、事件に巻き込まれそうになる。それを救ったのは、テンだった。暖炉の火力を上げて、家ごと燃やさんとした。テンは、人ならざるものだった

強い執念を抱えて、天狗となったテンと、厳しい修行の末に命を落とし、生まれ変わったシュウイチロウ。テンは、かつてシュウイチロウの稚児だった

シュウイチロウに、普通の幸せを手に入れてほしいと願う気持ちと、自分と一緒にいてほしいと願う気持ちの間で揺れ動くテン。ずっと独りぼっちで過ごしてきたテンに何かしてあげたいと思うシュウイチロウ

やさしくて、せつなくて、静かな愛があふれるお話です

0

物哀しさが消えない物語

「玉響」に続いて読んだゆき林檎先生の作品でした。
生まれ変わりをテーマとした和ファンタジー。

修一郎が育ての親を亡くし、山を降りる途中で山伏のような男に助けられて…な始まり。
執念や妄執にとらわれた僧は天狗になる、という仏教の教えがあるそうで、山伏と思われた男は実は天狗⁉︎というお話でした。
修一郎も実はある人物の生まれ変わりで、天狗のテンとは前世で深く関わりがあった事が分かってきます。
前世の2人は恋愛関係ではなかったのですが、別れが切なかった。
また、それ以上に稚児灌頂という儀式が辛かった…現在のBLの始まりなんて考え方もあるようですが、テンがされたように一方的な行為はBLでもなんでもねぇ!と私は思うのです。

永遠の命を持つ人外との恋愛は、一緒に年を重ねて行きたいという望みが叶わず、片方が愛する人が居なくなった後もずっと生きていかなくてはならないという哀しさがつきまといますね。
修一郎がまた生まれ変わっても、テンは見つけられると思うのですが生まれ変わった方はまたゼロからだからなぁ、辛いですよね。
天狗は不老不死なんだろうか…?
修一郎が次生まれ変わるときは私も人として生まれて…というセリフがあるので天狗にも寿命はあるのでしょうね。

とても綺麗なお話だったのですが、考える事が多すぎて2人の恋愛の萌えが薄れてしまったのがちょっと残念でした。

0

時代も次元も越えた愛

とても美しいファンタジーでした。
ゆき林檎先生の世界観を存分に楽しませてもらいました。

テンは初めからすべてを悟ったような眼差しで修一郎を見ていたのが何故なのか
徐々に紐解かれていって
惹き込まれるように読み進めてしまいました。

過去の経験と記憶が絡まって
修一郎を繋ぎ止めることができないテンを
揺り動かした修一郎の強さに
とても感動しました。
テンの優しさも気遣いも痛いほど
伝わっていたけれど
見守られているだけで終わりたくない、
今を一緒に生きてほしい、という
最大の我が儘だったんだろうな、と。

テンの過去は
幸せなだけではない、
けれど辛くて切ない記憶だけでもない‥
だからこそ、今生での巡り合わせが
幸せなものになればいいなと思いました。

ちなみに‥
テンがお面をつけて振り向いた時、
めちゃくちゃビビりました(笑)
それほどにリアルでした。

0

良いタイトル

タイトル含めて起承転結まとまりよく流れるように作られてます。
出遅れ気味に読みました。自分はいわゆるメリーバッドエンドと読んだのですが、皆さんの意見はどうなのだろうとレビューを見たら、やっぱりそうよね…

市井で生きることを諦めると、途端に衰える気がするの。どんなに愛した人でも、それこそ僧のように徳の高い人でも、1対1の人間関係にはいつか行き詰まりを感じるのではと不安になる終わり方でした。

そこはとりあえず置いておいて、作画が相変わらず美しかった…五右衛門風呂いいです。
赤子修一郎のかわいさ…そりゃテンだって放っては置けないよ。神社に来るような心根の人なら拾ってくれるもんね、きっと。

お家探しに旅立つ直前のテンの抱擁、腰砕け〜〜〜
色気が…エッチシーンではないのにこの溢れんばかりの色気

最後の方、リバの機運を感じたので、読みたいなぁリバ

0

美しく優しい世界

ゆき林檎 先生作品 絵がきれい(3回目)
不思議なお話。でも自然にすっと入れた。
お互い愛おしく思っている描写がやさしくていい。 ほっぺや首にちゅとされて修一郎が腰が砕けるとこが好み
初のえっちな絡みが河原で体痛いでしょと余計な心配したりw エロもきれいで品があっていいな✨

1

また二人が同じ身で出会えること.......

これを読んだ時びっくりしました。とても綺麗で儚くて.............愛や人の業について考えさせられました。
話の進み方が上手で、伏線の回収が楽しかったです。 時代を忠実に描かれていたので のめり込んでしまいました。もっと評価されるべき作品だと思います。
これからの作品にとても期待しております。

0

今この時目の前にいる人を大切に

 とても繊細で、壊れもののような物語でした。ゆき先生のタッチにもすごく合っているし、今まで読んだゆき先生作品の中で一番お気に入りになりました。いわゆる前世ものなのですが、転生前の修一郎とテンの話が本当に温かくて、切なくて、やりきれない想いになるんです。上人様の立ち去った後、この歳で別の僧侶に抱かれなくてはならなかったテンの悲しみ、憎しみはどれほどのものだったでしょうか。もちろん同じ歳で稚児灌頂を割り切って受け入れている子も立派ですが、心から慕う僧侶がいながら、他の僧侶の食い物にされる屈辱はこれ以上ないほどの苦痛だっただろうと思います。

 上人様の亡き骸を見つけた時、すぐに追って死ぬことができず、転生することすら叶わず、人ならざる者となってしまったテン。それでも私は、上人様の生まれ変わりである修一郎と短くても共に過ごせる時間を得られた彼は、本当に幸せなんだろうと思います。あの時自死していても魂が同じ場所に辿り着けたとは限らない。今、2人の魂が同じ時代同じ場所で出会えたことの奇跡、幸運さを噛み締めて欲しいなぁと思います。もちろん希望は持つべきだけど、この先テンが転生できるのか、修一郎もまた生まれ変わることができるのかは確かではありません。だからこそ、何にも代え難い今この時を大切にして、少しでも長く2人が穏やかな時間を紡いでいけたらなぁと心から願います。

0

全ての道は自分で選択するもの

素晴らしいファンタジーですね。
ページ数たっぷりですが、全く飽きさせません。
輪廻転生・六道輪廻…生まれ変わりのお話です。

昭和28年という古くも新しくもない絶妙な時代、
天狗のような妖怪がいてもおかしくないと思わせます。

主人公の修一郎は高僧の生まれ変わりであり、
その修一郎を前世から慕っているのがテンです。
テンは人ではなく、天狗のような不思議な存在です。

テンは修一郎の前世・上人様の稚児であり、
上人様を尊敬し、慕っていました。
その上人様が修行中に亡くなってしまってからのテンの生涯が辛すぎます…
テンは死ぬことも出来ず清く正しくいくることもできず、
挙げ句の果てには生まれ変わることもできずいるのです。

そのテンを愛し命尽きるまで共にある事を選んだ修一郎ですが、
あと何年一緒に居られるのかと思うと胸が苦しくなります。
修一郎は友も職も全てを捨ててテンと生きることを選び、
自分の足でテンの元に向かったのです。

神隠しではなく…

しかし、テンの様な努力を惜しまなかった子が堕落したのは、
全て煩悩に溢れた大人たちのせいです。
輪廻転生できないとしたら生臭坊主たちであって、
どうしてテンなのか?
そう考えるととても辛かったです。

ハッピーエンドなのでしょうか?
読み手によって異なる結末だと思いますが、
幸せはテンと修一郎が決めることだと思います。
きっと今、二人は幸せでしょう…

1

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