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グッドバイライラック

good bye lilac

再见了紫丁花

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表題作グッドバイライラック

笠井真一,受の担任の高校教師,26歳~
加藤怜二,高校3年生→新任の高校教師

その他の収録作品

  • 先生との日々。(描き下ろし)

あらすじ

高校教師の笠井にとって、加藤怜二という生徒は手のかかる、だけど可愛い生徒だった。加藤から好意を告げられても、教師と生徒のラインを超えることもなく春の訪れとともに、加藤の卒業を見送った。

あれから数年。加藤は教師となって、笠井の勤める高校に赴任してきて──

作品情報

作品名
グッドバイライラック
著者
ゆき林檎 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
発売日
ISBN
9784813031154
4.1

(258)

(130)

萌々

(71)

(34)

中立

(15)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
30
得点
1051
評価数
258
平均
4.1 / 5
神率
50.4%

レビュー投稿数30

お前に起こる不幸を半分背負ってやるよ..

久しぶりのゆきさん作品堪能させて貰いました

教え子と先生から始まるストーリーです
教え子の加藤は部活のエースだったけど、怪我で故障しその後の回復も見込みなく

そんな時に励ましてくれた先生笠井に焦がれる様になります
ゆきさんの書く台詞が凄くいいんです
無理に励まさず、正論を押し付けず、自分の経験談を率直に語る笠井の誠実さが滲むんです

加藤が惚れるのも解る!
笠井の要所で語る台詞が好きでした
偏見や押し付けがなくて、とても自然に相手を掬い上げる言葉で
ゆきさん上手いなぁとしみじみです

笠井に想いを告げてからの加藤の健気で直情で、でも時折見せる自信のなさがめっちゃ可愛くてキュンキュンしました

加藤の過去や笠井の未来など、彼ら周りに起こる問題と向き合い、じっくりじっくり積み上げていく、気持ちと関係に胸が痛かったり切なくなりました

情から始まる愛 情愛
先生、僕の事好きですか?
愛おしいよ

焼ける様な激情で流されない大人の先生だから
こその熟慮を重ねた誠実で深い告白
先生大好きです!とわたしが叫びそうになりましたw
テンポもよく、時折見せるコミカルな二人
可愛い加藤と疲れ気味でも紳士な笠井
楽しい 可愛い 切ない 深いと大満足な一冊でした
何度も読み返して萌えたいです

13

最高!!

まずは読み終えて10分ぐらい、心拍数が落ち着かなかった気が...。
後半の流れがすごくよかったなぁ。

イラストはもちろん美しいですが、私はストーリー、セリフ、モノローグすべてに持っていかれました。確実に熱が上がっているとわかっていても、それだけじゃ前にも後ろにも行けない状況。そして告白シーンまでの流れが、もう、もう・・・もう!!!なのです(言葉にできない感情)。

よい意味で疲れそうなお話だと思ったけれど、私は加藤の予想外なキャラ&魔性っぷりに「もっと、もっと」と読んでおりました。でもそれ以上に、笠井がいい男でしたよ。

はぁ、しばらくこの余韻に浸りたい...

12

はるぽん

コメありがとうございます。
こんなに好きになってもらえたら、ほだされずにはいられないよね、というお話でしたね。

プロフ画は、先日「BL以外に集めているもの」というトピックに「人形」って書いたので、ちょっと人形を載せたくなってしまって…。(笑)
猫のクリスマスver.! クリスマスの2日間だけ載せてたのですが、見ていただけていたとは…ありがとうございます♡

読後がすごくきもちいい

先生じゃないが、受が通過してきた男にも女にも嫉妬してしまう。
そのくらい一途でまっすぐな受がカワイイのです。
また、そんな一途で誰から見ても可愛い受に
あっさり籠絡されちゃわない攻がまたおいしいのです。
突き放すわけでも受け入れる訳でもなく。
ある意味生殺しといえばくもないのですが、空気感がいい。
生徒と教師という立場故の線のひき方がうまいなと思いました。

卒業してからの2人。
教師になった受との再会。
再開してからの受のキャラの崩壊っぷりに笑いつつ。
まっすぐに隠すことなく向けてくる好意、態度がひどく可愛い。
卒業の日、先生に渡して去ったタバコと同じものを
先生が吸っている。そりゃときめくわと思ってしまうがな。

男を好きになる可能性が少しでもあれば。
可愛いとは思う。他の生徒より、他のだれよりも。
でも恋愛の対象としておけるのか。女であれば・・・
葛藤の先に見出した答えにキュンとした。
普段感情をあらわにしない攻が、受の露見事件で必死になってくれる
そんな姿にときめいた。

末永く。お幸せにと願うしかあるまい。

7

最高に愛の籠った初恋

久々のレビューになります。あまりにも素晴らしかったので指がついつい動いてしまいました(笑)

私は元々ゆき林檎さんの作品を好んで拝読していまして、その中でも「玉響」がとても好きでした。
発行は大洋図書さんなのですが、同じタッグにまたしてもやられるなんて、、、
一生ついていこうと思いました!!(笑)

この本を読み終わってまず思ったことは「こういう終わり方でよかった」でした。
個人の勝手な分析になるんですが、ゆき林檎さんは堕として堕として最後に少し上げるスタイルだと思っているんです。鬱展開大好き人間にとっては申し分ないお話の組み方だと感じております。
そして最後に上げた後の詳細をあまり描かないところが味を出しているなあ~と思っています。

私はあんまり後日談などでハッピーな日常を送られてすぎていると、今の今まで鬱ムードで(私は)最高にハッピーだったのに(;ω;)と思ってしまいます(笑)
それに引き替えゆき林檎さんは鬱を残しつつささやかな幸せで気持ちを落ち着かせてくれる。そりゃあ病みつきになっちゃいますね!!
長々と失礼しました、以下が本文の感想です(ノД`)・゜・。

表紙から二人の交わっていない思いが視線の向き、そして向いている方向、表情からひしひしと伝わってきます。そして水彩の塗りもいい味を出しています。

今作は攻めの笠井先生視点で話が進んでいきます。
受けの加藤はその生徒で受験真っ盛りの高校3年生。進路室で煙草、そして出席日数がぎりぎりだなんて最初は不良かと思いました。しかしその煙草(メンソール)に深い意味があったんですね。
最高な伏線回収(?)でした!
(ここのシーン、バレー部セッター黒髪の某キャラが頭に浮かんだ方は他にもいらっしゃったんじゃないでしょうか?)

好きだという気持ちをさりげなく伝えるも「生徒とそういう関係になる気はない」と見事に撃沈。
そして笠井にとっては印象に残った少し特別な生徒だった。として無事卒業。
数年後に話は飛び、その加藤が自分のいる高校に新任教師として赴任してくるところから2話が始まります。

久々に会う笠井と加藤。同じ高校の教師になってもお互いの関係は昔と変わらない「教師と教え子」のまま。大学時代数多の男女と経験を重ね、今も1年間同棲しているのにも関わらず笠井先生のことが忘れられなかった加藤。
読んでいて胸が締め付けられるような、作中で笠井も言っていますがこんなにも人を愛すことができる。そしてその愛を一身に受け止めている(この時点では両想いではありませんが)関係が、ああすごいなあ。恋愛は数をいくら重ねてもここまで上り詰めるのはどれだけ大変なことなのだろう。と、ふと考えてしまうくらいでした。
自分を殺してくれるなんて(最愛の人に殺されるなんて)最高な死に方だ。
加藤が発言したこんなにも最高な殺し文句はなかなかないと思いますし、やはり初恋であり心の底から愛しているからこそ言える台詞なんだと思いました。

4話で笠井の父親のもとに訪れ、そこで「笠井に恋人はいるのか」「息子には幸せになって欲しい」
そんなことを告げられた加藤の心境を思うだけで胸が苦しくなります。
自分の一方的な感情で笠井の幸せを奪ってしまうかもしれない、そんな自分は疫病神だと加藤は自身を叱責します。普通の本(?)だったらここで笠井が加藤を抱きしめ、そのままいい雰囲気~になるはずですがこの作品はそうはいきません。(そこが好きです♡)

そしてその晩、笠井は加藤を(酔った勢いではありますが)抱いてしまいます。
この話最終頁の「夢みたいだ」とつぶやく加藤の右腕の部分。
窓枠の形でちょうど【十字架】の形に見えます。
聖職者や十文字という単語をみかけたからなのかもしれませんが、私はこれを罪の意識や神の裁きじゃないですけど、今後訪れるのであろう良くないことを予感しました。

その後笠井は加藤を抱いたことに自身の生徒とは関係を持たない。という思いとぶつかってしまいます。そしてそのことによる挙動の不振さを改善するために加藤は距離を置くことを告げました。
さらに追い打ちをかけるように加藤の元彼が暴れ出し、笠井の過去を彷彿させるような事件(詳細は省きますが加藤が教師として学校にいられなくなるような状況)が起こります。
このことがきっかけとなり加藤は辞表を提出。しかし笠井は二度も過ちをおかしまいと必死に抵抗を試みます。未だかつて笠井がここまで加藤のことを個人的に思い、心境の変化を感じさせられるシーンがあったでしょうか。
しかしその努力の甲斐もなく加藤は辞職、行方をくらましてしまいます。
その頃同僚の教師に背中を押された笠井は、行方が分からなくなっている加藤の情報を聞き九州へ飛び立ちます。
そして再会した二人はホテルでセッ―ーになりません!!←ココ大事
びしょ濡れ疲労困憊の笠井はそのまま布団の中で眠ってしまうというところが、妙にリアルですごく好きでした笑

「幸せにするなんて無責任なこと言えない。だけど加藤に起こる不幸を半分持ってやることはできる」
普通だったら幸せを分かちあおう。なんていう台詞がでてくるであろうシーン
しかしそこであえて不幸を一緒に背負っていこうと言ってやれる、そして「好き」ではなく「愛おしいよ」と告げる笠井。
何もいう事はありません;;
というかそれを伝える語彙が私の辞書の中にありません!
幸せというプラスなものではなく、不幸というマイナスを分かち合うことができる。そんな関係こそ相思相愛であり、最上級の愛の形ではないでしょうか?

ライラックを見た時の笠井の過去の加藤との記憶を表すシーンついに涙腺が緩んでしましました笑
ゆき林檎さんの作品は本当に精神病者が細かく、その描写も絵に事細かに描かれています。
教師と生徒、そんなよく聞く設定だけれど一味違った味わいを残してくれる、そして新たな発見と気づきを与えてくれる。そんな作品でした。

6

理想の教師

久しぶりに読み返しましたが、やっぱりとても良いです。ただただ良いです。
笠井先生は、常に理想の教師であろうとする真摯な姿がとても魅力的な人ですが、だからこそ男同士であり、生徒である加藤と簡単に付き合うという選択はできなかったんでしょうね〜
そんな笠井先生の葛藤や、加藤を受け入れるまでの心の移り変わりがとても丁寧に描かれていて自然でとてもリアル、そして引き込まれます。
そしてなんと言ってもこの作品で何度読んでも萌えるのは加藤の一途な可愛さです!セリフ一つ一つの言い回しが秀逸で、萌えて萌えて仕方ありません笑
それ以外にもゆき林檎先生の作品は、言葉が心に浸透してくるようでとても好きです。

こんなにも、切なさと萌えとリアリティがバランスよく配合されてるBLはないと思います!何度読み返しても最高で、本当にオススメです^_^

4

この作品が収納されている本棚

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