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とても雰囲気のあるファンタジーでした。
ほのぼのしていて終始優しいトーンで進むのですが、ひどく切ない部分もあって、思わず泣けてくる(´;ω;`)
好きな方は好きだろうなぁといった感じで。私も個人的にかなり好きな雰囲気でした。
内容です。
「魃」と呼ばれる神様が存在する世界。
そこで「魃」に仕える家系に生まれた少年・テオは、自分の仕える神様・レイと暮らし始めます。最初の他人行儀な関係から徐々に心を通わせ、やがてレイに恋心を抱くようになるテオ。しかし、レイの身体に異変が表れ-・・・。
お伽話風と申しますか、ちょっと浮き世離れした雰囲気で物語は進みます。また、1話毎のタイトルがとても素敵で「春」から始まり、「夏」「秋」そして「冬」で締めくくられます。
一年を通して、主従として出逢った二人が互いに淡い恋心を抱き、触れ合うようになり、辛い現実を知り、最後は笑顔で共に居る-。そんな日々が綴られています。
1巡して、最後の笑顔の二人が待つのは、あたたかい「春」になるんですね。
何も無かったレイの世界が、テオが現れた事により豊かに広がる。
作者さんも書かれてますが、テオが与えたものが「幸せ」だけではなく、もっと生きたいという生への執着だったり、一人の時には知らなかった「寂しい」という感情だったり、減ってしまった寿命だったり。
「魃」と言うのは、人間の半分ほどの寿命しか無いと言う設定なのですが、テオと触れ合った事により、更にレイの寿命は削られちゃうのです。
自分の寿命が減る事を知りながら、それでもテオに触れたレイに、その事実を知り、自分の浅はかさを責めるテオ。互いを想う故の苦しみと言うのは、本当に切ない(´;ω;`)
それでも二人とも、出逢えた事が確かに「幸せ」なんだろうなぁと思うと、切なくも感慨深い気持ちにさせてくれます。
そして、ラストはハッピーエンドなのですが、これまた泣けてくる優しいラストです。
二人とも、ちゃんと笑顔で幸せそうなのですが、これから二人を待つ未来が分かってるだけに切なくて仕方ない。
ただ、それでも二人で居られる時間を大切にしてくのでしょう。
ほんと、ジワジワ来る素敵な作品だと思います。
あと、エロは少な目。描写も控え目ですが、作品の雰囲気にあっていて、とても良かったです!
ちるちるで紹介されていた画が忘れられなかったんだよー
絶対好みだと思って読み始めて。
期待値上げまくって読んだのに、
すごく良かった(*´Д`)満ち足りた。
「あなたが使え、看取る主」
ずっと言い聞かされていた言葉。
母が使えていた主がなくなり、少し早く自分の主人となる男に
使えることになったテオ。
幼い頃一度だけみた美しい男。
再会した二人は~から始まるお話し。
緩やかな時間軸と少しずつ近づいていく距離と。
ガッツリBLというテイストではないのですが
こういう緩い優しい感じも悪くないなと思いました。
独特な世界感と二人の距離感が好き。
もう少し先の二人も見てみたい。
表紙買いでした。とても美しく大好きな表紙です。設定も神さまと少年という好きな設定でファンタジーということもあり購入。テオくんが甲斐甲斐しく健気でとっても可愛い…!
内容が春夏秋冬の4部構成なのがとっても良かったです。読みやすい。とにかく雰囲気が良い!
絵だけでなく、世界観がとっても美しく引きこまれました。他の方も書かれていますが、初見時は「もしかしてバッドエンド?」と不安になりましたがハッピーエンドでした。良かった。エロは少なめ。作品の雰囲気にとても合っていて良かったです。
ちるちるさんのインタビュー記事を読んで、気になっていた一冊。
人外でありながら、四季BLというところに惹かれました。
魃(バツ)と呼ばれる捻くれ者の神様レイ。
血筋により彼に仕えるべくお屋敷にやって来た少年テオ。
舞台は一貫してレイのお屋敷であり、その閉鎖的な空間で、
ふたりが心を寄り添わせていく様子が、巡る季節と共に描かれています。
テオは、静かで従順と思いきや、頑固で意思が強く、
常にレイのために何かできないかを考えている
母性のような包容力を持つ男の子(フリフリエプロン常用)。
そんなテオに、はじめは捻くれ一徹だったレイ(グローブがセクシー)が
徐々に甘えるように構う姿が微笑ましい。
この黄金のキャラ設定は、読みやすいし萌えます♡
ただ、レイの魃としてのデティールにあやふやな部分もあって。
レイは人間とのハーフだから、普通の魃の体質と少し異なるのですが、
その寿命は普通の魃より長いのか、短いのか。
又、魃の痣を持たないとはどういうことを意味するのか等...
はじめて読んだ時は、答えのないあやふやさが気になったけど、
何度も読んでいるうちに、その設定はわざとぼかされているのでは、
と思うようになりました。
この物語のみどころは、何と言っても”切なさ”にあります。
どんなに想いを添わせても、
決して埋まることのない魃と人間の生きる速度の違い。
テオはそれを理解してレイのお世話をしているし、レイも然り。
だからこそ、次の季節への約束を交わすふたりの姿が一層尊く、愛おしい。
デティールのあやふやさは、ここを際立たせるためなのかも知れません。
印象的だったのは、近づくなと言われていた離れに、
籠り切りのレイの様子をテオが見に行くシーン。
テオとレイ、それぞれが本音を漏らす描写に胸が熱くなりました。
あと、花火のシーンもとても好き。
切ないけど、読後は春の暖かさが胸に広がる物語。
人外初心者や四季BL好きの方にもおすすめです☆
購入予定の方は、アニメイト限定描き下ろし小冊子(有償)ver.を是非。
最高にキュートなふたりに会えますよ♡
今作が初BLコミックスだというあおの先生。
今後も是非BLを描いて頂きたいです(*´-`*)
火の神と、それに使役することを運命づけられた人間、テオの交流を描いた作品。
美しいがはかなく短い人生を送る主人、魃。テオは運命を受け入れ、かいがいしく魃の世話をする。
自分が人間と魃の間に生まれた子であることから、少しひねくれているおやかた様。しかし、決してゆるがないテオの前に、次第に心を開き、好意を持ちます。
テオも、美しく、いじわるそうでも実は寂しがり屋であまえんぼうの魃を好きに。。
しかし体を重ねると魃の寿命が縮む、というジレンマが。どうなるのかな?と思いきや、人間の血が入っているために、少し静養したら回復するということでした。
神様の設定が変わっていて楽しめました。