勿忘草に口付けを

これは、泣き虫な俺と太陽のような君の大切な記録―。野原未央と園村真は、小学校から家も隣同士の幼馴染。内気で人付き合いの苦手な未央とは正反対に、友達も多く異性からモテる真。明るく太陽のような真に、未央はずっと友達以上の感情を抱きながらも、その想いは告げずに心の奥にしまっている。ある時期を境に、物忘れが激しくなっていく真。実は古傷が原因で、ある病を患っていたのだった。段々と記憶を失くしていく真と、それを支える未央。旅、恋、写真…すれ違い、傷つき、葛藤しながら紡いでいくふたりの関係の果てには…？幼馴染ふたりの十年間を描いた物語。