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藤崎さんの作品は、ストーリー的には王道でハッピーエンドになる作品が多いので、安心して読めるのが多いのですが、逆に言えばよく似たお話が多いのに、なぜ飽きないんだろう…。
表題作カップルについては、雑誌掲載で読んだ時から好きな作品です。
この作品は圧倒的に強い攻め様と、世間の目から見れば攻め様に劣る受け様のお話です。
攻め様が受け様に惚れつつも、そのクールな外見の下に上手く隠していて、受け様には決して悟られないという流れと、惚れた者の弱みで受け様に尽くすのですが、プライドは保ったまま決して下僕にはならない、という構図が私は好きなんだと思います。
強い男が愛する者に尽くすのはいつ見ても萌えますね~。この作品もそういう意味で大好きです。
受け様はちょっと鈍感で天然とまではいかなくても、ちょっとそれっぽいのを感じます。
同時収録の「友達がいのない奴め!」は2003年に雑誌に掲載されたものなので絵柄は少し古いですが、高校生同士の可愛い作品でした。
幼なじみでどっちもイケメンというストーリー。
攻め×攻めなのかと思って読んでいましたが、どちらかというと女性に対ての肉食系男子×肉食系男子という感じでした。
キングこと隼人はプリンスこと敦にべたぼれなんですが、クールなのでわかりにくいん。敦はワンコ系ですが、女の子とやりたい!とか言いながら隼人にどんどんほだされていくのがかわいかったです。
攻め側の執着がものすごいため、受けがひたすら愛される展開がお好きな方におすすめです。
ストーリーはわりとあっさりしていたのですが、身体が筋肉質な感じが綺麗で上手いなあと思いました。
筋肉質な男性同士のえろシーンがとても濃厚で色っぽいのが好みでよかったです。
「このごろ藤崎こうがマイブーム」
とかいうと「いまさらですか?」と言われそうな気もします。
でも、エロかっこいいんだよねぇ。この方の書く男って。
モロという意味ではピアスとかに書かれているエロ作家さんほどでもないし、頻度も標準的だと思うんだけど、表情の逐一、筋肉の動き、そして隠されてても主張してくる雄の部分、すべてがセクシー。
その中ではこの作品は比較的主人公が若い方、らしくリーマンものに比べるとやや細身で迫力では劣るとも思うんですが、その分どちらも男性経験はさっぱり(というかプリンスの方は女性経験もない)なのでお互いの好意について変に弄ぶのでなく普通に手さぐりなのが若々しいなぁ・・・とか。
勿論彼らのテリトリーの中ではキング&プリンスと言われるくらいのカリスマで、そういうカリスマたちの競演が藤崎作品の味噌だ!とやはり思うわけですが。
続編ともども、尊大さと若さが同居するキングと、美人さと締まった体の美しさが同居するプリンスにメロメロです、わたしゃ
自分は攻が受に執着するっていうパターンが大好物なので、この作品もばっちり萌えツボに入りました。
大学でサークル主催者である通称プリンスとキング。
愛嬌があって人見知りしない軽いノリのプリンスと、彼と対照的に無口でけれど狙った女は必ずお持ち帰りするキング。
けれど彼等は2人で連み、キングのマンションに入り浸り状態のプリンス。
しかし女性にモテて遊びまくっているだろうと思われているプリンスは実は童貞。
その童貞をプリンスにからかわれ、ノリでプリンスにキス指導からエロテク指導までされちゃいます。
良しテクニックは身につけた、さあ女の子とセックスするぞーって意気込むプリンスがアホ可愛い。
しかしプリンスは女の子をやろうとすると勃たず、キングのみに反応する身体にされちゃっていたのですねー。
無口で相手に向かって言葉には出さないけれどキングのプリンスへの執着っぷりがいいです。
はーーやっぱ執着攻はいいものだー。
《総評》
★★・・・ :ストーリー
★★★・・ :エロス
★★★・・ :キャラ
★★・・・ :設定/シチュ
★★・・・ :構成
■表題作
普段あまり読まない絵柄の作家さんですが、試しに読んでみたら意外と面白かった!
俺様キャラのモテキングが、意地っ張りで天然なプリンスに実はメロメロというのがいいですね!キャラとか設定とかありがちだけど、ありがちってことは人気な取り合わせなのでしょう!軽く、気軽に楽しめました。
■友達がいのない奴め!
ただ、同時収録のこちらの作品があまり好みじゃなかった…。
こっちもキング&プリンスとテイストは似ていて、学校で1番人気のメンズが攻です。
ちょーモテモテで引く手あまたなお方が一途にひとりに骨抜きにされる、ってシチュエーションが好きみたいですね。
個人的にそのシチュは大好物ですが、この作品に関しては、受の子のキャラにムリがあるような…違和感を感じてしまい、あまり萌なかった…。
見た目も良くてケンカも強い男の子が、コミュニケーション苦手ってだけで友達ひとりもいないというのはちょっと…。ガチで根暗とか、性格悪いとか…、もう少し友達0人設定に説得力を持たせてくれたらいいなーと思いました。
表題作は面白かったけどやはり絵柄がドストライクじゃないってことで相殺…ということで評価は中立に。スミマセン。。。