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オメガバというとやはりその特性に引っ張られて運命!とか身体の関係!とかフェロモンで強引に始まった!とか劇的なきっかけから始まりロマンティックにまとまるイメージが強いのですが、今作はオメガバでありながらも穏やかで由良くんの気持ちの変化に寄り添うお話だったのがとても良かったです。
物語は由良くんが運命のアルファを探しているところから始まり、過去に出会ったことのあるイケメン王子くんが登場するので運命だと強引にみたいなストーリーになるかなと思っていたら王子くんも由良くんに無理やり迫ることもなく、一方登場した婚約者候補も意地悪な要素もなく、そして由良くんも運命に固執するのではなく、こんなに自分を思ってくれる人はある意味運命だというすごく大切、というか真理だなぁという結論に行き着くのがしみじみ良いお話だなぁと感じました。
人と人との繋がりって本能だけでどうこうなるものじゃないですもんね、、それをすごく穏やかに可愛らしくたくさんのきゅんと一緒に描いた作品でした。
築年数が何年なのかが気になるほどの年季が入ったボロアパート。
そして、これまた古そうな畳の上でパンツ1枚だけを身にまとい、両膝をきっちりと揃えてプロポーズをする顔の良い男が1人…
と、たった1ページで掴まれました。
このタイトルでこんなインパクトのある始まり方をされてしまったら、そりゃあ続きが読みたくなるってもんですよね!
オメガバース・再会もの・突然のヒート・当て馬。
一見すると一波乱ありそうな食材が揃っていますが、蓋を開けてみればすごくマイルドな雰囲気の純愛ものだったなあと思います。
同時収録作品を含め、これは作家さんのカラーが良く出ていたのかもしれませんね。明るくてやさしいです。
読みやすいきれいな絵柄で、誰も辛い思いをしないオメガバースが読みたい方にはぴったりなんじゃないかな。
まず、自然体な2人の雰囲気がとても良かったです。
αやΩといった設定は登場するのだけれど、ごく普通の高校生2人が気持ちを通わせ合っていく描写が丁寧だったので、どちらかといえばバースものというよりも再会ものとして楽しめました。
大人っぽい王子が由良の前でだけ見せる、なんだかかわいらしい表情と一途な想いが素敵なんですよね。
ただ、この作品ならではのものがあったかと考えると、すぐに展開が予想できてしまうスタンダードさだったかなと。
掘り下げたらおいしそうな設定もあったので、細かなところも流さずにもう少し詳しく描いてほしかったです。
もっとオリジナリティがあればより面白くなりそう。
一方の同時収録作品は、内容・テンポ・キャラクターのどれもがツボにハマりました。面白かったです!
受けがかわいいのはもちろんなのですけれど、キリメンジャロ先生はどこかかわいげのある攻めを描くのがうまいなあ。
その後を追いかけたくなる2人でした。
次回作も楽しみにしております!
キリメンジャロ先生の初単行本を拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
ラブコメ 3
オメガバース 2
エロ 2
執着 2
な感じだと思います。
王子くん×由良くんのカプです。
今作は表題作が6話分と短編が1作品同時収録されています。
男オメガは希少で、ハイスペックなアルファから人気が高い為、裕福な家庭が築ける、いわゆる勝ち組。しかし何故か全くモテないオメガの由良くん。そんな時、王子と呼ばれる新入生のアルファと出会うけど…。
個人的には、同時収録のデビュー作の方が好きでしたね。読み切りだからか、表題作より絡み描写が多かったり、世界観や設定に引き込まれたので、読み切りの2人の続きが読みたいなと思いました。
表題作のオメガバース要素は比較的少なめなので、しんみりとした雰囲気はあまり無く、キャラクター達のやり取りなどラブコメ要素にクスッと笑えるので、是非とも読んでほしいです。
【不可抗力なら、ここ・・・噛んでも許されましたか(王子)】
エロス度★★★★★
おやおや。αがボロアパートに住んでいる設定が面白いですね。
年下後輩α・王子と理想の番を求める先輩Ω・由良が紡ぐ祝福の物語。
クール系だけど由良に対しては一途で真っ直ぐな想いを貫く王子の愛にキュンとさせられ、彼が何故自分に〝運命〟と称して執着してくるのか分からないでいた由良でしたが、その答え合わせが少しずつ垣間見えてくるのも魅力的です。
由良を巡ってのα同士の火花を楽しめたり、運命というロマンチックな要素、由良を絶対手離さない王子の想いが素敵なハッピーオメガバース、とても素晴らしい。
タイトルに魅かれ あらすじ確認して買いを決断
若干うまくハマれないでいるバースものではありますが どハマりしたものも過去にちらほら
個人的な話なんですが 一番最初に読んだのが【花がら摘み】
このお話がよかったんですよね オメガバとしては賛否両論ありましょうが
で 特性を逆手にとってラブコメに振りきった【羽賀くんは噛まれたい】
年下アルファがポンコツすぎて尻に敷かれまくった【キスは番にひざまずく】
この3作がすきすぎてどーーにもこーーにも
ここに追加される新しい「オメガバ」を探し当てたい一心で って これくらいやればネタバレ禁止区域かわせてますよね?
お話の内容は諸先輩にお任せして
賛否両論ありましょうが 個人的にはキライじゃないッ!
普通ならΩの不憫をウリにする部分があるんだけど 男Ωを勝ち組に仕立てあげ もう出尽くしたであろう不憫に頼ることなく金持ちなのに凡人受けはしてもまっっったくッ αにモテない坊っちゃんをイキイキと描ききったところに
感動した!←ダレや((怒))
あたし自体ポンコツに目がないので こればっかりは多目にみていただきたいところではあるんですが うーーーーん 詰めこみすぎだし 体よくお話を回しすぎたのかな
読んでいて嫌気というか ご都合ごり押しなところがちらほらあって呆れてくるというか
過保護で心配性な親に担がれて御輿にのってる由良はほんといいんです
が 急に突っ込まれる 幼馴染みの二次性の転換 ここが そんなこったろうなな再会ものをただかき混ぜただけの要素に成り下がってしまっていて 目障り?
この子の存在のお陰でせっかくの泣き所 ぼろ屋に住む理由が語られずじまいになってしまったんじゃないかと
せっかくここまで練りあげたであろう設定が尽く空回りして 妙に単調で浅いところばかりを救っていくお話に読めてしまったし そもそもオメガバにした意味って?
正直 由良の父の親バカッぷりより 王子が祖母に引き取られた経緯でせつなさプラスしてほしかった んんんんんん
はじめましての作家さまで楽しめたところも十分(同時収録の短編はツボった)あったので 次はイケるんではないかと
それまでに読み方をしっかり身につけておこうと思います ハイ