電子限定特典付
試し読みを読んで、家出少年を拾った感じの話かと思っていたら、予想とは少し違っていました。
攻めは足の爪先をヒールの踵や傘の先で踏まれても文句を言わないお人好し(タイトルの『紫陽花』は、踏まれた爪先が内出血して色が変わっていることを紫陽花に例えたようです)。受けは両親を亡くし祖父と二人暮らしをしていて、その祖父が亡くなったため、家に帰るのが寂しくて、身を寄せる場所を探していました。叔父さんが様子を見に来ていますが、遺産相続を放棄しようとしているところをみると、他の親戚とは折り合いが悪そうです。
冒頭では二人が攻めの家で一緒に暮らしていて、エチエチなシーンで始まります。都心からは離れた古い一軒家で、穏やかで丁寧な暮らしをしているようです。
そこから二人の出会いのシーンへと話が戻ります。
受けが攻めの職場の近くの花屋で働いていて、酔った攻めを家まで送っていき、家に泊まります。
受けの働く花屋で再会し、その後、受けがDMのハガキにメッセージを添えて送ったことから、攻めが受けの店に行き、恋の予感を匂わせる感じで終わっていました。
冒頭の同棲生活に至るまでにまだ色々波乱があるのかもしれませんが、二人とも最初からお互いのことを快く思っていて、穏やかに恋が進んでいきそうな予感はあります。
キャラとしても誠実で男前な攻めと少し危うげだけど素直で可愛げのある受けで、好感の持てるキャラでした。
二巻も楽しみにしています。
書店で表紙の色彩が綺麗だなと凄く惹かれて導かれるように手に取ってました。
ハッキリ言って内容をまったく知らず表紙買いです。
それ自体初めてだったので読むまで不安でしたが…
結論から言うと、とても良かったです。
お話の構成は3回くらい読み直して、ようやく理解出来た感じでしたが、それを踏まえたとしても、続きが楽しみと思える作品でした。
初めての作家さんでしたが、今後がとても楽しみです。
最初いきなり「付き合ってる」状態から始まるのが少し分かりづらかった。
初見だったので、読み切り+描き下ろし(?)で構成された単行本だとは知らなかった。せっかく単行本にするなら、未読の人も多いだろうし、ストーリーの時系列で章分けしてくれた方が親切だったかも…。
表紙はすごく魅力的なんだけど、漫画本編の絵柄とは少し方向性が違う気がした。でもこれは完全に好みの問題だし、物語自体はとても良い話だと思った。
お互いを擦り合わせながら、都会の片隅で孤独を慰め合っているような気持ちがじんわり伝わってきて、微笑ましかった。
帰りたくても帰れない青年と自分の家を持ったばかりの会社員との出会い。二人が暮らす甘やかな日常の日々から始まり、前日譚の出会いのエピソードへ。
庭付き平屋のあおの家はとても懐かしくて温かい感じがして、真面目すぎるあおの性格がそのまま現れている丁寧な暮らし。人のために尽くすのが当たり前のあおは、お人好しかもしれないけど無意識に動けるのはすごい事。そんなあおを傍で支える想は、その存在そのものがあおにとっての癒し。
お互いの帰る場所である家とそこに流れる空気がそれはもう優しくて満ち足りていて、読んでいてこちらもすっぽり包まれてしまう。
タイトルの意味がわかりクスっと微笑。雨に濡れた紫陽花の煌めきのような、宝石みたいに美しくて愛おしい作品。
コミックスの前半は既に一緒に暮らしているあおと想のお話から始まります。
郊外の平屋でお庭もあって料理を作ったり二人の日常が丁寧に描かれていて、作品に出てくるお料理も美味しそうです。
穏やかな日常とラブラブな二人。
後半は二人の出会いから遡って描かれていて、電車での偶然の出会いからあおは想を家に連れて帰ることに。
想は家はあるけど家に帰りたくないようで。
一晩泊まってその時は別れたのですが、後日また再会してから恋が始まりそうな予感。
あおがとにかく優しくて、想はとっても可愛いです。
既にくっつくことがわかっている二人なので前日譚も安心して読めます。
こちら1の巻数表示があるとおり連載は続いています。