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もし叶うなら、恋人になりたい。
小説
まずタイトルから良い意味で裏切られて、繊細な心理描写が丁寧で、登場人物たちが魅力的で、涙あり、大満足の一冊でした。
幼馴染の陽太と幸平が純粋で、一途で、とても尊い2人に泣けました。
2人の拗らせっぷりがひどかったけど、温かく、幸せな気持ちになりました。
陽太は特にギャップ萌えでした。
タトゥーに美人、背が高くモテるし、口数が少ないとなると、いろいろな噂が一人歩き。とにかく本当の気持ちが見えない。
溺愛要素はチョイチョイ見え隠れしていましたが、陽太目線での語りで明かされる本音が、あまりにも可愛くて、卒倒しそうでした。
幸平のことを考えただけでドキドキするようなロマンチックな陽太。
自分の幸せよりも、幸平の幸せを願える強さ、何としても幸平を守る姿ががカッコ良かった。
こうちゃん呼びを独占したがったり、とにかく笑ってしまうくらいかわいい。
一方の幸平の幼少期が辛い。弟を守り、生き抜くことで精一杯の幸平。
弱音も吐かず、我慢を重ね、なんとか生きてきた。
弟の進学のため、自分のことなんてなりふり構わず頑張ってきた幸平。
子供が大人の顔色を伺って生きている姿が切なく、でもその環境があったから、2人の絆はより深くなったのだろう。
告白する勇気と、苦しくなるほど好きになる気持ち、溢れる想い、読んでてグッとくるものがありました。
2人を応援する友人達もとても良かった。
陽太の執着溺愛ぶりが堪能できたこと、陽太の惚けぶりをきちんと受け止める幸平、この2人のやり取りに、癒されて、幸せな気持ちになりました。
素敵な作品でした。
幼なじみ同士、タイプの違う2人。
この設定だけで、個人的にはもう萌えるのですが、まさかの攻めには5人セ○レがいて、受けは6番目のセ○レでもいいから、攻めと関係を続けたいと意を決して告白。
本当は、攻めにはセ○レなんて存在しないのですが、誤解が誤解を呼んでお互い超拗れまくっていました。
受け視点で話が進み、途中から攻め視点に変わり判明した真実。
もう少し、攻めに少しの勇気があれば、、、
と、終盤の受けの友達と同じようなことを思ったまりあげはさん。
けれど、攻めがタトゥーを入れた件や、どうして誤解されるような振る舞いや噂があったのか、など。
知れば、ただ純粋な受けへの愛しかそこにはなかったので、タイトルに惑わされず拗らせ純愛大好きマンは読んだほうがいいと思います。
あと、受けの生い立ちも今どきの毒親ガチャ外れた子なので(SKYTRICK先生はそういう受けが性癖なのでしょうか??)、不憫受け好きな方にもオススメです!
幼馴染なのに、その関係性をほとんど知られていない2人の、壮絶なまでのすれ違い両片想い。
告白から付き合うのかと思いきやセフレから始まる現在軸と、ふたりに確かな繋がりがあった幼少期、だんだんすれ違う思春期が受け攻め視点で行ったり来たりする構成。
え?攻めくんそんなキャラなの?と笑ったり驚いたり、あまりに不憫な小学生時代にホロリとしたり…感情も行ったり来たり。
現在と過去の面子が入り乱れて起こる事件は、過去への決別かな。その後の幸せでかわいいふたりににこにこしちゃいます。
わりと登場人物が多いのだけど、個人的には時川くんが好き!
タイトル買いでしたが、読み始めたら思っていた感じと違うぞ?となり、途中何回も泣き、辛く苦しく、頑張れ頑張れと応援し続けながら読了しました。
ちょっと時間が前後したり、視点があちこち行ったり、あれ?今どの辺の時間軸?みたいになることがありましたが、トータルすると自分の好きな内容てんこ盛り作品でした。
可哀想な子供が寄り添い合って幸せを夢見ていたのに、ある日突然片方が離れてゆき(後に誤解と言うか表現の失敗だとわかりますが)それでもずっとずっと互いに互いを想いあい、トラウマとも対峙してゆく。
切なくて辛くて、でも強くて優しい作品でした。
幸せな子供じゃなかった方には、刺さる作品だと思います。
エロス度★★★
おやおやおやおや。本当はずっと両想いであったのにセフレ関係からスタートしてしまうすれ違いがかわいいですね。
陽太と幸平が紡ぐ祝福の恋物語・・・開幕。
幼馴染み同士の両片想いという要素だけでも美味しいのに幸平の健気さや攻めの陽太視点からわかる幸平を大切に想う気持ちが尊さMAXで刺さります。
幸平のことを思った行為が裏目に出てしまう陽太の不憫さ、噂を真に受けてしまっていた幸平の勘違いがもどかしかったですが、相談役になってくれる友人たちの存在、終盤の展開にはグッとくるほどに胸が熱くなりました。