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たとえ誰かの補欠でも、俺は野球が好きだし、お前のことも――
連載から追っていた作品『初見先輩は補欠』がついに単行本化⚾
内容的に全体が暗くなりそうな話を空気が重くなりすぎない様に絶妙なバランス、雰囲気で描き切っていて、モヤモヤした部屋の窓を開けて済んだ空気を吸い込んだ時の様な爽やかな読後感を味わえました。
万年補欠の先輩初見と野球部エースの後輩雛木。1話目から心を鷲掴みにされました!面白すぎる…!初めはいつもニコニコつかみどころのない雛木ですが、先輩に懐くようになったきっかけや彼の過去、周りとの関係などがわかるとすこしギュッと切なくなります。個人的にはカメムシが…衝撃的でした( ; ; )
全体的に人物中心のシンプルな描写でキャラクターの表情や目線から言葉にならない心情が表れているなと感じました。言葉で説明されていなくても、コマ割りやキャラクターの表情からその気持ちなどが連想されるのが漫画の良さだと思っているので、その部分がとても私の好みと合っていました。
同人版から読んでいた大好きな作品なので、コミックスでは書き下ろしがいくつか読めて、各書店特典ペーパーも大満足の内容でした。特に書き下ろしの文化祭エピソード、雛木の◯◯◯服でのフルスイングが、丈感・裾の広がり等パーフェクトで最高でした!!!
表紙の彼らの雰囲気から爽やかさを感じたので、
高校球児たちの青春と恋のお話なのかなーと思っていたら。
ふたりの関係自体はそれに当てはまっていても環境やそれぞれの心の内がとてもシリアスで、
イメージしていたものとは違うカタチで進んでいくのがすごく良かったです。
雛木に対しての僻みからくるイジメは我慢すれば耐えられるようなレベルのものではなくて、
物理的な痛みよりも精神的に削がれて消耗していくような危うさに胸が苦しくなりました。
でもその部分があえて軽めのタッチで描かれていることで、雛木自身の潔さと諦めが入り交じる感情がよりよく伝わってきたな、と。
何とも言えない気持ちにはなるけれど、だからこそ強く引き込まれたところがありました。
そしていつも穏やかそうに見える初見もその胸には正しく葛藤を抱えていて、
ふたりが一緒に居るためにその葛藤ごと向き合い
ぶつかってしまうところはとても切なくて…。
それでもドロドロせずに前を向けるところに高校生らしい柔軟さと青春が感じられて、
重たい気持ちを引きずること無く読み終えることができたかなと思います。
部活内に存在する縦社会の息苦しさのなかで
それでも自分らしくいようと笑う雛木の健気な想いには色々と気付かされるものがあって。
想像以上に深いストーリーがものすごく刺さった作品でした。
初読み作家さまです。
野球BL大好きなので気になりまして。
説明が少なく絵で魅せる作風が好きです。
野球BLでありながらよくある青春モノではなく、ポジション争いによるいじめをさらっと描きそのバカらしさを皮肉っぽく描いたり
「野球なんかどうでもよくて」「しょーたくんと遊びたかっただけなのに」と雛木に言わせるのがステレオタイプとは一線を画しているし
でも「競争もなく与えられたポジションに愛着なんて沸くのかな?」「自力で奪い取らなくちゃ」←が初見先輩への恋心とかかっていてお上手だわ〜となりました(偉そうにすみません)
野球部の青春美談的な部分やマチズモ的な面を角度を変えしなやかにアイロニカルに、かつBLとして表現されるのが斬新に感じました。
雛木の寄り目な感じが小悪魔っぽさや食えないイメージをより醸し出していますね。
初見先輩はかわいらしく感情移入できましたが、雛木がわかりにくく好きにはなれないタイプで。でも初見先輩を大好きなことはよくわかりました。
雛木が苦手なので萌2にするか迷いましたが、野球BLとしての斬新さ、絵で語る作風がすばらしかったので神評価とさせて頂きます。
雛木がレフトと交錯したエピソードの時、雛木のポジションがセンターかセカンドのどっちだろう?と思ったのですが、後に背番号8でわかったところもよかったです。
それが初見先輩の背番号18(補欠)との対比の場面であるのもナイスでした。
レギュラーの雛木くんが補欠の初見先輩(女の子が好きなノンケ)に片思いして、ちょっかいかけたりするところから始まります。
二重の意味で補欠を自覚する初見先輩のシーンが切なかった!
雛木くんは明るく飄々としていますが、実はチームメイトから嫉妬でいじめを受けており……。
そのいじめというのが、カメムシを無理やり食べさせられるというもので…。
その描写自体はさらっとしていますが、キスの味を気にしたりといったのちのちの初見×雛木描写にも影響があって、うう~~~……悲しいしちょっとキツい……となりました。
現在リアルの甲子園でもいじめ問題が取り上げているので、ノイズというか……私の読むタイミングが悪かったですね…。
爽やかだけでは終わらない、えぐみのあるお話でした。
最後はハピエンなので、良かったです。
