SS付き電子限定版
和久井さん、悪い男とか思わせぶりな感じではまったくないんだけど、踏み切れない男という感じだったかな。優しい男ではある。(クズも嫌いじゃないけどこの物語ではこのキャラクターでちょうどいいと思う)とにかく忍くんがひたむきでかわいい。こんなに好きって気持ちがダダ漏れてる子気になるしかないじゃんね。
告白後に和久井さんが忍くんの気持ちを否定した時にぶつかっていったのいいですよね。自分の気持ちは自分が1番わかってるもの。俺の気持ちなかったことにしないでってちゃんと言えたのえらい。まっすぐにぶつかられたら認めるしかない。俺に大切にされててくださいはかっこよすぎたよ忍くん。ピュアだけど芯がある子好きです。その後の展開はびっくりしたけれど無事ふたりが幸せになって良かった…
絵が綺麗って事もあるのですが、善と悪がハッキリしているから読みやすい。攻めの雑誌記者は善と悪の狭間にいる男なので、もう少し彼の生い立ちや心の葛藤を深掘りしてくれた方が作品としての濃さが増すような気がする。恋愛に発展する過程ももう少し描いてくれると尚良し。その点の物足りなさはあるものの、ハピエンが好きな方には安心して読める1冊だと思います。
私的には物足りなさを感じつつも、受けくんではなくて攻めが救われるのが良かったです。
連載されている時から大好きなお話でした!
受けの忍くん、見た目は美人だし涙もろくて可愛いけど、凄くしっかりしていてカッコ良くて男前なんですよね。
母親を早くに亡くしているけど、愛情深くて妹想いで本当に素敵な人なのです。
攻めの和久井さんは、忍くんのことが好きだけど自分の愛情に自信がなくて、忍くんのことを諦めようとしていたのですが、こんなまっすぐでカッコいい忍くんに絆されないわけがありません!
和久井さんは自分のお父さんとの関係から、家族にも愛情を持てないようだったけれど、忍くんのまっすぐな愛情でどんどん幸せそうになっていくのを見て、二人が出会えて本当に良かったなと思いました…!
愛する、愛される。恋愛で一番大切なことを改めて思い知る本当に素敵なお話でした。
キャラビジュが良くて、ついつい表紙買い。
和久井(攻め)のちょっとくせっ毛な黒髪ヘアスタイルが個人的に刺さりまくっちゃって…。ちょっと緩くてでも格好良くて相手に警戒心抱かせないような接し方が出来てでも本性見せなさそうなズルい感じ。
あと自分で「俺だらしない体だからなぁ」と言って脱いだらちょっとお腹ぷになの良い…。
受けの忍が20歳の大学生で、大人の男に恋しちゃってドキドキしてる感じや一生懸命さ、会えて嬉しい-!て表情が語っちゃってる純粋まっすぐな恋心が可愛かった~。
大人の和久井にちょっとからかわれたり思わせぶりにされたり些細なところで年の差感じたり…個人的に2話の雰囲気すごく好きでした。
2人のビジュとキャラクターは良かったのですが、タイトル「愛されたい男」に掛かる和久井の過去と想いが少し足りなかったように感じました。親に抑圧されて育てられてその親が死んで悲しむことができなかったとお父さんのことを引きずっているのは分かるんだけど…。=俺は誰も大事にできないとか、そんな資格ないとか、メインテーマなんだけどう~ん…ちょっと弱いような。
忍の告白から逃げる様子はほんとただのズルい大人でしたね。
あと、忍自身の内面やキャラクターがあまり深掘りされていなくて、和久井といない時はどんな風に過ごしているのか?どんなことを考えているのか?もっと知りたかったなぁと思います。途中セクシャリティに悩んでいるのかな?と思ったけど、そんな描写も特になかったし。
もっと2人のことが分かりたかったのと、もっと2人の関係にグッと来たかったなと思います。
記者の和久井は家出少女への取材を通じて大学生の忍と出会います。
はじめは取材対象として興味を持った和久井でしたが、
まっすぐで無垢な忍と一緒に過ごすうち特別な感情が芽生えてゆき…。
第一印象は美人で控えめでどこか世間知らずにも見えた忍。
けれど、その中身は純粋で一途で、
他人と深くかかわり合うことを恐れ逃げ出した和久井をも
捕まえて離さない芯の強い子でした。
歪な家庭環境が原因で、自分は家族にすら愛情が持てない人間だから
忍のことも大切にできる自信がないと突き放す和久井に対して
「和久井が大切にする自身がないなら、俺が和久井を大切にします」と
言い切る忍が男前すぎました。
こんなカッコいい告白ってある?
ここまで言われちゃもう逃げることだってできませんよね。
そうして臆病な大人の男も遂に陥落です。
そこからは年の差も感じさせない程にあまあまな日々を送る二人でしたが、
ふとページ数を見てみるとまだ結構ある。
ということはこの先、まだ何かがある。(確信)
一体何がくるのか…とドキドキしていたら、衝撃の展開きちゃいました。
幸せの絶頂から急転直下のような、韓国ドラマとかでよくありそうなやつ。
とはいえ、ここまできたらもうバドエンはないと信じてはいましたが。
突然のショッキングな展開にびっくりはしたけれど、
和久井が忍と結ばれて、救われて、それでも拭えなかったトラウマ。
そこから抜け出すにはこれも必要不可欠な出来事だったのかもしれません。
結果としてはタイトルの「愛されたい男」は和久井の方でした。
前半は家族との関係に思い悩む忍を救う和久井の物語と見せかけて、
中盤からは実の親からすら愛さることのなかった和久井が
ありのままの自分を見つめてくれる忍から無償の愛を注がれ、
心救われてゆくという相互救済ストーリーに構成の妙を感じました。