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無口な騎士団長ですが、狙った相手は逃さない!
小説
登場人物全員がそれぞれ何かしらの動物の習性を持っているという設定なので、時折シュールなシーンがあります…笑
攻・レックスのお辞儀、どうしてもハシビロコウのお辞儀が頭に浮かんでしまうので、レックスがお辞儀する度に何とも言えない気持ちに…笑
ストーリーもキャラクターも嫌いではないのですが、所々首を傾げたくなる描写がありました。
受・ヤンには剣の才能がありそうな描き方ですが、ものすごく小柄で、これまで男娼として生きてきたため剣の修行などしたことのないヤンが、あそこまで戦えるのがちょっと謎です。
大柄な騎士団長(レックス)の剣を受け止めたり、拾った木片で敵を刺したり。
どちらもかなり腕力と鍛錬がないと厳しいと思うのですが…。
これに関しては、臆病なヤンバルクイナの特性として危険察知能力が高いだけに留め、実際に敵を攻撃するのは他の騎士達の役目とした方が納得出来たかなぁと。
あと個人的に気になったのが、レックスとのH中、ヤンが何度も男娼時代の客と比べること。
もうしつこいくらいに「男娼時代の客とは違う」みたいな心情が書かれるので、少しウンザリしました。
あそこまで客のことばかり思い出しながら行為をされると、レックスが不憫になります。
細かい点が気になる作品ではありましたが、全体としては楽しく読めました。
みんなの愛情に包まれて良かったね、ヤン!
ヤンの過去や境遇がわからないままいきなり英雄扱いから始まり。
しかも褒美で従騎士になって主人の騎士団長レックスはいつも睨みつけてくるし…。
ヤンが頑張ろう、もう行く宛がない!やっぱり僕には無理なんだ…を繰り返し。
王様やレックスや副団長たちがヤンのことを理解してくれて、温かく見守ってくれてるのがとても良かったです。
とくにレックス!
睨んでお辞儀してなんなの〜?だったのが、恋人になったらなんて素敵なんでしょう!
何もかもレックスが教えてくれた。
正しいことも間違ってることも良いことも悪いことも愛することも甘えることも。
ヤンが自信をつけることも学ぶことも認めてくれる、一番そばにいてくれる。
ヤンの過去が辛く苦しいのが少しずつ小出しにされ、初めはそれなりに幸せだったのかと思ってたのがヤンの成長とともに真相がわかったり。
構成が凝ってましたね。
蛇を倒して従騎士となったヤンバルクイナのヤンと強面で無口な騎士団長レックス(ハシビロコウ)のお話。
レックスなんでお辞儀ばっかしてんのかしら……って途中で不思議になってハシビロコウの生態調べちゃったよね
強面で不器用なもんだからヤンがいちいちビビってるのもかわいい無口強面攻め大好きです(*´`)そして夜はがっつくのも最高じゃないですか……!ヤンはね、辛かったね。大事に大事に愛されて幸せになってほしい!
今回は強面無口な騎士団長と臆病な従騎士のお話です。
無自覚で強敵の蛇族を倒した受様が攻様の従騎士となり
攻様の番となるまでと恋仲になった後のお話を収録。
ここは鳥や蛇、猫などの動物が擬人化した世界で
鳥が住むハリア王国は常に夜盗の脅威にさらされています。
今回騎士団は蛇の夜盗集団討伐で派遣されますが
頭が仕留めらるという僥倖で帰還パレードは
大いに盛り上がります。
蛇を5人も倒したヤンバルクイナの受様は
英雄としてパレードの荷馬車に座していますが
皆が思うような美丈夫ではなく華奢な身体つきで
赤い大きな目を泣きだしそうなほど潤ませて
荷馬車の端を掴んで震える手を抑えていました。
受様は夜盗によって暮らしていた場所を失くし
今回の活躍で騎士団に帯同してきたのですが
ハリア王から「王に誰かに仕えているのか」問われた時に
「そんな大層な身分ではなく・・・」と話し始めた事で
志願兵扱いされた上に褒賞として騎士団長である
攻様の従騎士に任命されるのです(笑)
王の退室とともに緊張の糸の切れた受様は倒れてしまい
副団長にお世話されてしまいますが
攻様は終始恐い顔です。
ハシビロコウな攻様は一匹狼で従騎士はおらず
戦闘の役に立たないようなヤンバルクイナは邪魔だと
言いながらも王命故と受様を従騎士にします。
果たして受様の騎士団生活の行方とは!?
WEB小説サイト「アルファポリス」掲載作を
改題、改稿、加筆しての書籍化でハシビロコウの攻様と
ヤンバルクイナの受様の擬人化ファンタジーになります♪
受様は戦とは無縁な庶民であり
衣食住のために目つきの悪い主人の世話をするのも
乗り掛かった舟と覚悟をして攻様に認めてもらうため
頑張りますが
受様の言動は攻様に溜息をつかせたり
突然お辞儀をされたりと意味不明な行動が多くて
ただただ攻様に付いて行くので精いっぱいです。
そんな受様ですが宿敵蛇を倒した英雄として
騎士団員たちは興味津々で攻様や副団長の目を潜り抜けて
お近づきになろうとされてなかなか愉快な展開です。
実家が仕立て屋で手芸が得意な服騎士団長
攻様達をからかうのが趣味のハクトウワシの王
美しいクジャクの攻様の婚約者
受様を突け狙うベンガルネコ
攻様のお辞儀を筆頭に
それぞれの性格や言動に族性が現れていて
コミカルなテンポで進んでいきますが
受様の過去が明らかになるにつれて重い展開になていき
ハラハラ&ドキドキ!!
騎士団が舞台なのに戦闘シーンが少ないので
受様の強さの証明が弱いかなと思いますが
受様の宿敵が倒され2人の恋が実るまで
楽しく読ませて頂きました (^-^)/
ハシビロコウの求愛が〝お辞儀〟と言う事を、今作で初めて知りました
動物達が擬人化された世界の〝鳥の国〟のお話で、鳥類の特徴を捉えたキャラクターが沢山登場してとっても可愛かったです♡
中でも、ハシビロコウの〝大きい・常に眼光が鋭い・圧が強い〟の三拍子揃ったイメージが完全に攻めのレックスと一致していて「これは納得のハシビロコウ擬人化だ!!!!」と思わず感動しました(拍手)
で、そんな高圧オーラ満載なのに、なんか小さくて可愛いヤンバルクイナのヤンに一目惚れして、初対面からお辞儀しまくる訳ですよ……!
それはもう、息をするように何度も。
腰を90度に曲げて、お手本のようなキレイな姿勢で……!
顔は怖いまま、言動も厳しくて圧が強いのに、お辞儀が止まらなーーーーーい!!!!と言う状況です笑
そんな訳で、息をするようにお辞儀しまくるレックスと、そんなレックスを「何か重篤な病気なのでは??」と心配する(ハシビロコウの習性を知らない)ヤンのすれ違いをニヤニヤ楽しんでいたのですが、
中盤以降、まさかのシリアス展開に……!
もう、完全に〝勘違い・すれ違い系ラブコメ〟だと思っていたので、ヤンの言う『家族』の謎や、隠していた過去が明かされてから一気に重たい雰囲気になって「ラブコメじゃなかったの…??!」と困惑しました笑
この落差が好きな方には、凄く刺さるんだろうなーと思いますが、個人的には可愛い擬人化世界のまま楽しみたかったのが正直なところ(すみません)
また、前半の顔も言動も厳しいレックスは余り甘い雰囲気ではないので、期待したよりも〝甘々溺愛〟な作品では無かったのが残念でした
が、想いが通じてからは超溺愛・過保護になるので、後半からの怒涛の甘イチャっぷりが凄まじかったです……!笑
特に番外編のレックスは独占欲もお辞儀も止まらない溺愛っぷりで、ヤンに若干引かれる程の糖分過多をニヤニヤしながら堪能しました♡