「ハードライン」の番外編３編と「ハードライン」とは関係ない１編が収録されています。
番外編のうち２作品はカーター少佐とカイルのＣＰの話になっていますが、ロイもちらっと登場します。

米国海軍特殊部隊のカーターは、任務中に大けがを負い、軍への復帰できなくなってしまった部下でもあり親友のカイルを自宅に引き取ります。
かつての姿が嘘のようにすっかり華奢になってしまったカイル。
甲斐甲斐しく世話をするカーター。気持ちがどんどん依存してしまうカイル。

実はカイルは心ひそかにカーターの事を好きだったのですが、一緒に暮らすようになってからはその気持ちと現実との狭間で思い悩みます。

そして、ついに辛さから逃れようとカーターの家を去り田舎へ帰ろうと決めたカイル、しかしそんなカイルの姿にカーターも自分の思いに気が付き二人は結ばれます。

そして、その後の二人の話が続くのですが、そう簡単にＨａｐｐｙにはならないのが「ハードライン」・・・

一見幸せそうな二人の生活でしたが、常に家で待っているだけのカイルと、激務のカーターとの間では気持ちのすれ違いが起き始めます。
そんな中、薬を使って昔の仲間に無理矢理抱かれてしまうカイル。
それを浮気と勘違いして怒るカーター。

遂にカイルは家を飛び出すのですが、その後誤解はとけ、カーターはカイルの為に今の仕事を辞めて訓練学校の教官に転職。
今度こそ二人には穏やかな日々が待っているのでした・・・。

もう一作品は、「ハードライン」の主役ＣＰ，ジムとロイのお話で、催眠術で子供返りをしてしまった部下（レクスター）を二人が預かって世話をする話です。
レクスターにキスシーンを見られてしまって焦るロイが可愛かったです。

そして、もう一つの短編は芸能界ものです。
気位の高い子役上がりの俳優とその彼を思い続ける新人俳優とのお話です。
何気にヘタレ攻めの多い気がする「ハードライン」なので、今作はハードラインとは全く無関係ではありますが、１巻から一気にこの番外編「星条旗」まで読み続けると、この攻め様はとても新鮮な印象を受けます。