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表題作MIKADO―帝〈前編〉

アレックス・カイナル
高城史貴

あらすじ

両親を失い、マフィアの帝王ハーベイに引き取られた史貴と麻里絵、そしてアレックス。ハーベイの実子イェインとともに育てられるが、貴史には、アレックスの隣だけが安息の場所だった。しかしそんな史貴に、イェインの歪んだ想いが向けられ―。人気絶頂のかわいゆみこが贈る鮮烈ハードロマン、オール書き下ろしで堂々登場!!

作品情報

作品名
MIKADO―帝〈前編〉
著者
かわいゆみこ 
イラスト
東条ひかる 
媒体
小説
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
UNDER THE HEAVEN
発売日
ISBN
9784882716594
4.8

(5)

(4)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
24
評価数
5
平均
4.8 / 5
神率
80%

レビュー投稿数3

いまだに読み返す悲恋もの

MIKADO-帝-って言うタイトルがすごいですが、タイトルに深い意味はないそうです。
かなり古い作品ですが、当時は海外物はあまり受け入れられなかったらしく、インパクトのあるタイトルを付けたかったとのこと@作者。
大成功みたいです。
一度見聞きしたら忘れられないし、読んだらなおのこと忘れない作品。

昔読んだときは鬼畜度ナンバーワンでこれより酷い作品はないんじゃないかと思ったけれど、最近は色々な意味ですごい作品もあるのでどうなんだろう?
ネタバレですが最初から最後まで悲劇が付きまとう話です。
バッドエンドもOKって言う人にお勧め。

主役の貴史(受け)は、家族が殺され孤児になる冒頭から、妹のレイプ事件。
自分が義兄にレイプ。
そしてこのあと後編では更にすごいことに~~

1回目のレビューを書いたら長すぎてエラーになってしまったので、内容は詳しく書きませんが(笑)鬼畜な運命を辿る貴史と、それに静かに寄り添う義兄のアレックス(レイプした義兄とは別人です)
妹はいい子なんだけど、その子のために運命に翻弄される貴史の不幸って感じの話ですね。
読み終わったら色々な意味で印象に残ること間違いなし。

3

Maika

>Arabiaさん、こんにちは。
私も詳しくはないのですが、ちるちるのデータを見ると(笑)エゴイストや未成年のほうが古いみたいですね。
そちらが'96年、MIKADO-帝-が'97年と出ています。
なかなか激しい話しですが、それだけ心に残る話なので古本屋さんやオークションなどで見かけたらお勧めですよ♪

Arabia

Maikaさんこんにちは。MIKADOはもしかしてこの作家さんのデビュー作ですか?題名がインパクトあるので、いつか読みたいなぁと頭のどこかにあったのですが、レビュー拝見すると内容の方もインパクト強いようですね。

名作

最初の50ページで、世界観の虜になりました。
もったいないから読むのをやめたくなるほど面白かったです。
息づまるような悲しい展開、皮肉な運命。男三人女一人の四人の兄弟の性格づけの完璧さと、複雑に絡み合う互いへの心理。
残虐なマフィアのボスである父親の人間らしい面には、人物造型の上手さを感じました。
敵である人間が味方で、敵側にも複雑な心理模様があって…なんだろうなぁもう…。

『ゴッドファーザー』が大好きだというかわいゆみこさんが描く、本格的なマフィアの世界です。私もこの映画大好き。アルパチーノ最高。
マフィアの大物という設定の攻めって、BLでもよく登場するし、今までもマフィア物は色々読んできたけど、ここまでドリームに逃げてない立体的なのははじめて読みました。
かなり重たいお話ですが、ストーリー性のある作品を求めてる方にオススメです。

0

名作と言われるだけの魅力を感じる

心痛む話を常に読みたい自分にオススメしていただいた作品ですが、これは面白い!
ありがとうございますとペコペコしてます。

仮にBLじゃなかったとしても夢中になれたと思えます。
幼少期からの生い立ち、抱えるものをしっかり書いてくださっているので、主要人物の像がはっきりとし、感情移入しやすくなっています。

マフィアのボスに引き取られた家族の話なので、常に危険の気配を感じそれがまた刺激的でした。
まるで映画を観ているようなどことなく満ち足りた気持ちになれます。

あとがきは1990年代らしそうなノリを感じました(笑)

今は早く後編を読まねば!という気持ちでいっぱいです。

1

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