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郵便屋さんが拾った恋

yuubinyasan ga hirotta koi

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あらすじ

母親が再婚し、新しい家族との距離感に悩む
高校三年生の圭太。
そんなある日、鍵を失くして家に入れないと泣く
女の子に遭遇!! 全然泣き止んでくれず
途方に暮れる圭太を助けてくれたのは、
偶然配達で訪れた郵便局員・三浦だ。
女の子とも知り合いらしく、
圭太の代わりにてきぱきと対応してくれた。
それから家に帰ってもなぜか頼りがいのある
三浦の姿が頭から離れない!?
そんなある日、偶然三浦と町で再会!!
先日の女の子の母親から
お礼のお菓子をもらったらしく、
「よかったら一緒に食べない?」と誘われて…!?

作品情報

作品名
郵便屋さんが拾った恋
著者
ほど 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199610561

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46

4.6

(8)

(5)

萌々

(3)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

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レビュー数
2
得点
37
評価数
8
平均
4.6 / 5
神率
62.5%

レビュー投稿数2

郵便屋さんが恋心を届けてくれました

受け視点のお話かと思っていたら、後半から攻め視点にガラリと変わっていくストーリー展開。攻めの三浦視点では、彼の過去の恋愛や家族との関係が描かれており、圭太との恋愛に及び腰になる理由が丁寧にアプローチされていました。

最初は、三浦の方も圭太に気があって割とすんなりうまくまとまっていくお話なのかなと思っていました。実は両片想いでしたよのパターンもあるかもな…なんて考えたり。でもそんな単純な話じゃありませんでした。
告白がゴールじゃなく、むしろここが始まりであることのストーリーの見せ場は非常に面白かったです。三浦の過去がちょっと複雑めいていたり、恋愛モードに突入した途端、三浦が一気にヘタレ野郎になってしまったりと、三浦の臆病な人となりがよく分かる後半戦でした。

明るくて人懐っこい郵便のお兄さん像が崩れていくギャップは、三浦の人間くさい素の部分が丸裸になってこれはこれで三浦のキャラクターの魅力が増したと思います。圭太とのことを真剣に悩む姿は誠実だったし、自分の気持ちに向き合う姿は頼りないながらも一生懸命だったところは好感度が持てました。
告白のとき。圭太の気持ちを勝手に決めつけたのは許せなかったけど、圭太が離れてから圭太の存在の大きさに気付いていく三浦の心境の綴り方にはグッとくるものを感じました。
家族の関係のこともそうだけど、三浦に告白したときも、いつでも相手の反応を伺って気を遣い空気を読みすぎる圭太の思いにウルッ…。健気な圭太を応援せずにはいられません…。゚(゚´Д`゚)゚。

2人の想いが1つに通い合っていく過程がしっとりと優しく響くストーリーでした。付き合ってからの初々しいやりとりもちゃんと甘くて、幸せを実感できるエンディングにほくほくです^ ^

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夜の雪のように輝く包容力。郵便屋さん×甘え下手高校男子の、年の差恋

『フロムヘブンヘブン』シリーズが大好きな、ほど先生の新刊!☺︎

なんと来月、11月21日にも新刊発売とのことです。
2ヶ月連続で、大好きな先生のお話が読めるなんて幸せ…✨

こちらの新刊で描かれるのは、
面倒見のいい郵便屋のお兄さん×甘え下手で健気な高校生男子の恋。

タイトルがまず素敵。郵便屋さんが拾った恋。
本当そのとおり!なんですけど、ちょっと自分では思いつかないわ...と
(感嘆の)ため息です。

そして表紙でバックハグしながら/されながら
優しく微笑む二人の姿も最高に優しく、暖かく、エモい。。
(この言葉を使うとなんとなく、軽くなってしまうような気もする;)


もちろん内容の方も、表紙から膨らむ期待どおりです。
静かに沁みる...


高校最後の終業式の帰り道、鍵をなくして家に入れない…と
大泣きする女の子に出くわした圭太(受)。

途方に暮れていたところに郵便局員の貴也(攻)が現れ、
てきぱきと助けてくれます。
そしてその瞬間から、初めて会った貴也のことがなぜか
頭から離れなくなってしまった圭太。

そんなある日、町で何度目かの思わぬ再会を果たしたことから、
共に過ごす時間が増えてゆきー

と続く、郵便屋さん×高校生(終盤では大学生)の年の差恋。


季節の移り変わりと共に変わりゆく関係性と互いの気持ちが、
丁寧に紡がれてゆきます。

貴也から発せられる、圭太への思いやりに満ちたセリフの一つ一つが
響いてじーん...としてしまい、涙ぐみながら読みました。

特に印象に残ったのは、貴也が語る「夜の雪」と、
圭太が桜について語るシーンです。

互いの言葉がそれぞれの心に染みてゆき、
新たな考え方ができるようになったり、行動を起こしたりするきっかけになる。
人を癒し、動かす「言葉」の力を感じずにはいられないシーンでした。


母の突然の再婚、妊娠出産で妹ができ…
急に「お父さん」と呼ぶことにも戸惑い、
ものすごいスピードで変わっていく「家族」の形に、
気持ちが追いついていかない。

ひとりになりたい、と思うけれど、ひとりは寂しいー

そんな複雑な思いを抱え悩む圭太。


「幸せじゃないはずがないって言わなくていいんだ」」
「お母さんがいてお父さんがいて 妹さんがいる それが事実なだけだよ」
「俺も寂しい時いっぱいあるよ 今日圭太くんがいてくれてうれしい」

セリフをまるっと抜粋してしまうのは
無粋だとは思うのですが;(ごめんなさい;)

この言葉が、沈みがちな圭太の心を
どれだけ優しくすくい上げてくれたか、ストレートに刺さったか...
私の心にもストンと落ちて、思わず涙ぐんでしまいました

その後に続く「夜の雪は 昼より明るい」という話。
まさに貴也自身が、圭太にとっての”夜の雪”、明るくて暖かくて、
包み込んでくれる存在なんだなあ…

ほど先生、キャラクターの恋心や内面の葛藤、
複雑な思いを描き出すのが本当に見事でお上手で、
読んでいて感嘆のため息が出てしまいます

家が貧乏で、学生時代はそれをバカにされていたー
という経験を持つ貴也。
(決してやられっぱなしではなく、強気にやり返し喧嘩もして
いまあでも足に傷が残っている、というギャップが最高に良い)

圭太とは少し種類は違えど、
同じ”ひとりは寂しい”という感情を持っていた貴也と圭太の共鳴は
必然だったのかな、と運命的なものを感じたりもしました。

そんな二人の恋の進み方・紡がれ方も、繊細でとても丁寧に描かれています

男同士だし、年の差もあるし…と迷い戸惑う貴也。
不器用さだったり、戸惑いだったり。
恋の甘さも酸っぱさも、切なさも全部詰まってます。

きゅん!と萌えたのは、乾いた風に当たって乾燥している貴也の唇に
圭太がリップを指で塗ってあげるシーン。
2回出てくるんですが、どちらも胸が高鳴ります

リップクリームで塗り塗りじゃなくて、指で塗る...ってところが
すごく良いよーー・:*+.

そして涙ながらの懸命な圭太の告白と、それにまともな返事が返せず
後から「あーーー!」となる貴也の姿、カッコよくまとまらないところが
不器用でリアルな”恋”を感じさせてくれて、たまらなく萌えました。

終盤、やっとやっと気持ちを自覚し
圭太を追いかけ男前に気持ちを告げるところ、最高に胸が高鳴ります

付き合い始めてからの貴也の甘い眼差し、
変わらぬ包容力にも、胸が温かくなる...

優しい余韻に包まれ、何度も読み返したくなる。
そんな”郵便屋さんが拾った恋”のお話でした。


番外編は、夏の制服で配達お仕事中の貴也を見、
ドキドキしちゃう圭太のお話。
”夏の破壊力”って言葉にウフフとなりました(*´艸`)

ラストのコマの「夜いっぱいしがみついた」の一言で、
幸福感がさらに膨らむコミカル可愛いお話でした♡

電子限定の描き下ろしは、お店の棚の前でコンドームを吟味している貴也が、
職場の同僚に声をかけられて…というもの。

優しい言葉とコミカルなオチにクスッとできる、
嬉しい4ページの特典漫画です◎


★修正:tn白抜き(電子シーモア)
局部が見えるのは1コマのみ。
体を重ねるまでのストーリーがとても素敵で、
修正については気になりませんでした☺︎

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