NEWボタンを押すと即立ち読みできます!
そうきたかぁ〜っていうオチが秀逸!
何かあるだろうなと思ってましたが、まさかソッチもそうだったとは……
ゴリゴリのホラーの中に見える執着の闇っぷりにゾクゾクでした。
短いストーリーなのに、そう感じさせない読み応えがすごかったです。簡潔に要点を押さえつつ、オチへのカウントダウンへの引き込ませ方が上手いなと思いました。
話が終わってもなお、想い人を再蘇生させると思わしき更なる闇の匂いまで感じさせる余韻の与え方が見事。伏線回収含め、オチにオチを重ねていく病みきった終幕に完全に気持ちを持っていかれました。
この三角関係に終わりを迎える日はくるのだろうか。
その答えを知るのは羽紘のみというのもゾワリとくる面白さでした。
ネタバレ「あり」のレビューを書いていて恐縮ですが、
ぜひぜひネタバレなしで読んでいただきたい。
(↓以下、オチには触れませんがネタバレありの感想・レビューとなります)
『東京戦慄奇譚 vol.3』に収録されていたという本作。(東京戦慄〜は未読です)
全25P、短いお話の中に「これでもか!」というほどのホラー、
そしてあっと驚く結末があり、びっくりし過ぎて読後3周、読み返しました。
まずタイトルの「アニマ・ヴィータ」とは...?と思い、
調べてみたところ…
アニマ=生命や魂
ヴィータ=ラテン語とイタリア語で命、人生、生活を表すとのこと。
もちろんですが、このタイトルがちゃんとお話の内容を表している...
「ヴィータ=生活?」と思いましたが、読後振り返ってみれば
その訳も納得、でした。
高校からの仲良し三人組、羽紘・結翔・朔望(サク)。
ある日、サクの死をきっかけに関係が変わり始めます。
サクのことが好きだった結翔(ユイ)。そんなユイのことを好きだった羽紘(ハク)。
サクの死を受け入れられないユイは、
「死者を蘇らせる儀式」を見つけ、サクを取り戻そうとしてー
と続きます。
やーーーーー驚愕のオチ!!!!!
よくよく振り返り、読み返してみれば。
あれ...?と思う部分・ヒントになる部分がちらほらと出てきてる...!
まず表紙の結翔(ユイ・受け)の目が
妖しく赤く光ってるところからして意味深。
そしてハクの家の、カーテンの閉め切られた部屋...そういうこと....!!
琢磨先生といえば、切なさもありの「ラブコメ」というイメージが
見事にひっくり返った一作でした......本当に怖い。恐ろしい((((;゚Д゚)))))))
蘇った(と言えるのかな...)サクの体、その表情はまさに
「この世のものとは思えぬ」異形の姿で震えます。
叶わなかったトライアングル片想いの夢...
果たして、”次回”はどうなるのか。
色々と思いを馳せる余地のある、恐怖のBL短編でした。
やーーーー...すごかった。。(ああ語彙力ー...!)
100Pとお手頃価格でしたが、物語の深みと満足感は
お値段以上。
怖いのが大丈夫な方、お好きな方に、強くプッシュしたい一作です...!
★修正:描写なし(初めに二人が致そうとする場面がありますが、未遂)
電子シーモア