電子限定おまけ付き
全身が白化して記憶障害を伴う、謎の病が巷で流行っている中
美大生の操田は、予備校時代の講師で忘れられない人であるレイ先生に遭遇。
しかもレイ先生はその「謎の病」に罹っているようで、自分の家に保護します。
記憶を失っているレイ先生は操田の事を振られた恋人・ケントと思い込んでしまい、レイ先生のために操田はケントのフリをして生活を共にしていき、というところから始まるお話です。
レイ先生は記憶はないものの、元彼のケントに振られて傷ついた様子がすごく感じられます。
そんな元彼氏の影を感じながら、ケントのふりをしてレイ先生を抱く報われない操田。
この2人、可哀想なんです。
けれど、傷の舐め合いではなく、操田の献身とレイ先生の再生という前向きな関係性でした。
恋人に傷つけられたレイ先生と、恋心を必死で抑えながらレイ先生のためを想う健気な操田。
私は漫画を読む時、受けか攻めのどちらかに感情移入してしまうことが多いのですが
このお話は操田とレイ先生2人に共感する事ができました。
というか、操田もレイ先生もすごく好きです。
可哀想な状況の2人ですが、2人のやり取りがすごく良いんです!
片思いの相手との初エッチや、煩悩がありながらも献身的で優しい彼氏なところや
天然でエロくい先生とか。ネタバレになるからあまり書けないですがその他多数。
個人的に萌えポイントが詰まりまくっていました。
琢磨先生の描かれるBLは毎回すごくブッ刺さるのですが、今回も最高でした。
是非読んで欲しいと叫びたいです。
もちろんストーリーも最高でした。
「謎の病」という設定はあるのですが、ファンタジーというよりも現実的なお話でした。
「病」だし恐い感じもするのですが、全然そんな事なかったです。
一旦白になって上書きできるって、逆にいいな、とも思ってしまいました。
とても良いお話でした。大好きです!
作家さん買いですが、やっぱり買ってよかった!
たぶん、設定としては重たい内容なのかもだけど、琢磨先生の絵だからそこまで重たく暗く辛くって事もなく読めた。
そして、操田くんが超スパダリだと思う。
めちゃくちゃ好き
もっと二人がイチャイチャしてるところを見たいなぁ〜と思った!
前作「ずっと君のターン」が面白かったので、こちらも購入してみました。
こちらはかなりシリアスな話でしたが、ものすごく刺さりました。
こんなに雰囲気の違う話を生み出せるなんて引き出しの広い作者様ですね。すごいです。
操田が片想いしていたレイ先生が、ゾンビ症と呼ばれる謎の奇病に罹り、記憶を失った状態で現れます。
思わずレイ先生を家に連れ帰ってしまった操田の事を、レイ先生は別れた恋人「ケント」だと思い込んで縋ります。
レイ先生を死なせない為に、ケントのフリをしてレイ先生を抱く選択をする操田ですが、それはレイ先生とケントの情事を突きつけられる辛い選択でもありました。
憧れだったレイ先生が、自分の事をケントだと思い込んで、乱れる姿を見せつけられるんです。
心の中では物凄く葛藤しながら、レイ先生を気遣って優しくする操田が刺さりました。
ゾンビ症という架空の病気が軸にはなりますが、失恋という誰でも経験するであろう事をキーにしたこの話は、心を揺さぶられました。
そしてタイトルも表紙も、最後まで読んでから改めて見ると刺さりました。
ゾンビ症という、架空の病気が存在する世界です。(物語の中でも、現在進行系で病気が解明されている状態)
雑誌で少し読んでいたので、1冊になるのを待っていました!
表紙やタイトル的にはエロ少なそうですが、エロエロ〜標準の間くらいです。描き方がエロいのと新書館さんなので修正が良いです。
ストーリーもリアルな病気描写で途中ドキッ(危機感の意味で)とするような症例も出てきたりとよく出来ているなと思いました。
ゾンビ症中の淫乱レイレイも可愛かったです。お風呂上がり後は必ずしてたらしいので、そこもちょっと見たかったですが…。
ハッピーエンドで良かったです!
紙本購入
修正は白短冊です。
初読みの作家さまですが、タイトルに惹かれて購入。
とっても切ない系のお話かな?と思いつつ読み始めました。
主人公は美大に通う美大生の繰田くん。
彼にはひっそりと想いを寄せる人物がいる。予備校時代に世話になったアルバイト講師の司令という青年だ。あっさりと、けれどストンと胸に落ちる言葉をかけてくれた司令(繰田くんは彼を「レイ先生」と呼んでいる)に淡い恋心を抱いてしまった。
無事美大生になり、けれど会えなくなってしまったレイ先生に一目でも会えたら。そんなかすかな希望を胸に、レイ先生が写生によく行くと言っていた公園に、繰田くんもまた訪れている。
が、そこで繰田くんは会えてしまう。レイ先生に。
けれどその様子はかつてのレイ先生とは全然違っていて―?
というお話。
今作品には「ゾンビ症」という病がある、というバックボーンがあります。失恋などをきっかけに髪や肌の色が抜け白くなってしまうという奇病。そして、記憶も失うのだという。そして、そのゾンビ症に、レイ先生は罹患しているようで…。
ファンタジーっていうのかな。
実際にはない病をベースに進む物語で非常に独創的な世界観を持つお話でした。
人は愛をなくしたら生きていけない。そんな壮大なバックボーンを軸に、レイ先生の病気を治すべく繰田くんが奮闘するお話。
凄くお上手だなと思ったのは、色遣いと言葉選び、そして仕草や表情。
真っ白な表紙にはきちんと意味がありますし、作中もレイ先生の髪色で、レイ先生の状態を読者に読ませる。そして、名前の呼び方ですね。
レイ先生がなぜゾンビ症に罹患したのか、だれに、どういう状況で。
序盤全く見えてこなかったレイ先生の中身を、言葉で読者をミスリードしながら繰田くんと一緒に結末まで導いていく。
主人公は繰田くんですが、今作品は繰田くんの恋の成就の物語、ではなく、レイ先生のお話です。タイトルがねえ、また秀逸でしたね。読み始めたとき、タイトルのセリフは繰田くんの言葉なんだと思ったんですよね。だから悲恋のお話なんだと。けれど、読後、このタイトルの言葉の意味がじんわりと胸に染み入ってきました。「ゾンビ症」という奇病こそ斬新な設定ではありますが、ストーリーとしてはかなり王道の流れです。が、その王道さもまた、じんわりと心に染み入ってくる。一途にレイ先生を想い、彼のために尽くそうとする繰田くんの深い愛情にもめっちゃ萌えました。
噛めば噛むほど味がある。
そんな不思議な魅力が詰まった、そんな作品でした。