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表題作騎士団長のお抱え料理人 1

シャルゼス・グライアー
戦争を終結させて英雄で第三騎士団団長となる侯爵家の次男
アイル
第三騎士団寮の厨房で働く料理人

あらすじ

自分の店を持つため、王宮の騎士団で
修行中の料理人・アイル。
ある夜、ひとりで料理の練習をしていたところ、
不審者が侵入してきた!?
伸びきった前髪に、口許を覆う無精ひげ――
警戒するアイルをよそに、ゼスと名乗った男は
騎士団関係者を自称し奔放に振る舞う。
その上、勝手に食べたアイルの料理を気に入り、
夜な夜な厨房に通ってくることに!
大袈裟なほど褒めてくれるゼスと夜を過ごすうち、
次第に心惹かれていくアイルだけど…!?

作品情報

作品名
騎士団長のお抱え料理人 1
作画
夏乃あゆみ 
原作
稲月しん 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199610585
4.6

(12)

(9)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
56
評価数
12
平均
4.6 / 5
神率
75%

レビュー投稿数2

料理人が抱く夢がいやす英雄のトラウマ

今回は第三騎士団の団長の料理人のお話です。

料理人の受様が英雄と呼ばれる攻様と出会い
恋仲になるまで。

受様の実家の食堂を手助けしていた料理人ですが
縁あって王都の第三騎士団の厨房で働く事になります。

第三騎士団は戦争で前線で戦った騎士団で
団長が退任すると戦争の怪我が元で第一線を退いた
攻様が団長に指名されます。

攻様は隣国と5年続いた戦いを終わられせ
英雄と呼ばれる人物です。

公爵家の次男で将軍の補佐をという立場であしたが
戦場の実務全般を回して勝利に導いた事は
戦場では周知の事実であり

実家の食堂が戦場近くの町だった受様にとっても
攻様は英雄でした。

受様は団長の攻様に料理を作る機会があるかと
期待に胸を膨らませますが
就任2カ月が過ぎても機会は訪れません。

受様はその時に備えて
仕事後に貴族料理も練習していましたが

ある夜不審な物音に気づき外に出て
「眠れない」と言って徘徊していた
ぼさぼさ髪で無精髭の不審な騎士と出会います。

ところが相手も真夜中に起きている受様は不振だと
疑われて練習用の料理を食べさせたのですが
それから彼は夜毎に現れるようになり!?

稲月しんさんの同名小説のコミカライズで
英雄と呼ばれながらも影を負う攻様と
料理人として働く受様の恋物語になります♪

小説既読で2巻発売をウキウキして待っていたら
コミックスが出るの!? と慌てて入手しました。

小説でイラスト担当された夏乃先生が
コミカライズも担当されているので
脳内イメージそのままで読めて大変良かったです♡

不審な騎士の正体は攻様で
攻様は戦争の怪我が元で剣が握れなくなり
多くの命を奪った自分が英雄と呼ばれ
団長である事に苦しさを抱えていました。

受様は故郷を守ってくれた攻様への感謝を
言葉と料理で伝えて攻様のトラウマを
癒していくのですが

実は受様の作る料理には
治癒と回復の効果がある事が判明し
受様にとってありがたくない未来が
提示されることになるのですよ ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐

受様はその道を受け入れる事しかできず
それが攻様と受様のすれ違いを生んでいく
ハラハラ&ドキドキな展開です。

受様の願いは人を笑顔にする料理を作る事であり
不器用ながらも真摯なその姿こそが
受様の味方を作っていくのですが

それに気づかないいのが受様であり
そんな受様をがっちり囲い込んでいく攻様は
(わかってたけど)かなりの策士様なので

受様を自分のモノアピールしての幕引きは
納得の終わり方でした。

小説1巻ではこれからさらなる波乱となるので
次巻も楽しみにしています♪

0

ゼスが、アイルが、動いてる〜…!! 戦争の英雄×健気な料理人、「料理の力」を感じるファンタジー

稲月しん先生の原作小説、既読です。
挿絵担当の夏乃先生の絵で、コミカライズが読めるなんて
なんって贅沢…!✨

未読の方でも、問題なく世界観に入っていけると思います。
原作小説既読の方(自分含む)には、あのゼスが、アイルが!動いてる!
と感動すること間違いなし。
読んでいると小腹が空いてきてしまい、コーヒーと共にお菓子を
口にしながら拝読しましたw

本編では濡れ場もあったと記憶していますが、
こちらは二人が無事に想いを確認し合い、素敵なキスをするまで。

アイルの揺れる恋心と、「騙された」と傷つく繊細な心の動き、
発覚した能力に戸惑った後希望を見出すまでー
そんな一つ一つが丁寧に表現されていて、
原作を思い出しながら楽しく拝読しました。

主人公は、第三騎士団の厨房で働く下っぱ料理人・アイル(受)。
彼は戦場近くの街出身で、英雄・シャルゼスの活躍を耳にして
育ってきました。

そんな憧れの存在、シャルゼスが第三騎士団の新しい団長に任命されたー
と聞き、自分が彼に料理を作れるかもしれない!と
心躍らせるアイル。

しかしシャルゼスは赴任後、一向に姿を現さず…

そんなある日、夜中にひとりで料理の練習をするアイルのもとに、
伸びきった前髪に、無精ひげを生やした”ゼス”と名乗る男が現れてー

と続きます。

このゼスこそがアイル憧れの英雄、「シャルゼス」であることは
読者にはお見通しなのですが、そうとは知らずゼスに
料理の練習台になってもらい、軽口を叩くアイルが可愛い(*´艸`)

時折出てくるデフォルメキャラ、まあるい目をしたアイルが
ひたすら可愛く、によによしながら眺めましたw

毎晩、秘密の逢瀬を重ね心を通わせていく二人。

ゼスに市場へのデートに誘われ…というシーン。
ウキウキ気分で出かけるアイルの弾む心が伝わってきて
こちらまで楽しくなります⤴︎
髪をばっさり切り、髭もなくなったゼスの麗しい見た目が〜!!
アイルと一緒にドキドキしてしまう//


で!

ゼスに頼まれ、一生懸命作ったお弁当が
アイルの思いがけない能力の発覚と、二人のすれ違いの原因に( ; ; )

ゼスには決してアイルを騙す意図はなかったのだけれど、
結果的にアイルが「騙された」と感じてしまうのは致し方ないかな、と...

ゼスもお弁当を神殿に調査に回す前に、一言アイルに
「こんな可能性がある」と言えば良かったのになあ、とは思ってしまいます;

治癒能力が発覚してから、
”いずれ自分の店を持ち、自分の作る料理で
人々を笑顔にしたいー”

という夢とは異なる方向へ導かれ、
悩み苦しむアイルの姿が切なかった。。

神官に誘われ出かけた炊き出しの現場で、
能力を生かすことと、”料理で人を笑顔にしたい”という夢が
一つの同じ線上にあると気付くシーン。
パッと明るく輝くアイルの表情に救われます✧

憧れだった中央の厨房から、元いた第三騎士団の厨房へと戻ったアイル。
ゼスのことは忘れよう…と決意したところに!!

初めて第三騎士団の食堂へ姿を現し、
熱烈な言葉とキスを送るゼスが最高にカッコ良かった✨

切ないすれ違いもあったけれど、
終わり良ければなんとやら。

二人の周りで”ヒューヒュー!”とはやし立てる騎士たちに
私も加わってヒューヒュー言いたい!笑

で、こちら。「1」と巻数が振ってあるということは、
続きものなのですよね!?

思いがけず発覚した能力を受け入れ、希望を持てるようになったアイル。
ゼスとの一歩進んだ関係、”その先”を期待してしまいます(。-∀-)❤︎

小説の2巻もこのコミカライズ版とほぼ同時に発売されていますので、
まずはそちらから楽しみたい!

もちろんコミカライズ版の2巻も、楽しみにしています(*´◒`*)


★修正:不要(舌の絡まないキス描写のみ)(電子シーモア)

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