やっと辿り着いた最幸の純愛

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  • 冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる
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冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる

enzaide tsuihou sareta ouji ha saihate no chi de bibou no koushaku ni aishi tsukusareru itetsuita bara ha koi ni tokasareru

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表題作冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる

クリストフ・ヴァンテル
宮中伯筆頭の公爵
アルベルト・グナイゼン
ロサーナ王国第二王子、18→23歳

同時収録作品冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる

フランツ・トベルク
宮中伯の一人
アルベルト・グナイゼン
ロサーナ王国第二王子,18歳

その他の収録作品

  • 番外編 春の来訪者

あらすじ

「どんな哀しみの時も、貴方のそばにいる」 ロサーナ王国の第二王子アルベルトは、突然、無実の罪状を突きつけられ北の果てのレーフェルト凍宮に追放された。アルベルトを裏切ったのは、幼い頃から大切に想っていた宮中伯筆頭のヴァンテル公爵。王太子の兄が亡くなり、世継ぎの身となってからは日々努力を重ねてきたのに……しかし全て失くし、向かった銀世界の離宮で待っていたのはアルベルトを追放したはずのヴァンテルだった。実はこれまでのことは全て、アルベルトの身を案じたヴァンテルが、 アルベルトへの愛ゆえに行ったことで――? 凍てつく最果ての地で紡がれる、切なく一途な王道純愛ロマンス!

作品情報

作品名
冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる
著者
尾高志咲 
イラスト
唯奈 
媒体
小説
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュノベルズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784434367885

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萌々

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レビュー数
1
得点
33
評価数
7
平均
4.7 / 5
神率
85.7%

レビュー投稿数1

王子断罪・追放・嫡廃・監禁のクワトロ試練!その真相と行く末に、涙。。

もう、序盤から涙、涙…!
涙なしには読み切ることのできない、心震える重厚な一冊でした( ; ; )

主従×攻めの執着と一途愛×不憫受け、
次から次へと明らかになってゆく驚きの真実に、
ページをめくる手の止まらないファンタジー。

ページ数も電子で346ページと大ボリュームですが、
早く続きが知りたくて家にこもってひたすら集中、
数時間かけて読み切りました。

宮中で王と王太子を支える十二人の宮中伯のうち、
筆頭伯である美貌の青年・クリストフ×病弱な第二王子・アルベルトというCPのお話。

美人不憫薄幸(+病弱)受けに序盤から次々と降りかかる試練。
身に覚えのない罪を目の前で読み上げられ、
信頼し心を寄せていた人物から断罪され、
王太子の座を追われ北の果ての凍宮へと追放・軟禁状態にされ…

と、序盤から怒涛の展開なのですが、
さらに北の凍宮で知ることとなるのは、残酷な真実。

敬愛していた兄王太子の死の真相とその所業。
それらが全て、体の弱い自分の命を守るためだったと知った時の絶望ー

畳み掛けるように襲いかかるあれこれに、
一体このクリストフ(攻)の行いの裏にはどんなからくりがあるの!?と
知りたくてたまらず、前のめりになってページをめくりました。

クリストフからの”裏切り”行為だけでも辛いのに、
切なく心抉られる展開はそこで終わらず。

アルベルトが氷の地に置き去りにされるシーンでは、思わず
「◯◯◯(ネタバレになるため名前を隠しています)、お前もか!」という言葉が
脳裏をよぎりました。

ドキドキと興奮を絶えず与えてくれるのが、
まず、一見「裏切り」とも思える行為の裏にある、
それぞれのキャラクターの思いです。

クリストフには、アルベルトへ捧げる一途な想いと愛が。
そしてアルベルトの命を危険たらしめる裏切りを行う者にも、
悲しい過去と事情が隠されていました。。

弟を思うあまり、許されざることをしたアルベルトの亡き兄の行動しかり、
主を欺き命を奪おうとした侍従しかり、
「悪」を決して100%「悪」だと断罪できないやるせなさが
深く心に響きます。

また興奮をさらに加速させるのが、
物語の大きな大きな鍵となる”裁き”と呼ばれる不思議な存在と
王家に代々隠されてきた、”血の秘密”。

この”血の秘密”、絆、あるいは能力とでも言うべきものがあるからこそ、
クリストフからの愛が生物、種としての”本能”なのではないかー
とアルベルトは衝撃を受け、その愛を疑い、
自分を厭わしい存在だと思うようになるのですね...

たった一つ、やっと”信じてもいいのだ”と思えた想いが
遺伝子に組み込まれたただの”本能”であるかもしれないなんて...
こんな切ないことってある!?と、読みながら打ちのめされました( ; ; )

ただ、失意の中、そこで決して「よよよ…」と泣いてばかりではない
アルベルトの姿が眩しい!
全てを失い、何度も命を狙われ気力尽きそうになりながらも
懸命に運命を受け止め、国のためを思い立ち上がる姿、堂々たるものでした。

特にクライマックス、”裁き”を見事に操り
自らに迫るトベルク(宮中伯の一人)を退けるシーン!✨
その臨場感たるや。
まさに”選ばれし王族”である存在感をこれでもか!と見せつけてくれ、
血湧き肉躍るような場面でした。

現国王やアルベルトのように、王族が発症する病の秘密。
アルベルトをひたむきに守ろうとする行為、向ける愛は
全て遺伝子に組み込まれた”習性”なのではないかー

そんなアルベルトの疑念をも吹き飛ばすような、
どこまでも一途で切ない愛を捧げる美貌の攻め・クリストフもまた
たまらなく魅力的なキャラでした。
表紙と、最初のキャラ紹介にしか挿絵がないのが残念...!
いろんなシーンのクリストフ(&アルベルトも!)を見てみたかったです。

主の命を守るためなら、裏切ったと思われても良いー
一体どれほどの覚悟でアルベルトを追放し、
憎しみのこもった目で見つめられることに耐えたのか。

苦しみながらも忠義と愛を貫くクリストフの姿に
たまらなく萌え悶えました。

二人の幼少期の思い出のシーンと、
凍宮に連れてこられ閉じ込められたアルベルトに
クリストフが何日も贈り物を送り続けるシーンがとても好きです。

脇を固めるキャラも皆個性が強く、それぞれ魅力的。
特に自分のお気に入りは第一騎士団長・ホーデンとその忠犬たち(ガイロ&ミーナ)です。
とてもとても重要な役割を果たしてくれた一人と二匹に
拍手を送りたい・:*+.

長い長い(本当に長い...!)苦難の末に、共に光を掴み取る
重厚な夜明けの物語。
巻末の番外編で、二人のその後、3年後の姿が描かれていたのも嬉しく、
じんわり心に幸福感が広がりました✧

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