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保護猫ライフは恋の予感

hogo neko life wa koi no yokan

  • 電子単行本
  • 電子書籍【PR】

表題作保護猫ライフは恋の予感

嵯峨 智将
ペット関係会社の営業マン、33歳
楢崎 碧斗
ペットショップ店員、23歳

その他の収録作品

  • 番外編 にゃんにゃんにゃ〜ん
  • あとがき

あらすじ

★J庭55新刊★

★文庫サイズ234P
★SSペーパーの番外編も収録!

【あらすじ】
 保護猫しまきちと一緒に暮らす碧斗は、ペッティというペットショップに勤めている。営業でショップを訪れる、大人で魅力的な嵯峨に碧斗は惹かれていた。
 ある日、嵯峨から食事に誘われた碧斗。連れて行かれたのはなんと嵯峨の実家であるイタリアンレストランだった。そこで嵯峨の父と会い、息子の結婚を楽しみにしていることを知った。
 なぜかもやもやする気持ちのまま帰宅すると、家にいるはずのしまきちが窓の隙間から脱走していた。
 嵯峨と二人で懸命にしまきちを探す。そして公園の茂みで倒れているしまきちを発見して……⁉

作品情報

作品名
保護猫ライフは恋の予感
著者
柚槙ゆみ 
イラスト
真城こなゆき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
マウサー出版
レーベル
シェリーキス文庫
電子発売日
5

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萌々

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中立

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趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

”優しい”だけじゃない現実に打ちのめされた後に、見える光

こちら、Kindle unlimitedに入っていて何気なく
読み始めてみたら…

涙なしには読めない、骨太なお話でした( ; ; )
特に猫好きさんには辛い描写、多いと思います。

動物虐待・児童虐待(ネグレクトや暴力)、
そして保護猫活動を巡る厳しい現実が描かれています。

主人公は、ペットショップに勤める23歳の青年・碧斗(受)。
幼い頃父親に暴力を振るわれ、拾って大事にしていた猫を
虐待死させられたというトラウマを持っています。

そんな彼と、ペットショップに営業で訪れる
スーツの似合う素敵な年上男性・嵯峨(攻)との恋模様のお話です。

柚槙先生が実際に見聞きしたという猫虐待、保護猫活動のリアル、
辛く目を背けたくなるような現実も描かれています。

特に碧斗の父親が碧斗に植え付けたトラウマと、
人間から暴力を振るわれ肋骨の折れてしまったブランのお話、
また救えなかった3匹の子猫たちのお話は読んでいて本当に辛かった、、

ゴミ箱に子猫を詰めて捨てるなんて、信じられないと思いましたが
実際、自分の知らないところでそういった事が度々起きているのだろうな...

時に涙を流し、人間不信になってしまった猫に
手や腕をどれだけ傷付けられようとも、猫たちを救おうと
懸命に力を尽くす碧斗の姿に、心を打たれました。

そして、そんな碧斗にどこまでも優しく寄り添う攻め・嵯峨に救われます。

碧斗が保護猫たちを救い、そんな碧斗を自分が救うんだー

嵯峨に甘えることを躊躇する碧斗に、
”善意の連鎖”だよ、と告げる嵯峨のセリフが沁みて沁みて…泣

仮釈放された父親に家を特定され押しかけられ、
飼い猫・しまきちを虐待され…と辛い展開が続きますが、
嵯峨を頼りにしながらも、父親にはあくまで自分一人で向き合おうとする
碧斗を、終始応援しながら読みました。

一体どう対決することになるのか…!?と、
その対決を固唾を呑んで見守っていたら。

まさかの結末に驚きましたが、碧斗と共にほっとする自分もいて…

自分を責める碧斗に、
「父親がしてきたことは、親とは思えない酷い事だ」
「親なのに、気持ちを寄せることができなくいと思う必要はない」
ということをキッパリ言い切ってくれた嵯峨。

うんうん、そうだよね…と頷きながら&涙を拭いながら読みました。

こちらの作品、先生のあとがきによると
某出版社さんにプロットとして出して没になり、
某出版社さんの公募に出しても"恋愛面よりも保護猫活動に焦点が当たっている”
という理由で不採用だったとのこと…

いやいやいや、電子180ページ、夢中で読んだし
しっかりBがLしてましたよー!!!!と叫びたい...

夜明けの物語ですが、碧斗と嵯峨が愛猫・しまきちの脱走事件を機に
急速に関係を近づけていく過程や心の動き、
そして体を重ねる描写も最後にしっかりあり、読み応えと満足感がありました。

特にエッチの際、意外にも言葉責めする10歳年上のスパダリ・嵯峨が
いやらしくて…!(褒めてます!)
ものすごく萌えました✧
「おちん◯んとこっち(中)、どっち?」とか言っちゃうところがもう!!!

人知れず苦労を重ね、辛い思いをしてきた碧斗。
これからはひとつ屋根の下、嵯峨と愛猫たち(しまきち&ブラン)に囲まれて
愛に満ちた生活をして欲しいな。

きっとそうなるよね、と確信できる、光あるラストにも涙、でした。

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