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表題作12月の明星 2

西園寺 聖
32歳、小説家
秋山 珪
29歳、絵描き

あらすじ

気持ちをぶつけあった二人の、前に進むための選択──…。
不愛想でいつも仏頂面な小説家の聖と、会社を辞めて自分の本当にやりたいことを見つめ直していた珪。担当編集者の依頼をきっかけに始まった二人の奇妙な同居生活は、「いい作品が書きたい」×「いい作品が描きたい」という、それぞれの仕事への向き合い方で相手を刺激しつつ、気が付けば、互いに前を向いて進んでゆく上で、一緒にいることが心地よい関係へと変化していく。そうして、二人の仕事の世界が広がり始め、互いに自分の世界が変わってきていることに気付いた頃に、二人が気持ちをぶつけあう事件が起きて…。仮初の同居相手に過ぎなかった二人の間に起こる心の変化と、同居生活の行方は──…!? 社会性ゼロの小説家×モラトリアムな絵描きの同居生活BL、二人の成長で心が満たされる完結巻。

作品情報

作品名
12月の明星 2
著者
小川春 
媒体
漫画(コミック)
出版社
スクウェア・エニックス
レーベル
ガンガンコミックスBLiss
発売日
電子発売日
ISBN
9784301004110
5

(3)

(3)

萌々

(0)

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
15
評価数
3
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数2

心温まる素敵なお話

二人の距離感が、冬の冷たい空気の中で、じんわり、じんわり溶けていく感じがたまらなくて……。
あの静かな時間の流れ、優しさと切なさが混ざった空気、ずっと浸っていたくなりました。
なのに突然の雨!
「天気予報見なかったのかよ!」っていうあのやり取り、シリアスとの温度差が絶妙すぎて(笑)
ああいうちょっとした掛け合いが“二人らしさ”全開で、めちゃくちゃ大好きです。
そしてそして聖くんのあのシーン!
自分の弱さも、相手を振り回してしまうところも全部さらけ出して、「これ以上近づかないでくれ」って……あの張り詰めた表情、読んでいて胸がギュッてなりました……本当に苦しくて、でも目が離せなくて。からの!!珪くん!
「なめんなよ」「こんなに大切にしたいと思った関係は他にないッ」もうあれは告白というか、“魂の叫び”そのものでした。
あんなに激しくて、あんなに真っ直ぐで、あんなに切実な愛の言葉、読んでいて心を撃ち抜かれました。
二人の関係がここまでぶつかり合って、それでも離れないっていうのが本当に尊くてたまりませんでした。
すごく素敵なお話でした。

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仕事や人生、恋愛に後ろ向きになったとき背中を押してくれる一冊

誰しも大きな選択をするときには悩むし、もし失敗したらどうしようって怖い思いもする。でも何かを始めないことには、成功の結果はついてこない。
踏み止まって後ろ向きになるのが良いのか希望を求めて前向きにいるのが良いのか、そのときその状況でしか分からないことがたくさんあるけど、やらずに終わってしまったことを悔やむ後悔と、やってしまったことで悔やむ後悔との間には、経験や成長の差を考えれば天と地ほどの違いがあり、同じ「後悔」には当てはまらないと思うのが私の持論です^ ^

色んな経験もし、色んなトラウマを抱えながら生きる大人の男たちが、仕事や人生において悩み葛藤し、もがきながら前を向こうとしている姿がとても不器用で、でも誠実な姿が響く物語でした。
派手なストーリーではないですが、仕事や家族のこと、恋愛に置いて立ち止まっている経験がある方なら刺さるところがあるはず……夢と現実の狭間で苦しい思いをする彼らの心の揺れ動きに全面共感です。臆病な小説家が、絵描きとの同居を経て変化を肯定的に受け入れていくようになる心理描写がとても丁寧で引き込まれるように読み入ってしまいました。

両親の死を受け入れられずにずっと止まっていた時間が、珪との出会いで少しずつ動き出したことは西園寺にとっての大きな救済となったと思います。不器用な男なので、珪への想いを自分から言わずに珪の口から言わそうとするヘタレなところはやれやれでしたが、これからは素直に珪と向き合っていくことを期待したいです。

2人の恋愛はまだまだ始まったばかり。なのに終わってしまって少し残念ですが、今後の2人が共にまた一緒に仕事ができる日がくるかも…例えば西園寺の小説に珪が挿絵をつける…なんて妄想も膨らんでいます^ ^
お互いの仕事が良い刺激になって、それが創作意欲に繋がるような公私のベストパートナーになる未来がくることを願っています。

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