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時折洸大が何を考えているのか分からなくなり若干怖い、という印象がありましたが、結局彼が考えているのはいつでもどうしたら千隼と一緒にいられるかということなんですね。別に監禁したいとか、自分以外との繋がりをなくさせたいとか物騒なことを考えているわけではなくて。燻っていた千隼にすげなくされても懲りずに何度も近寄る様には少し恐怖を覚えましたが、結果的にはそうして洸大が千隼をまったく諦めずにいたから千隼も立ち直ることができたわけで、まあ終わりよければすべてよしということなんでしょう。途中までなんだか危うい2人だなぁと思っていましたが、読み終わってみると意外と安定しそうな、ぴたっとはまるべきところにはまった2人なのかなと思いました。
作者さん買いです。
先生の描く受け好き好きわんこ攻めはハズレがないですね〜
上下巻一気に読んだのでまとめての感想になります。
今作は受けの千隼がストレートにかなり酷いことをする(攻めの洸大を陥れて引きずり下ろして役を奪う。しかも常習っぽい。)という衝撃の始まりで、正直このまま読んでて千隼のこと好きになれるかな〜!?という疑念があったのですが…洸大があまりにも真っ直ぐに千隼を好きであり続ける&千隼がま〜魔性の美しさ…でその後の展開もするっと受け入れられました。
お話の流れとしては、千隼は他にもずるい手段(枕)で仕事を得ていた部分があり、枕相手の悪評をきっかけとして仕事が上手くいかなくなり…やがて洸大の天性の才能を前に転落していき…そんな千隼に変わらず寄り添い続ける洸大。2人が迎える結末は…!?といった感じです。
ちなみに冒頭のモヤモヤに対してもこの過程で「やったことって自分に返ってくるんだね」って展開があり割とスッキリします。
萌えポイントとして
・千隼が悪い行いに至るまでの描写もしっかりあります。お芝居が好きなこと、夢を叶える為に力が足りなかったこと、そんな中での誘惑を断れず葛藤し追い詰められていくこと…この苦悩を通して千隼の魅力って育ったのかもなと思うと皮肉ですね。
・肝心の千隼の演技の実力はどうなん?という部分、カメレオンタイプじゃないけど輝く役どころが確実にある。ただし推される役と本人のハマり役がアンマッチなので輝き切れないというのがなんかリアルで良かったです。実際に物語最後に得ている役が良く合ってて魅力的でおお…!となりました。
・舞台に立てなくなった千隼の元へ通う洸大について、行い自体は割とウザい(笑)のですが、見ていて素直に可愛いと思えるのが不思議な魅力だなーと思いました。心底邪気がなくて、好きな人に真っ直ぐで。
ビジュアル的にどハマりする感じじゃないのですが、舞台にこの人が立ってたら目が惹きつけられるし皆好きになるだろうなって分かる眩しさがあります。
洸大は千隼以外に夢中になるものがなくて、空虚なのにパワフルで明るいというアンバランスさがあの魅力に繋がってるのかもと思いました。
・こんなに洸大の方が千隼好き好きしてるのにやがて逆転していく(というより千隼が洸大を恋愛的に好きになるのに洸大の方はそうじゃないのでは…?とグググ…てなる)様子がめちゃくちゃ萌えました。
・洸大を寝坊させて役を奪った千隼が、仕事に行きたくないからこのまま寝かせてと願う洸大を優しく送り出すシーンでうるっときました。
・途中、千隼は裏方の方が馴染むのでは?と思う瞬間もあったのですが、最後にもう一度役者として復活する流れが最高で一生舞台に立ってて!となります。
・(実はPRだけど)開き直って他の男と写真撮られまくりの千隼がめちゃくちゃイキイキとしていてなるほどこういう振る舞いがめちゃくちゃ似合う〜!!と大興奮しました。
・この手のお話って「千隼をきっかけに役者やってるけど今は演技のお仕事が大好きです」ってなりがちだけど、多分最後まで洸大は千隼という一点を愛していてその延長線上で役者やってるんだろうなって感じられて良かったです。
・接触はキス止まりです。描き下ろしで指摘されているのですが洸大は性欲が薄いみたいで、逆に性欲由来じゃないからあんなにもめげずに千隼を追い続けていられたのかなって納得感もあります。が、千隼を見つけて人生が変わった男なのできっとこれからエロ方面でも楽しんでいけることでしょう…という予感があり良かったです。あと千隼の「俺が育て上げてもいい」の力強さがめちゃくちゃ萌えました。
きっと何回も読み返すだろうな!と思えるお気に入りの二冊です!
