04/24発売amazonの電子書籍版です
やーーー、面白かったー…!
蝶ネクタイに、辞書のような語彙を使って特徴的な話し方をする天才蝶研究者。
そんな彼を空港で一目見て”気に入って”しまった自然保護官。
身長15センチ差、体格差のある二人の物語です。
M/Mだとリバありかな?とドキドキしていましたが、リバはなし。
表紙にも登場しているジャック(攻)の相棒犬(女の子)、
ボーダコリーのローズマリーも終盤大活躍!
ワンコが出てくる・活躍するお話大好きな自分はもう、大興奮でしたヾ(*´∀`*)ノ
大自然を愛する者同士が、たった1週間のうちに
惹かれ合い、愛を育む様がなんとも自然に描かれた物語。
ロマンチックな心ときめく恋愛模様に加え、
ローソン(受)がこの地に来た目的である
”幻の蝶”探しにまつわる事件(というより、事故?)がまた
感動的な結末をもたらしてくれていて、
ページをめくる手が止まりませんでした。
オーストラリア大陸の南側に位置する島・タスマニア。
あの”タスマニアデビル”が生息している地です。
幻の蝶を探しに島へとやってきた天才研究者・ローソン(受)。
空港でレンタカーの手配ミスにより立ち往生していたところ、
自然保護官のジャック(攻)に助けられます。
不器用で会話力には自信のないローソンですが、
そんな彼と終始心から会話を楽しみ、
甘い眼差しを向けてくるジャックに魅せられてゆきます。
しかしローソンが調査のためにこの地にいられるのは一週間。
この始まったばかりの恋の行方は?
そして、数十年前にたった一人の博士が見ただけだという
”幻の蝶探し”はどうなるのかー
と続く物語。
実は「キャラ萌え」という点では、受けのローソンは
自分の好みドンピシャ!というわけではなかったのですが;
それでもとにかく、蝶ネクタイの服を着て
独特の口調で蝶について熱っぽく話す彼の
キャラがとても立っていて、なんだか目が離せない。
体は小さくとも、いわゆる”健気受け”ではなく強気なところ。
オックスフォード辞典から飛び出てきたような話し方をするのに、
エッチで昂った時にはひどく乱暴な話し方になるところ。
そんな「見た目と中身のギャップ」が、すごくいい!!
焦らしに焦らされ、思わず口から飛び出す言葉が
「さっさとしゃぶれって」
「とっととやれ」
なところ、びっくりしたーー!w
切羽詰まると言葉遣いがまるっきり変わっちゃう
そんなローソンのことを、「可愛いーーーー!!!」と思って
うっとりしちゃうジャック、沼落ちしてますね(*´艸`)
人によっては”鼻につく”と感じるようなローソンの語り口を
心の底から楽しみ、「可愛い」と感じ、もっと聞きたいと思うジャック。
そんなジャックがローソンを誘うデートが、
また一回一回ロマンチックなのです…!胸キュン…!
デートのたびに花を贈ってくれるところ。
(これが周到に準備した花束…とかじゃないところが、またグッとくる)
いわゆる「高級レストラン」ではない、”特別なディナー”を
心を込めて準備してくれるところ。
ローソンの一挙手一投足に注目し、瞳で表情で態度で言葉で
まっすぐに恋心を伝えてきてくれるところ、読んでる私も陥落です…
ジャックの自宅へ招かれた際の、ローソンとローズマリーとの顔合わせ。
一目でローズマリーに気に入られたローソン、さすがです✧
この時ジャック視点では「飼い犬と仲良くしてくれる人かどうか」チェックだったけれど、実はローソン視点でも「愛犬をちゃんとケアしている人かどうか」チェックだったんだよ、とローソンが茶目っ気たっぷりに明かすシーンが好き❤︎
仲良しの隣人一家、特別シェフ(隣人一日の子ども)を招いてのディナーの様子も和やかで本当に楽しそうで、読んでいて心弾みました◎
舌足らずな特別シェフ・ルカが「ラタトゥイユ」と
言えず「ラトーイー」と言ってるところも
脳内で動画再生され、思わずふふっとなったり。
キスから始まり、攻めフ◯ラ、お返しの濃厚フ◯ラ、
兜合わせ…と徐々に徐々に深いところで繋がってゆき、
じっくりと進む描写も良かったー…
でもこれ、実は全て出会った日から一週間の出来事なのですよね。
かなり早いペースで進んでいると言えるけれど、性急さは全く感じず。
じっくりと見せて/魅せてくれる丁寧な描写が心地よかった・:*+.
で!
ジャックの一言からローソンの蝶探しに新たな視点が生まれ、
ついに幻の蝶を…!と感極まったところを襲う、自然災害。
避難するようジャックに言われたローソンがその時とった行動は、
恋人から見たら絶対にやめて欲しい行為ではあるのだけれど…
どうしても救いたいと思った彼の気持ちと行動力、
そしてジャックの愛犬・ローズマリーの勇気と行動も称えたい!!
その後ジャックに本気で叱られながらも、
「万が一、自分の命と無防備な生物の命の選択を迫られたら、僕は…」
と、本音でしか語れず嘘のつけない不器用なローソンが愛おしい。
そんなローソンを丸ごと受け止めるジャック、
器の大きい最高の男だよ…!
ローソンの期限付き滞在が終わったら、その後はどうなるー?
という懸念事項が、世紀の大発見により見事消え去り
最後の最後にジャックが残す独白の言葉。
これがとてもとても印象的で、そして
「なるほどタイトルの意味はそういうことか!」と膝を打ちました。
サブタイトルにある<イマーゴ>=成虫。
タスマニアの地で見事に能力を花開かせ、「羽化したイマーゴ」、
とはローソンのことだったのですね…!
ちなみに…
タイトルの「カレイドスコープ」とは万華鏡のことですが、
実は”蝶の群れ”の集合名詞でもあるそう。
(アリの群れ=”軍隊(アーミー)”のような)
蝶の群れと、「イマーゴ」=成虫。
タイトルが物語の内容とぴったり一致しているだけでなく、
無防備な生物の命を守り、その能力を開花させた
ローソン自身を指しているのも素晴らしい・:*+.
あらすじの言葉どおり、まさに
”大自然の中で育まれる極上の恋”の物語でした✨
