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氷帝は香らずのオメガを寵愛する

hyoutei ha kaorazu no omega wo chouai suru

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表題作氷帝は香らずのオメガを寵愛する

アウグストゥス・オムナル・フォルタナス(アウグスト)
フォルタナ帝国皇帝、氷の魔力を持つ「氷帝」、α
ルスラン・アマジオ
エルマ王国公爵家の息子、Ω、「香らずのオメガ」

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

Ω嫌いなα皇帝×発情しないΩ花嫁。孤独な魂が求めあう純愛オメガバース!

発情しない役立たずのΩと虐げられてきた公爵の息子のルスラン。人質として「氷帝」と恐れられる軍事大国の皇帝アウグストのもとに嫁ぐことになるが、Ω嫌いの皇帝はルスランに無関心。けれど皇妃候補として人間らしく扱われることで、ルスランは心身の健康を取り戻していく。書庫の開放をきっかけに、歴史好きな変わり者の本性を見せるルスランに興味を示すアウグスト。彼自身もΩに反応しない自分に落伍感を感じていることを知り、共感から二人の距離はさらに近づいて…?

作品情報

作品名
氷帝は香らずのオメガを寵愛する
著者
魚形青 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041172780

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4.3

(13)

(8)

萌々

(2)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
55
評価数
13
平均
4.3 / 5
神率
61.5%

レビュー投稿数3

不完全なアルファ皇帝と香らずのオメガの恋物語

今回は氷の魔力を持つ皇帝と公爵家子息のお話です。

発情しない受様が攻様の国で
権力抗争に巻き込まれながら幸せを掴むまで。

この世界には男女の他に3種類の性が存在します。

アルファは優秀な頭脳と肉体を持ち
支配者として能力を発揮し
男でも子を産む能力のあるオメガは
本能的にオメガを求めるアルファにとって
番となる希少な存在として尊ばれています。

受様は侯爵家の長子として生まれますが
オメガ性であったことで家を継ぐ立場になれず
王家のアルファに嫁ぐことを期待されます。

王家出身の受様の母が亡くなると
父は後継者を求めて娘を連れた義母と再婚
義母は父と受様を巧みに引き離すようになり

義母が男子を産むと受様をさらに冷遇し
受様は学校へも行けず家の掃除などを
言いつけられるようになります。

侯爵家は先代まで
王国の歴史を編纂す役目を負っていて
受様は老編纂官に読み書きや学問を習いますが
義母に解雇されます。

さらに受様は義母の命で12の時から
義母の薦めで発情抑制剤を飲まされますが
17になっても発情の兆しを見せず
香らずのオメガと呼ばれるようになります。

王国を強大な勢力で庇護下におく帝国で
近年オメガ狂いな先代皇帝が
氷の魔力持ちの王弟に断罪され
新皇帝の御世となります。
この新皇帝が今回の攻様です♪

王国は攻様にも皇妃候補のオメガを差し出しますが
彼は皇帝以外のアルファと契りを結んだとして
送り返されてきます。

父公爵は攻様をオメガのヒートに反応しない
出来損ないのアルファと評し
受様を皇妃候補として帝国に向かわせるのです。
帝国に向かう受様の未来とは!?

兄皇帝を断じた氷の政変で皇帝となった攻様と
ヒートを迎えらていない受様との
王宮オメガバースになります♪

攻様は受様を受け入れるつもりはさらさらなく
攻様の言は容赦も遠慮もなく冷たく響くものの
義母や義妹の悪意にさらされてきた受様には
気になるモノではなく

受様は行動を縛られることなく自由であり
生国よりも健康的な暮らしができるようになり

攻様は人前では皇妃候補として扱ってくれる
氷の皇帝への興味か増していきます。

攻様個人への興味ではなく
皇帝としての興味という点が
歴史編纂を担ってきた公爵家の血を感じされて
面白い展開でした。

そしてそんな視点で自分に対する受様に
攻様もまた関心を向けるようになっていき
受様にヒートが訪れなかった影に感じられた
義母の策略も帝国の医師によって明らかになり
2人の距離が近付いていくのですが

そこから帝国の暗部が見えてくる展開で
受様が断罪した兄皇帝の影で暗躍する者や
受様煮就寝していた王国の第二王子が絡んできて
ハラハラ&ドキドキ!!

攻様が受様を番とする大団円まで
とても楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ

2

正統派

麻々原先生おっかけで購入。攻め受けとも正統派キャラ、お話も正統派で、今一つぶっささるものが無く中立にしました。ルビーさん正統派のお話がお好きな方や、オメガバシリアス路線が好きな方だったらもうちょっと違った評価になるんだろうなと思います。本編230Pほど+あとがき。

エルマ王国で王族に次ぐ高い家格の公爵家に生まれたルスランですが、継母とその娘に使用人同然の扱いを受けています。ある日オメガであるということから、隣国フォルタナ帝国の皇帝に皇妃候補として行くことになり・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
受け父、継母、その娘、攻めの国の先帝、悪党、受けの国の第二王子、攻め側近ぐらいかな。

++攻め受けについて

攻めさんは、酷いことをしていた先帝を凍らせて自分が皇帝になった方。氷の魔力を持っていて、その魔力通りにクールな対応をされるため、周囲から恐れられています。オメガにも反応しないんだよね。なぜか。

受けさんは、もともと歴史編纂をする役割を持っていた家だったので、隣国に行って、氷帝と呼ばれる攻めさんに出会って、最初は怖がっていたけどだんだん好奇心、書き留めたいという欲求が勝つようになってきた方。歴史オタクという印象。善人なんだけど、対抗するという意思を持てないぐらい虐げられていたので、最初はちょっと不憫さんでした。

そんな二人の恋物語でした。受けさんの歴史オタクな感じのところは面白いなと思ったんですけど、今一つ盛りあがれなかったです。攻めさんが超かっこいいいいいいいいいと思うところが無かったからかな?うーん。

1

「香らずのオメガ」から「救国のオメガ」へ。”出来損ない”歴史マニアΩの奮闘記

ヒートの来ない「役立たずオメガ」と、Ωのヒートを感じられず、
自らもαのフェロモンを発することのできない「出来損ないアルファ」。

互いに大きな悩みと傷を持つ者同士が政略結婚を機に出会い、
心通わせるようになるまで。

二人の恋愛譚と共に、帝国の政変や暴かれる真相に
グッ!と惹きつけられるオメガバースファンタジーでした。

魚形青先生の作品、今まで何作か拝読してきましたが
その中でもダントツこちらが好きかもしれない…!

氷のように冷たく見えた皇帝攻めの内にある、柔らかで優しい部分。
また儚げな受けの内側に燃える、歴史への情熱、立ち向かう勇気。

そういったものに胸を熱くさせられます。


物語の主人公は、公爵の息子・Ωのルスラン(受)。
実母亡き後、継母と義妹に「発情しない役立たずΩ」として日々虐げられてきました。

そんなある時、人質として「氷帝」と恐れられる軍事大国のα皇帝・アウグストのもとへ嫁ぐことになります。

「発情の香を放たないオメガなんて、抱く気も起こらん」
「欠陥品」などと冷たく言い放つ”氷帝”アウグストですが、
一風変わった”歴史オタク”であるルスランと共に過ごすうち、
いつしか彼のことを「守りたい」と思うようになりー

と続きます。


麻々原絵里依先生によって描かれる、長髪のアウグストが美麗!男前!!
表紙で、頭ひとつ上の位置からルスランを優しく見つめるその視線にうっとりです(*´◒`*)
その手がしっかりルスランの腰を支えているのが良い◎

魚形先生のあとがきにもありましたが、
夢中になり過ぎ&前のめりになりがちで
倒れそうになるルスランを、片手でぐっと支え守れる攻め。

初顔合わせ時の冷淡な言動からは考えられないほど
実は面倒見が良く、人間味溢れる皇帝なのです。
物語が進むにつれて明らかになってゆく内面、
クーデレ具合に萌え転がってしまった…!

一方、継母と義妹に虐められて育った不憫受け・ルスラン。
その身の上は気の毒なのですが、読んでいると
彼の歴史編纂にかける情熱とやる気、パワーに圧倒されます。

恐ろしい噂のある皇帝のもとへ人質として嫁がされることになるも、
「歴史に名を刻んだ皇帝をこの目で見られる!」と意気込む姿、
怖いもの知らずーーー!!

悪行を重ねた兄である先帝のユルトを、氷魔法によって退け
現在の皇帝の地位についたアウグスト。

そんなアウグストに躊躇うことなく「当時の政変のこと、詳しく教えてください!」と直接インタビューしてしまうところなんて、
”皇帝の気分を害してしまうのでは!?”と読んでるこちらがヒヤヒヤするー…!笑

でも、そんな一風変わった歴史マニアで飾らぬ魅力があるところに、
アウグストもきっと惹かれたのですよね(*´艸`)

共に「アルファ」「オメガ」として致命的とも言える点を持ち、
落伍感を感じている者同士だからこそ、分かり合えるもの。

フェロモンを発することも感じることもできない二人が
バース性を越え、「アウグスト」と「ルスラン」として恋をし、
愛を育む様が胸に熱く響きました。

そんな二人の恋の進展のさなか、何やら双方の国できな臭い動きが…

ルスランに叶わぬ片想いをする王子・レオの、
国と民とを顧みない身勝手な行動にはため息が出ましたが…;
(無理矢理ルスランを襲ったりしない(できない)ところ、
彼の良い点でもあり弱い点でもあり、人間味を感じて嫌いになれない)

それより何より驚いたのが、アウグストが先の政変で退けた
兄で先帝のユルトにまつわる事実です。

ルスランが見つけた王宮内の抜け道、
そして以前から夜な夜な現れていたという幽霊の存在。

それがこんなふうに繋がってゆくとは
想像できておらず、思わず「おおお…!」と唸りました。

恋愛パートでは、歴史マニアのルスランに対し
そんな彼を愛するようになったアウグストが
すっかり「ルスランマニア」と化し、
こっそり自ら「ルスラン記録」をつけるようになるー

というオチが可愛らしくて、萌えに萌える(*´◒`*)
(このへんの詳しいお話、経緯は電子版SSでじっくり読めます♡)

クールで何事にも深い情熱を傾けることのなかった彼が、
「ルスラン愛」に燃え「ルスラン記録」が趣味となるー

こんなの、萌え転がるしかないのです。。

そんなアウグストに”守られる”ばかりでなく、
最後の最後に窮地に陥ったアウグストと帝国を救ったのは
「出来損ない」とされたΩであるルスランと、アウグストの亡き母の愛…

胸に熱い感動が込み上げてくるエンディングでした。

ルスランに長い間ヒートが来なかった理由は早々に予想がつくものの、
終盤まで長く謎のままだったのは、アウグストの「フェロモン不感知」について。

この謎の真相には「なるほど!」と思いつつ、
少しアウグストに同情しちゃったかも…笑

ちょっとでもヒントを与えて教えておいてくれれば、
こんなに彼が思い悩むこともなかったのにね、と思ったりもしましたが。

終わりよければ全てよし!大満足の大団円です☺︎

ルスラン編纂の帝国記と、巷でひっそり大流行したという
アウグストによる「ルスラン記」。

どちらもぜひぜひこの手にとって、読んでみたいーー…!

そんなふうに思いを馳せ、ワクワクしながら読み終えた
「救国のオメガ」の物語でした✨

6

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