イラスト付き
攻め壱弥の、受け響への想いが溺愛以上崇拝級なのがすごくよかったです!響を守りたい、そばにいたいという気持ちがまっすぐで、読んでいて胸を掴まれました。
そして受けの響も本当に魅力的。美しく有能で、ユーモアもあって、仕事もできる。
壱弥に守られるだけじゃなく、響自身が強くて格好いいところがすごく好きです。壱弥をよしよしと愛でる響様が最高すぎました。
本編ももちろん良かったのですが、電子の書き下ろしも本当に良かったです。
響がどれほど壱弥を愛しているのかがしっかり伝わってきて、読後の満足感がさらに増しました。モチーフ回収も本当にお上手で、海、シーグラス、琥珀、月……ひとつひとつのイメージが綺麗に重なっていく感じが素敵でした。
特に海のシーンは、映画のワンシーンのよう。
甘さも事件もありつつ、二人の関係性がとても丁寧に描かれていて、読後感も良かったです。壱弥の崇拝級の愛と、それを幸せとして受ける響の格好よさが刺さる一冊でした!
受けを「神」と絶対崇愛する攻め×年上しごできスパダリ受け。
F(フィアラル=野生)・アルファ×アルファから変異した後天性オメガという、特殊設定の現代オメガバースです。
こ、これは…!面白すぎる…!
面白すぎてページをめくる手が止まらず、気付けば朝4時。
読み終えてしばらく時間が経った今も、興奮冷めやりません。
「第四回 fujossy小説大賞」大賞受賞作」との文言にも大納得。
野良風先生、デビュー作の『インソムニアは楽園の夢を見る』が素晴らしくて、次回作も楽しみにしていました。
攻め視点の描写がとても魅力的で、感情移入してしまう力強い引力があります。
攻め・壱弥の中に鮮烈な記憶として残る初めての出会いと再会(受けの方には記憶なし)、ボディガード×会社代表という立場になってから動き出す恋愛模様。
もうこの恋愛パートだけでもドキドキわくわくしちゃう面白さなのですが、
ここに独自設定の「F・アルファ」の謎や怪しい違法薬物の事件が絡み、ミステリー好き(←自分)の心も満足させてくれる極上の仕上がり。
二駒レイム先生によるどこか儚げな美麗絵も物語の雰囲気にピッタリです。
巨大企業の元・次期後継者かつ元αで、現在は友人と立ち上げた会社の代表を務める後天性Ωの響(受)。
ある日打ち合わせからの帰り道、地下鉄駅で発生した”Ωの集団ヒート”事件に巻き込まれます。
気分が悪くなり倒れかけた響を助け出したのは、常人離れした身体能力を持つF・αの年下男・壱弥(攻)。
初対面のはずなのに、「会いたかった」「俺の…神様」などど言ってくる壱弥に驚く響ですが、成り行きで彼を自社の社員(ボディガード)として雇うことになりー
と続きます。
まず何より、攻め受けそれぞれのキャラ、背負ってきたもののストーリーが良い!
スパダリと言えば攻めだけど、今作の場合は”受けがスパダリ”なのも最高にたぎるポイントです。
αの後継者として努力し築いてきたものが10代でのΩ変転で崩れ去り、絶望していた中学最後の年。
精神的にひどく落ち込んでいた時に、当時ホームレスだった壱弥に出会うのですが…
その時の壱弥への声がけ、行動がまさにスパダリ。
自分の心が地に落ちている時でさえ、優しさと品のある行動ができるのですね。
Ωとなり、そこで立ち止まるのではなく「自分だからこそ出来ることを」とオメガ用のネックガードを開発するなど、逆境に負けず奮闘する(でもどこか品があってスマートなのが素敵!)。
読んでいてとても気持ちが良く、勇気をもらえるキャラクターなのです。
物語中盤〜後半、響がコンペで商品をプレゼンする場面。
ここでの彼のスピーチ内容に本当、大袈裟ではなく痺れました。
「Ωである」ということは、「〜〜が好き」のようなその人のタグ、個性の一つにすぎないー
このスピーチ内容が響いて響いて、しばらくじっとページを見つめてしまいました。
社会の理不尽さを見つめ、鋭く指摘し、でもあくまでも柔らかな態度で切り込んでゆく。
もう、ただただ格好いい!!!
そして一方の攻め・壱弥。
忠犬攻め大好きな方!!
ここに大型(190センチ超え)一途健気なわんこが現れましたよーーーー…!
受けを神格化して崇め、全力で危険から守る姿に惚れ惚れ。
まだその全貌が明らかにされていないF・αの実態の謎の解明と共に、その能力が開花してゆく様に大興奮でした。
普段どちらかというと「攻め重視」の自分ですが、
この作品は攻め受けどちらも魅力に溢れていて、
萌え転がってしまったーー…!
スーツの二人の格好良さたるや。
”Ωの発情にも反応しない”F・アルファだからこそ
Ωである響のそばにいることを許された壱弥ですが、
途中、響のヒートに反応して発情してしまいー
という展開から突如起こる事件、驚きの事実の判明!!
ここ、違法薬物や響への脅迫事件の全貌と犯人判明、
本当にびっくりしました。
思ってもいなかった人物が関わっていて、ええーーーっ!と
ページを戻って確認してしまったー…
(勘の良い方ならもしかしてすぐ気付くのかも;)
事件解決もの、推理もの大好きな自分にとって、
主役二人の恋愛と事件、双方が楽しめるまさに
「一粒で二度美味しい」展開。
響に訪れたヒートを慰める時や、二人の初めてのセックス。
どこまでも優しく「絶対に響を傷つけない!」という確固たる態度を貫く壱弥に惚れ惚れ、すっかり心射抜かれてしまったー…(*´◒`*)
またサブキャラも、とてもいい味を出していまして。
響の親友で共同経営者・英司グッジョブ!(๑•̀ㅂ•́)و✧
響とのバディ感も心を高揚させてくれます。
物語終盤、タイトルの「首輪をほしがる」の回収もお見事、
文句などなし!の”神”評価一択です・:*+.
電子限定書き下ろしSSは、英司にアドバイス、いや唆されて?(笑)の、「壱弥のスパダリ大作戦」!!
もーーこれ、一所懸命スパダリになりきろうとするも、ふっと素が出て小学生みたいになってる壱弥が可愛すぎましたww
きゅんと萌えるときめきと、事件発生とその謎解きのドキドキ感。
またコミカルなシーンもがちょうど良い配分で混ざり合い、夢中で読んでしまった一冊。
先述したように”fujossy小説大賞”にも「そりゃそうだろうな」と大納得の、痺れる
崇愛番犬・現代オメガバースの物語でした!・:*+.
