06/19発売amazonの電子書籍版です
今回は妾腹の第二王子と辺境伯の三男のお話です。
呪いを受けた事で家を出された受様が
2人の兄と攻様とともに解呪を目指す顛末を収録。
王国の東の森は魔物が棲むと信じられ
呪いに過剰反応する土地柄です。
辺境伯領は西に件の森、東に大山脈、
北に深い渓谷を持つ自然の要塞であり
かってはたびたび戦場となりますが
今は隣国とも良好な関係です。
辺境伯家には数代に1度
言葉をしゃべる事が出来ない子が生まれ
三男の受様もしゃべれない子でした。
受様は双子の兄も
辺境伯家と親交の深い第二王子の攻様も
城の使用人達も可愛がられて育ちますが
受様が10才の時に攻様が
受様がしゃべれないのは呪いのせいだと
口にした事で受様への態度が変ります。
呪いと口にした攻様や兄達は
解呪すれば話せるのだと喜んだのですが
使用人達は呪われた受さまを忌避します。
調度兄達と攻様は王都の寄宿学校への進学し
父である辺境伯も警備のためと王都に呼ばれ
残された母は受様を守るため
城から出す道を選びます。
最初は初老の男が共に暮らして
生活や狩の仕方を教えてくれていますが
受様が一通り身に着けると去っていきます。
母の定期的に様子見に来てくれますが
2年前から訪れなくなり
あと2ヶ月で18の成人となる頃
受様は森を出る決意をします。
最後に母の様子を知るために城に忍び込んだ
受様が母の部屋で見つけたものは・・・
呪いによって人生が変わった受様と
受様の状況を呪いだと明らかにした攻様の
呪いを軸にしたファンタジックな恋物語です♪
タイトルの"贖い"というワードが
受様自身と受様を巡る人々に影響を与えるよう
伏線が巧みに張られていて
謎解きものとしてもとても面白かったです。
受様の状況が呪いによるものと分かった事で
受様の立場悪くなっていくのですが
それは呪いを忌避する辺境伯領だったからであり
王都では呪術に関する研究が進んでいます。
ただ王都と辺境領は離れすぎていて
王都で進学した兄達は受様を伴う事ができず
帰郷もままならないままに時が過ぎ
受様が森を出ようとして城に忍び込み
兄達がやっと帰郷した事で停滞していた時間が
変化を見せ始めていきます。
受様の呪いを解く方法はあるのか
そもそもどうして受様が呪われたのか
受様の解呪のために
呪術研究が盛んな国に留学までするほど
受様の呪いを解く事に熱心なのですが
実は受様の呪いには
第二王子である攻様を護ろうとした母の願いや
攻様をよく思わない者の思惑が絡んでいて
受様の代わりに呪いを受けながらも
呪った者をも救おうとする攻様達の行動に
ドキドキ&ワクワク、ハラハラMAX!!
受様が攻様の隣を居場所とするまで
大変楽しく読ませて頂きました (^-^)/
先生買い。良かった。キャラが好印象な方なのと、お話が断然良かったので萌2にしました。やっぱお話大事よね、と思った本編250Pほど+あとがき。ふんわりおっとり前向きキャラがお好きな方でしたらおススメです。
話せないのは呪いのせいだ、と言われたため、人から隔離され森の中で独り暮らしている辺境伯の三男坊ダウム。一人で生きていくだけの力をつけられたな、と考え、いよいよ森の中から出ていこうとしていたら・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ラダイ、ユージン(受けの兄)、ジャック(学校の先生)、ゴードン(辺境伯、受け父)、フィ(受け兄たちの元乳母)、国王夫妻、第一王子ぐらいかな。受け兄s好き♡
++良かったところ
攻めは最初っから受け溺愛一筋。兄sがあれやこれやなんとか押しとどめようとしますが「可愛い♡」一択。うっかりすると受け好きすぎてアホかもしれないです。キランキラン王子様なのに(笑)。色々頑張っているのも全部受け関連だもんな。大丈夫か、この王子様。
受けさんは可愛い可愛い三男坊、ああ可愛い。残していくことになったお母さまもそれはそれはもう心残りすぎることでしたでしょう(←号泣)。性格が前向きなのがいいんですよね。森の中一人残されても、あれこれ教えられた生活の知識をもとに一人頑張る。二年も。
そう、二年。怒っていいんです。ちゃんと怒ったのが偉かった。エライ。よく頑張ったと頭を撫でてあげたい心地になる、本当に嫌味の無い良い子なんです。言葉が出なくて、兄や攻めを呼ぶときの「アァ」「ジィ」「イィ」というのが、赤ちゃんの喃語みたいに思えたのかな。それが効いたのかもしれないです。
途中受けを守るように出てきた白狼も良かったなああああああ(号泣)。
攻め受けのキャラが好きなタイプでしたし、お話も「ああそうきたか」というところあり、泣いちゃうところありで「うまいなあ」と思って、総じて「読んで良かった!」と思った一冊でした!
5歳年上のスパダリ第二王子×呪いで言葉を発することのできない辺境伯の末息子。
スパダリ攻めと不憫受けが主役の、
呪術の出てくる再会ファンタジーです。
こちら稲月しん先生、ディアプラスさんでは初めての御本とのこと。
発売おめでとうございます☺︎
まず、Ciel先生の表紙が麗しいー…!
周囲のバラに彩られ、キラキラと輝く二人が眩しくてうっとりします。
物語の大きな見どころ・魅力は、年上スパダリ攻めの献身愛と
受けにかけられた”呪い”の正体の謎解き、解呪までの道のり。
またダウムがチラリと見せる漢気?というのか、
”不憫健気受け”という枠には収まらない一面も
意外性があり、面白いなと感じる部分でした☺︎
(※ここについては、後ほどちょっと別の感想も書きます)
主人公は、辺境伯の三男・ダウム(受)。
生まれつき言葉は話せないながら、皆に愛され
幸せに暮らしていました。
ところがある時、わけあって1ヶ月だけ辺境伯の館に身を寄せ、ダウムとも親しくしていた第二王子(…とは幼いダウムは知らない)・アーロン(攻)が
「ダウムがしゃべれないのは呪いのせいだ」
と指摘したことをきっかけに、状況が一変。
ダウムは森の奥深くの小屋へと追いやられ、
7年もの間そこで過ごすことに…
そこへある日異母兄達が訪れ、
呪いを忌避する者のいない王都へ行こうと誘われてー
と続きます。
呪いを忌避する辺境の地で、理不尽な目に遭うダウム。
しかし、異母弟溺愛!の兄二人と、アーロンとの再会により「これでもか!」というほどの愛を注がれるようになります。
彼らの溺愛っぷりと、それにちょっと
戸惑いながらも心開いてゆくダウムの姿、
交流が微笑ましい(*´∀`*)
特に兄たちのブラコンっぷり(笑)は凄まじく、
ダウムの誕生祝いに”できなかった7回分”の
お祝いも合わせて一度に8つものプレゼントを贈ったり、
弟の心を攫いゆくアーロンに対する牽制など、
ニヤニヤしながら楽しめる場面が多々ありました◎
一方の恋のお相手・アーロンとの描写は、なんとも優しく甘やか。
物語はダウム10歳の頃のアーロンとの温かな記憶から始まるのですが、黒板を使った二人の会話と、アーロンが贈る優しい手のひらへのキスがなんとも甘酸っぱいー…!!
キュンと胸弾む場面でした。
ダウムを理不尽な目に遭わせるような「呪い」をかけられているという事実を、アーロンはなぜ迂闊にも言ってしまったのだろうー
そんなふうにちょっと疑問に思った点は、
後に語られるアーロンの言葉で解決。
彼としては「不治の病ではなく呪いなのだから、呪いを解けば話せるようになる!」と興奮し、希望ある話として語ったのですね。。
そんなアーロンの本心を知らぬうちから「本当に悪い/恐ろしいのはアーロンではなく、呪いと知って態度を180度変え、悪意を持って接するようになった周囲だ」と悟り、どこか達観したようなダウムの心の内が切ない...
孤独な森の奥から救い出され、兄二人とアーロンからの愛を一身に受けて心解されてゆくダウムに、「良かったね…!」とグッと拳を握りました。
アーロンの名前も「アァ」としか発話できないダウム。
そんなダウムの表情や首振り一つで正確に彼の意志を理解し、離れ離れになった7年の間ずっと、解呪についての研究を続けてきたというアーロンの「ダウムひとすじ」の愛がとにかく光る!!
王都の学園での二人のひとときはほのぼのと温かく、
「あまあま」可愛い二人の様子に口角が上がります◎
で!
物語が大きく動き出すのがその後、
両思いになった後「呪い」についての
驚愕の事実驚愕の事実が判明するところから。
とある”お守り”から紐解かれてゆく「呪い」の正体・真実に「そうだったのか…!」と驚き、ここからどうするどうなる!?と身を乗り出す勢いで見守りました。
ここで一点、ちょっと残念だったのが、
アーロンを守るためとはいえ話し合いなく
ダウムがアーロンのもとを去ってしまうこと。
いわゆる”BLあるある”なすれ違いではあるのですが、、
まずは二人で話し合い、解決案を探っていこうよ…!!
なぜそこで黙っていなくなるのー…!と
もどかしく、「うーん」と思ったりもしました;
でも、そんなもどかしさの先にある”再再会”シーンは、素晴らしく感動的…!
Ciel先生の美麗絵と相まって、とても印象的で心打たれる場面となっていました。
紆余曲折の末二人は再会を果たし、
呪いをかけた犯人が暴かれ、「呪い返し」により制裁を下すー
と、ストレートに分かりやすい結末にならないところも良かった。
呪いという憎しみからは憎しみしか生まれない。
だから今ここで、呪いと憎しみの連鎖を断ち切ろうー
そんなダウムの考え方におおいに共感しました。
ロマンチックな再会愛に、「呪い」の絡んだミステリ要素のあるファンタジー。
総じて楽しく拝読したのですが、「萌2」とした理由を最後に、、
先述のすれ違いシーンのもどかしさともう一つ、ダウムの行動やキャラクターにややブレを感じたり、「ん?」と首を傾げる部分があったためです。
特に驚いてしまったのが、実父への頭突きシーン。
自分を救ってくれず、目を逸らしていたことを責める気持ちは十分理解できるのですが;
健気で自分を抑えることもできる印象のダウムが、カッとなり突然頭突きをくらわす描写には「ええ…」とちょっと戸惑いました。
父親がダウムの前に跪いた行為は、決してダウムの言うところの”自分勝手な自己憐憫”だけではなかったように思うんだけどな。。
また、「父親の言葉を完全に無視&差し出された手を取らない」といった行動も、ちょっと自分の思うダウム像とは違っていて、微妙に違和感を感じたところでした。
と色々言いつつも!!
互いの愛により解けゆく呪い、相互救済に
胸がきゅっとし、熱い思いが広がるお話。
身も心も重ねた後の二人の後日談も、できればぜひぜひ見てみたいー!
そんなふうに思う、甘く幸せな読後感でした✨
