薔薇とKISS（表題作　薔薇宮の悪夢）

砂漠の小国の美少年シリンは、愛する成皇子アレタスの宮殿にやってきた。紅玉のように艷やかな肢体は王宮の人々を幻惑し、ある日シリンは第二皇子カスルに犯される。それは、哀しい惨劇の始まりにすぎなかった。(『薔薇宮の悪夢』)。速水尚志は、ごくふつうの高校生。同じクラスの高矢惟月は、目立たないくせに金貸しなんかやっている変なやつ。ひょんなことからお金を借りてしまった速水に、高矢はキスひとつで借金をチャラにしてやると言いだして…。(『キスから始めて』)。