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小説

表紙一番右側のがっしり体型傭兵・37歳が本作の「受け」!
ページを開いた瞬間から戦闘シーンが始まり、
殺し合いにより人の命が次々と散ってゆきます。
こちら、数年前にアンダルシュさんから出版された作品の版権が引き上げられ、新装版として新たに出版されたもの。
イラストレーターさんは変わっていますが、内容は旧版とほぼ変わらないため、買い直す必要はないとのことです(先生のXより)。
ちなみに、新刊ですがKindleアンリミに入っており、お得に読めるのが嬉しい…!
(全3巻、多分アンリミに入っていると思います)
ハードボイルドな内容に異世界転移、攻めが二人のサンドイッチ(3Pあり)…
と設定盛りだくさんで大忙しですが、混乱せず、読み進めるごとに没入してゆく巧みな物語運びは、さすが野原耳子先生!
トラウマを抱えた主人公が異世界でさくっと人を殺してゆく描写、慈悲のなさと血生臭さから好みや「合う・合わない」は大きく分かれそうですが、自分は夢中で235ページ(Kindle)、走り抜けました。
主人公は37歳の傭兵・雄一郎(受)。
戦いのさなか、自分を庇うように仲間が手榴弾の上に覆い被さった次の瞬間、突然異世界へと飛ばされます。
その地で出会ったのは、18歳だけれど少年のように幼く見える第三王子・ノアと、”女神”である雄一郎に「仕え捧げる者」だと語る長髪美人・テメレア。
(この2人が攻め)
テメレアの話によると、雄一郎が元の世界に戻るためには【女神】として【正しき王】=ノアを助けるだけでなく、彼の子を産まなければならないと聞かされてー
と続きます。
まず、この雄一郎という人物が本当に情け容赦なく人を殺せる人物なのが、BLの中でも異種といいますか、特徴際立つところです。
異世界トリップした次の瞬間から、自分が生き残るためにノアを敵側に差し出そうとしたり(!!)、バッタバッタと敵を薙ぎ倒してゆきます。
ただ、まだ彼の過去の全貌は明らかになっていませんが、そんな彼には傭兵に転じた暗いきっかけ、大切な妻と娘・真名を殺されたーというトラウマがあるということが語られる。
「生きることは死ぬことより怖い」と語る彼のセリフには真実味が溢れていて、100%の共感も100%好きになることも難しいんだけれど、どこかグッと心惹かれるものがある。
ノンケで妻子もいたことがあり、当然”後ろ”の経験などない雄一郎は、突然一回り以上も年下の少年王の「子を産め」と言われて激昂するのですが。
元の世界へ戻るため、覚悟を決めて二人(テメレアとノア)を誘うシーン、男前だしエッチだし…で脳内&内心”はわわわ…!”となりました。
【女神】に「仕え捧げる者」としての運命なのか、初めから雄一郎に惚れてる様子のテメレア。
一方、最悪の出会い方をし反発し合っていたはずが、やがて雄一郎への執着を隠さなくなってゆく年下ワンコ・ノア。
この二人との3Pの絡みは、ねっとり濃厚。
二人が雄一郎へ向ける視線・想いの重さは1巻から際立っています。
濡れ場の回数としては3回程度なのですが(3Pだけじゃなく、ノア×雄一郎もあります)、1回1回が比較的長尺なのもあり、より”濃い”描写に感じました。
ノアとテメレアの関係が、実は…と明かされ、
戦いの末に力技でノアを「国王」と認めさせた雄一郎たち。
二人の攻めはもちろん、クセ強な小隊長らも含めて、これから彼らの関係がどのように変わってゆくのか/深化してゆくのか、楽しみです。
続けて2巻も拝読し、攻め2人の執着愛の行く末を見届けたい…!
