恋の心に黒い羽

koi no kokoro ni kuroi hane

恋の心に黒い羽
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神20
  • 萌×212
  • 萌13
  • 中立6
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
19
得点
193
評価数
55
平均
3.7 / 5
神率
36.4%
著者
ヤマシタトモコ 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784904101056

あらすじ

ドMの二神(ふたかみ)は同僚の中頭(なかず)に恋心を抱いている。
好きという純粋な気持ちと、それを覆う汚れた性癖。
交錯する感情の狭間で引き出される二神の本心とは───。
表題作「恋の心に黒い羽」ほか、日常から生まれるドラマチックな瞬間を綴った6編のラブストーリー集。

表題作恋の心に黒い羽

中頭(なかず)、ケーキ店店員
二神、ケーキ店店員、ドM

同時収録作品ベイビー, ハートに釘

?足田、高校の同級生
?平井 基久、高校生

同時収録作品イッツ マイ チョコレート

?阪下、同僚
高知 実、6人兄弟の長男、27才

同時収録作品悪党の歯

?パパ、ヤクザ、余命わずか
?唯川、パパの中学からの友人で部下

同時収録作品その火をこえてこい

鹿目(かのめ)、高校生
六条、高校生、図書委員

同時収録作品FOOL 4 U

馬堂 充夫、中学からの友人
波古 結(はこ ゆい)、34才

同時収録作品フォトジェニク

カズヤ、デリヘルボーイ
名前無し、デリヘルを呼んだ男

その他の収録作品

  • SHORT CUTS(4作品)
  • 悪童の歯
  • ONE 4 FOOL, FOOL 4 ONE.
  • カバー下作品コメント

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レビュー投稿数19

むしっちまえ そんなモンは‼︎

ヤマシタトモコ先生作品の中で一番好きかもしれない。
内容は、ヤマシタ作品の特徴ともいえる女性の存在感と、非BLとの境のようなものも多い短編集。

「ベイビー, ハートに釘」
社会人の姉と高校生の弟。親は亡く二人暮らし。
視点は姉。弟は同級生に恋をしているらしい。
保護者面談で学校に行った姉は、弟がホモとからかわれているのを見て…
弟は苦しんでいる。それを見る姉も苦しい。でも、どうやら告白された相手の心にもしっかり釘は刺さっているみたい。

「イッツ マイ チョコレート!」
これ面白ーい。ていうか、私は一人っ子だったんで兄弟が沢山いる家という状況が実感できないんだけど、そういう事なのかーって。あーそれなー、って。
お母さんがのほほんでよかったんだよね、きっと。

「悪党の歯」
でたっ、ヤマシタ女子。
ヤクザの娘で、近々父(組長)がガンで死ぬ事になる。
父の盟友はずっと父に恋してて、父によく似た目をした娘は彼に容赦ない。
ヤマシタ作品によくある、BLそのものじゃなくて、周辺から見せる形式。

「恋の心に黒い羽」
感情と性癖は別の場所にある…
この概念は、新しいような、そうだったのか!というような。
表題作だけあって熱量を感じる。
恋心が芽生えるからそこに黒い羽が生えるのか?それなら好きとM感情は絡まっているのではないの?違うの?

「その火をこえてこい」
三島由紀夫の「潮騒」がBL風味で。なるほど!
でも私の好みより明るすぎて、すぐHになるところが違う〜!って。潮騒ってこうじゃないでしょ!

「FOOL 4 U」
超鈍感で変人な男にずっと片想いして、ハンサムな恋人を失う悲惨。が急転直下、夢中を露わにしていい解放感。

「フォトジェニク」
試しに呼んだデリヘルボーイ。写真と顔が違うし、何より攻める予定だったのに犯られてしまった!という可哀想な話。

巻末は「構想からネームに至る段階でカットしたシーンたち」4作、
「悪党の歯」「FOOL 4 U」の描き下ろし。
そしてカバー下に作者様による作品解説的コメント。


話自体はエロが多いわけでもない、でも周辺から攻めてくる視点、つまりは端から眺める客観性を感じて面白い。もとよりBLそのものが、当事者になりえない男同士の恋愛を壁から、空から、空気になって見る客観性があるわけで、その上に更にもう一段の客観が加わる所が面白いのかなぁと感じる。

1

心震える

短いページでこうも人間を描いているのがすごいと感じました。女性キャラクターも生き生きとしているのがいいですね。面白かった…
・ベイビー、ハートに釘
姉から見た、弟とその友人の話。私は姉と同じ視点に立って、部外者ながらも心苦しくなる気持ちでした。良い…
・イッツマイチョコレート
大家族の長男と、その恋人の話。騒がしい毎日が、とにかく生きている感じで良い…。
・悪党の歯
長年を共にした友人・よく似た親子、その一言で言えない関係性の描き方がかっこいい。セーラー服と機関銃いいよね。
・恋の心に黒い羽根
タイトルからお?シリアスかな?となりつつ扉絵が笑えますが表題背負っているだけあってすごくよいです。
まだ他にも作品あります!一冊でいろんな関係性が摂取できてお得~!おすすめです。

1

BLっぽくはないけどお気に入りの1冊

ヤマシタトモコさんは、非BL作品(=さんかく窓の外側は夜)はとても萌えるのにBL作品はあんまり萌えないという不思議な作家さん。
個人的には「BLには萌えがないとダメ!」ってタイプではないんで、面白ければ萌えなかろうが一向に構わないんですけど、不思議な作家さんだなぁって思いながら読んでます。

これはタイトル買いしたもの。
「黒い羽」に中2病ゴコロをくすぐられたんです(笑)
短編集です。
“ラブ”というものについて、主人公達がそれぞれの視点で、時には主観的に、時には客観的に思考している作品集という感じ。
だからこれはBLなのかと言われるとちょっと違う気もする。
だから萌えないんだと思うんだけど。
でもお気に入りの1冊。

『ベイビー,ハートに釘』
姉から見た、同級生の友達に恋している弟の話。
親でも男兄弟でも妹でもなく、お姉ちゃん視点ってところがいい。

『イッツ マイ チョコレート!』
6人兄弟の長男として頑張るお兄ちゃんの話。

『悪党の歯』『悪童の歯』
ヤクザの組長の娘と、組長に30年片思いしている男の話。
これもやはり、息子ではなく娘ってところがいい。
表現のカッコよさはこの作品がピカイチ!

『恋の心に黒い羽』
ピュアな心をドMという性癖で鎧う男の話。
これすごい解るなぁ。自信がないと鎧っちゃうよね。
お話としてはこれが一番好き。

『その火をこえてこい』
同級生同士。萌えもあって唯一BLっぽい作品。

『FOOL 4 U』『ONE 4 FOOL, FOOL 4 ONE』
20年来の腐れ縁。「もしも女だったら」の一言がこじらすバカな男達の恋模様。

『フォトジェニック』
デリヘルボーイ呼んだら写真と全然違う男が来て、そこから始ま…りそうな?恋の話。

そういえば少し前にヤマシタさん自ら、さんかく窓〜は非BLだけどBLのつもりで描いてると明かされてましたね。
だからあっちはちゃんと萌えるんだろうな。
BLレーベルでBL描かずに非BLレーベルでBL描くヤマシタさん、あまのじゃくでしょ(笑)

2

歪み純粋な愛

私のBLイメージ払拭キッカケを与えてくれた作品の内の1つ。
(3つありますが、全てヤマシタさん作品です)

雑誌掲載作6本+描き下ろし4本からなるこちら。
特に私が好きなのは、表題作の【恋の心に黒い羽】と【FOOL 4 YOU】。
他の作品は、物によっては「BL?」と思うような作品もありますが、ヤマシタさんはこういう独特な雰囲気を描かれるイメージが有ります。
好きな人は嵌るけど、嵌らない人は面白いと思わない、という極論が生まれるような。

・【恋の心に黒い羽】
Mが行き過ぎてバイになった二神と、二神が恋したSの中頭のお話。
結果的には平行線で進んでいくだろう2人。
二神はきっと何があっても中頭をいつまでも好きで居そうだし、中頭は二神を理解しようと近寄るけど決して恋にはならない。
それでもつかず離れず変わらず、というような。
まず中頭が絆されて流されるタイプではないので、それがきっと又二神にはドンピシャなんでしょう。

中頭を好きだと言う気持ちに嘘偽りなく愛情を持って接するんだけれど、どうしてもMという性癖が邪魔をする。
あの黒い翼は、どうしたら羽ばたけてどうしたら彼の気持ちを救えるんだろうか。
中頭にどれだけ罵られ馬鹿にされても、嫌いになんかなれない。
それでも近付きたいけど、彼の罵声がぞくりとする程気持ちがいい。
そんな葛藤に悩まされていきます。
彼はMだから、罵倒されて蹴られて踏みつぶされて、と思うんだけれど。
本心はやっぱり、中頭の愛が欲しいのです。


・【FOOL 4 YOU】
幼馴染のユイとミツオのお話。
ユイはカタギに見えないのは置いておいて(笑)、ユイの長い長い片思いがダメ人生を作ったと言っても過言ではないでしょう。
それでも好きだ。
ところがミツオが、素の部分を吐き出した。
色々紆余曲折しながら、お互いの本音の部分で交じり合えるのが凄く嬉しかった!


かるーくオススメ出来ないのがヤマシタさんですが(苦笑)、私的にはこちらは100点満点です。

1

その火をこえてこい


と、表題作が好きです。

高校生の、性への興味。
好きな子は男の子で、女の子よりエロい!
スキっていうよりセックスしよう!
かわいいお話です。w

表題作の中で、心に残る言葉にであいました。

「 鎧わないで・・・素できみを好きだなんて 言えないだろ
 だって  きみは絶対におれを好きにはならないのに 」

気持ち、すごくわかるんですよね。
私もそうだなって。
冗談で、軽く好き好き言ったり、
全然好きじゃないフリしたり。
絶対にかなわない相手に対して
鎧わずに自分の気持ちをまっすぐに伝えるのって、怖い。

ああ胸が痛いなって。
そんな作品です。是非。

0

女性キャラ視点のBLってとても難しいのでは無かろうか

何だろう、凄く上手いと思うんですよ。ただ、上手すぎて要らん所まで見え過ぎるというか…。どうしても書きたかったので。長文注意です。

■『ベイビー,ハートに釘』『悪党の歯』『悪童の歯』
BLを読む・惹かれる理由って人それぞれだとは思うんですが、

“男性同士の関係にはどうしても女性では入り込む事の出来ない部分が有り、しかも女性はそれにとても憧れ(がちであ)る”

これは、その理由の中で結構重要なウエイトを占めているのかな、となんとなく私は考えていて。その憧れ部分をものすごく濃くしてドリーム成分も多少入れて巧い具合に形作ったものを、作品ジャンル的にBLって呼ぶのかなーとか考えてたりするのです。

“どうしても入り込めない”ってやはり女性としては羨ましいし、ちょっぴり悔しくもありますよね。指くわえて見てるしかない。それをBLを読むことで中和してるのかも知れません。

それを前提としてBLを読んでるこちらからすると、この本の作品中の女性達からも同じ種類の“悔しさ”がどことなくにじみ出ている気がして(しかも何故かそれにシンクロも出来なくて)「そんなコト百も承知だし、わざわざ形にして目の前に晒されたく無い!」って思ったりもしなくはないかなーと。だってまさにその感情をどうにもできなくて、どうにかしたくて読んでるワケだから。同族嫌悪って事ですかね。言いたいコトは解るけどそれをここで言われても、みたいな。

要らない所や見なくてもいい所まで読み手が見過ぎてしまうのか、それとも描き手が見せ過ぎてしまうのか分かりませんが、そこに更に持ち味(冷めた視点とか)も悪く作用していて私は読後にかなり悶々としてました。他の収録作と足して割っても中立評価かな…。

作品としては本当にクオリティ高いと思うんですよ。なので…女性キャラの目を通してBL作品を描くというのは凄く難しそうだなあと感じました。そうなるとむしろレディコミ寄りなのかも。(レディコミほとんど読まないけど←あっ)

女性抜きじゃ成り立たなかったんだろうかこれらの話は。『歯』のヤクザの二人とか超気になるのに。

■描き下ろし作品
あれっ全然ピンと来ない…この作家さんの作品裏話は人を選ぶと思いますなんとなく。あとカバー裏も。

■他
以上に挙げた以外の作品をまとめたコミックスだったら素直に萌えたのに!いや、凄い面白い話ばかりですよマジで!!もうそういう方向で良いと思うんだけどな。表題作は黒い羽が生えるシーンと、歩いて行って最後にうずくまるシーンが秀逸です。あとオチに作家さんの本音みたいなのが見える感じで良いなー。家族ネタのも、図書室の二人も、バカとしか言えない超バカも、全部凄くイイのに!!!…デリヘルはあれホラーだよねw

「さーて、面白くて萌えた作品について書こう!」と思ったら全っ然文字数足りないよ!!…まあ、ここまで色々とこちらの頭を刺激してくれる作品を描けるのがヤマシタさんの凄い所って事なんじゃないでしょうか。いや、決して皮肉じゃなく。素で。

3

おもしろい

けれど、この作品を単純にBLに分類していいのかすごく悩む。
そんな短編集。

最初のお姉ちゃん視点とか、大家族の中の長男(ゲイ)とか、テーマ的にあんまりBLっぽくない話が続くが、個人的にはそれがすごく好きだったりする。
ヤマシタさんはいいなあと思う部分がいつも微妙にラブから離れたところにあるんだが、これは単純に私の好みの問題なんだろうか。

『悪党の歯』の留守電のシーンが好きだった。届かない想い。ひとりごと。

あとヤマシタさんの描くバカはかわいい。

1

この人の作品はBLとして括ることができない。

どの話を見ても登場人物みんな血が通ってるカンジがする。
男だけの世界じゃないところも好き。
出てくる女性のキャラがまたいい。

あと、漫画の文脈じゃないというか文学的。
モノローグのうまさがいい。

表題作は、ドSでノンケの同僚に訴え続ける健気なドMの話。
ですが、単純にドMなだけじゃなくて、その中にある相反する感情、葛藤が晒け出しているのがたまらなく切ない。

【悪党の歯】【ベイビー,ハートに釘】もヘビーだけどすごく好き。
【その火をこえてこい】はやりとりが魅力的。

この人の本では一番この本がおすすめ。

2

黒い羽は誰にでもあると思うんだ

表題作「恋の心に黒い羽」
黒い羽=欲望・性癖。悩めるドMくんのお話。
これ、すごい解る!切ない!けど笑える!
"人間椅子"を読んでMに目覚めたとか…解る…!
私は"芋虫"を人に薦める勇気はない(笑)
「真面目な話ってなに?」からのくだりが好きです。
オチもナイス。

「イッツマイチョコレート」
6人兄弟妹の長男が主人公。家族もわらわら出てきて面白い。
普通に生活の中の1コマって感じ。
この人の作品の好きなところってこういうところでもある。
ナチュラルだからこそのリアル感。

「その火をこえてこい」
学生モノ。夏休みの図書室っつー閉塞的空間。えろす。
文学的エピソードもよい◎

「FOOL 4 U」
これ一番好きかも。テンポがすごくいい。
20年来の友人に恋をしている結。
なにかと結を頼ってくる大バカ者・充夫。
充夫のせいで恋人にレイプされる羽目になった結。
へろへろで家へ戻ると充夫が待っていて、イキオイでカミングアウト。
それを聞いた充夫も、やっと結への気持ちを自覚する。
充夫の告白を聞いて結はエロスイッチ・オン。

結がえろいよ!
三つ巴が好きな私的には、結の恋人の存在もツボ。

「フォトジェニック」
同僚の男に告白された主人公が、お試しにデリヘルボーイを呼んでみた。
…ら、自分が呼んだのとは違う、バリタチの男が現れて…。
バリタチくんに一目惚れ?されて結局掘られちゃいます。
軽めの短編で好きでした!ハメ撮り…(笑)

1

リアルで切ない

この作品はリアルだし切ないに、ちょっと笑える要素があるのが好きです。
一番ツボだったのはおったっちん。(笑)フォトジェニックはただ笑えました。
二番目は、書き下ろし ONE 4 FOOL,FOOL 4 ONE の
「頭から花が生えてる充夫」の絵!
頭の吹き出しからでているゾウとか・・・・ぶっ
かなり変なところでツボりました・・・

一番好きだったのは表題作の「恋の心に黒い羽」

まず・・・私はいまだ、Mについての理解があまりないです。
自分がSな自覚はありませんが、Sな人の気持ちはなんとなーくわかると思います。
その、いじめっ子体質というか、他人を虐げたり、だとかを
性的快感とまではいかなくとも楽しいとか憂さ晴らしになると
感じる人は居るんじゃないかなぁ、と思います。
でも他人に虐げられて嬉しい・・・気持ちいい、ましてや腹痛フェチはまったく理解できません・・・。!

でもまぁ虐めてくる相手が好きな人だったら考え方も変わるのかな?
と考えてみると、まぁ凄く、凄く好きな人にされることならなんだって
嬉しいのか・・・・・・?うーん、私だったらむかついて萎えてしまうような気がする。Mの自覚がある方、教えてください(笑)

・・・・と、Mについても改めて考えさせられました。
そして性癖という翼に純粋さを妨げられる・・・。
心と性癖は別の場所にあり、感情と性癖は一緒じゃない・・・・
うーん・・・難しい、難しいです。
とても深い作品でした。

2

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