明日、地球が滅んでも別に構わない、なんて思っていた。

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表題作エンドレスワールド

イッキ(池田イツキ),トシミツの元相棒
龍,トシミツのいとこ

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

怖いもの無しで自由奔放に生きてきたイッキが見つけた場所は
町の小さな洋食屋。
デッカイ心を持つ店長の人柄に惚れ込み働くことに。
そこへ偶然現われた「龍」から「トシミツ」という懐かしい名前を聞く…。

「トシミツ」という自由の象徴に囚われ続けるイッキと龍。
3人が出会うべくして出会った過去と、その先の未来が繋がる。

それぞれの刹那な想いをリアルに描くBLを越えた蛇龍どくろの青春群像。
セカンドコミックスついに発売。
出版社より

作品情報

作品名
エンドレスワールド
著者
蛇龍どくろ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
ISBN
9784904101247
4.1

(71)

(45)

萌々

(8)

(8)

中立

(3)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
24
得点
284
評価数
71
平均
4.1 / 5
神率
63.4%

レビュー投稿数24

これ以上のBL本なんてない

神に決まっています。
腐女子になって商業にハマって10年ちょっと。大分昔に読んだのですがこの作品だけは今でも神だと言いたい。
BL商業本がただのエロ本ではないということを証明してくれた、こういうのを待ってたんだと若いながらに思っていました。
そして今もこういう作品はこれ以外に知りません。
BLのために話が進むのではなく世界観の中のひとつの要素にBLが組み込まれている。
その人間たちの関係性に媚びがなくそしてなるべくしてなった話の展開に才能を感じずにはいられませんでした。
登場人物が初めに出て切らなかったり、漫画の視点が色々な人に移っていったり。映画を見ているようでした。とても深い作品です。

蛇龍どくろさんがこのような作品をまた生み出してくれるよう願って拙いレビューを書かせていただきました。

3

人間くさい。ただその一言に尽きる

この作品を読んでとてつもない衝撃を受けて、以来これを超える作品に出会えていません。

トシミツとイッキ、トシミツと龍、イッキと龍、どの関係も愛でもあり恋でもあるようなそうでもないような。何にも例えようのない感情をうまく描いているなと思いました。
読んだ後は切なさと何かが満たされて呆然としてしまって、とにかく余韻がすごい。

物語も会話も人間くさくてリアルな反面、説明臭くなくて抽象的な描写が多いので読者に委ねられている部分もあって面白い。

トシミツは龍のことをそういう意味で好きだったのか。
だからなのか、別の意味なのかはわからないけど何故トシミツは死を選んだのか。
自分に絶望したのからなのか、それとも希望を持っていたのからなのか。
最後のカラスは本当にトシミツ?比喩?
トシミツが『お前が見たものがわかった』ってイッキに伝えてくれと言ったのは、何が見えてしまったのか。

いろいろこちらで想像を掻き立てられて何年経っても余韻が消えない。

死して尚トシミツは2人にとって大きな存在なのが苦しい。残されたふたりが道を見失わずに欠けた者同士支えあえてよかった。

最後のトシミツと龍の子供時代の回想がなんとも涙腺にくる。あれがトシミツという人間そのものだったのだろうか


この作品を知れてよかった。
覚悟を持って読んだ方がいい。

4

トシミツの脆さがやるせない

蛇龍どくろさんの作品は未だにこれしか知らないのですが、BLにハマりたての頃に読んでとんでもない衝撃を受けました。
「同級生」「どうしても触れたくない」「刺青の男」「エンドレスワールド」
自分をドップリBL沼にハメ込んでくれた作品は、後追いにも関わらず、奇しくも全て2008年の作品だったりします。

居場所を見つけられない人間の脆さ。
孤独や空虚に飲み込まれてしまった人間の脆さ。
ドラッグをガッツリと絡ませてあることで、〔トシミツ〕というどうしょうもなく空っぽな青年の脆さが分かりやすく浮き彫りにされています。

彼は何を思って自ら命を絶ったのか。
絶望、希望、諦観、達観…
いずれにせよ、彼の選択は「相当なバカタレ」であることには違いないし、自殺を肯定するつもりもないけど、生き直すために死んだのだと思いたい。

この作品の良さは、トシミツという一人の男のドラマとしても読めるし、トシミツを通じて出会ったイッキと龍のラブストーリーとしても読めるし、更には彼等の周りの人間達までをも含めた群像劇としても読めるところだと思います。
これが仮にトシミツの物語として終始していたら、読者は彼の死に囚われたまま、この物語の時間は永久にそこで止まってしまっただろうけど、残されたイッキと龍の会話が時間を未来へと繋げてくれています。
エンドレスワールド───
時には残酷だけど、だから人は生きていけるのだなと。

暗くてもしっかりと光がある作品。
萌えよりカタルシスを求める人にオススメの1冊です。

3

衝撃的な作品

背景白でシンプルな表紙に何気なく惹かれて購入したわけですが、こんなにもシリアスで切ない話だとは思ってなかったです。
(あらすじも読まなかったので)

ガスマスク姿の龍のイラストが廃退的で素敵。
プロローグのイラストでミネヤマさんとイツキのラブラブな話かと思わされましたが違いました。

ロンの泣きながらの「俺の中身…暴かないで下さい」にズシッときた。

トシミツの影がそこにもあそこにもあって死んだくせに酷いやつです。

トシミツは龍が好きだったのかな。イツキと重ねてたのかな。
トシミツとイツキはキスはしてるけど、セックスシーンはありません。
イツキの男もいけたんだってセリフからトシミツのことが好きだったんだろうなと思わせます。
親友以上の関係だったんだろうなとは思います。

あのカラスはトシミツだったのかな。鳥になったんだもんね。

いい作品なのに、レビュー下手くそだから良いこと言えない…。
心の中にズッシリ残ってる。
がっつり爪痕残されました。

最後のトシミツが赤ちゃんのロンこと龍を抱っこするシーンに感動しました。

ドラッグって怖いです。
生きてたらまた会えるって言ってるから飛び降りたのは乗り越える為の賭けだったのかな。

5

宮原きの子

レビュー修正できないのでコメント欄にて追記。

受けのトシミツがブサイク表記になってるけど、寝起きの顔が変で笑ったイツキに「俺、変なカオしてましか?」と聞いて自分で顔をぎゅむっとしてるのを見てイツキが「ブサかわいい」と言っただけです。
ブサかわいいのはその時だけの発言でトシミツはブサイクじゃないと思います。

若者の体重

こういう感じ、昔岡崎京子さんとか安野モヨコさんとかが書いていたようなあんな感じの世界観を進化させるとこうなるのかなぁと思いました。
でもこっちのほうがずっと丸くなっている感じがしました。
とがって救いのない状態ではなくて、そこからどうやって救われていくかの答えをもらったような気がします。
忘れるわけでも傷として抱えるわけでもなく、過去にしてしまうというのでもなく。新しい答えなのかな、と。

BLだとよく思った年数とか思いの強さとかを強調しているものがありますが、これは重みが適切だなと思いました。たとえ命がかかっていたとしても、リアルの重さってこんなものだと思うのです。抱えきれないほどの荷物は置いていくしかなくて、どんなに重量のあるものでも抱えられる分には限界があって、それ以上のものは持っていけない。軽いわけじゃないけど、とてつもなく重いわけではない。その辺がリアルに思えて、逆説的に手ごたえとして重さというものをしっかり感じられました。

表紙が読了後に見るととても印象的でした。イッキの笑顔もトシミツの後ろ姿も。



2

何度も読んで、何度も泣いてる。

今迄色んなBLで泣いてきたけれど、
こんなに何度も泣いたのは初めてだ。
迫ってくる切なさとゾクッとする感覚。
帯にある「BLを越えた」っていうのは、
BLという枠に収まりきらない感情を
伴うような物語だよという意味合いなんだろうな。
死とドラッグが絡んでいるので、
シリアスだけれど、読後感は悪くない。
私にはなんだか明るさも見えました。


ドラッグ幻覚の描写は
シュールさもあってそれがまた怖い。
幻覚が切れる無の瞬間のページ…
私は何度読んでも、スッと熱が引くような
寒気を覚えます。

でも、幻覚の描写がある分、
トシミツの死後の現実が引き立つんだろうな。
残された二人が暗くならずに
日常に帰っていくのが救いでとてもよかった。
だからタイトルが
『エンドレスワールド』、なんだろうね。
こういう終わり方すごく好き。
イッキと龍の関係はこの段階では
恋だとはいえないのかもしれないけれど、
そこに残る余韻は悪くないと思う。


萌えよりも痛みの方が強い作品ですが、
心に爪痕を残す物語を探している方
にはオススメしたい。
ただ、ドラッグ・幻覚の描写は
人によっては拒否反応が出るかもしれないので、
注意が必要だとは思います。
また、ラリった上での男女のセックス描写、
女性の裸体、リアルな性器描写も多いので
それが苦手な方にはオススメしません。

そして最初、「ブサイク受け」って書いてあったから
読む前にちょっとひるんでましたが(苦手)、
龍、めっちゃかわいいんですけど!

1

なんというか

BL作品と括るよりも萩尾望都さんの『残酷な神が支配する』の作品に近いです。
残酷の~はエンドレスよりも長編です。

内容は確かにBLだけど、イチャラブ目的で購入しては期待ハズレと思う方がいらっしゃると思います。

好きな方は読み始めたら止まらないです。感情移入しちゃいました。
私は作品に出てくる龍くんのお陰?でブサカワというジャンルに目覚めました。
今作品の龍くんが好きです。
また、エロシーンが萌えではなくエロスですね。

3

BLが主というよりは…それよりも。

衝撃的な作品でした。しかし、とにかく人を選ぶと思います。
普通にまったり両思いでラブラブ、という「BLをメインとした作品」というわけではなく、「とある人間関係・同性愛関係の中で展開されていた裏の関係」を描いたという感じです。
BLというくくりでいいのか非常に悩むところ…。

途中、薬物仕様者が見ているような景色を描くシーンがあるのですが、感情移入してみているとその表現に目の前がグルグル回るような感覚に陥りました。(笑)
引きこんでいくのが上手な方だなぁと思ったり。
絵の描き方も、よくあるキラキラしたかっこいい男ばかりではなく、ただ人間味に溢れた表情が多くで私は好きです。

キャラ自体もなかなかです。
イケメンとは言い難い男の子が受なのに萌える私ですが、龍とトシミチの性描写の中でなかなか良い表情を描いてくれたところにズキューンでした。なんて可愛いんだ、龍…!

素直にBLを求めている方にはズレたものがくるのかなという感じです。
ブラックで、なんとなくBLではくくり辛い作品を見たい方にはなかなか良いかも。

3

言葉に言い表すのは至極困難です

 が、そんなのレビューの意味がないですね(´^ω^`)

私はブラックなお話好きなのですが、“大好き”なので大変好みでした。
最高。ただそれだけ。
しかし好きは好きでも嗜む程度…な方は少々好き嫌いがわかれるのではないでしょうか。

男同士の戯ればかりじゃないし、お話の中心にドラッグがどっかり居座っているので、最初から最後まで和やかうふふは現れてくれませんでした。
はなっから期待はなし!
BLというか男同士の肉体とか性格とか本質でしか語れないことをブラックに、だけど言いたいことは他にある…!BLにもっと新たなその先を求めるけどやっぱりBLなお話そんなのを求めている方は、ぜひ手にとって見てください^^

最後には切なさとかなんとかで悶々するのは、きっと皆さん一緒です。

3

最期に見た風景…そこには何があったのか。

以前ある作品で同人活動されていたどくろさんの作品を読んですごく好きになってサイトに頻繁にアクセスしてたんですが、なかなか商業BLの方には手が出せてなくて…この作品がどくろ作品初となりました。

ちるちるさんでの皆さんの感想を読んだ上でかなり覚悟を持って読んでたのですが人のいる前では読み切ることができず、改めて後で1人じっくり読みました。一気に世界観に引き込まれました。誰も知らない未踏の地へと連れて行かれる感覚です。

3人のキャラ達にはそれぞれ苦しく悲しい過去を持ち、そして未来を夢見てその時をそして今を生き生きている。その時を互いに笑いあい、思いやり、感じあい、支え合っていて生きている感じが心地よかった。
また“ドラッグ”というものを、“人間”というものをリアルに描かれています。

昔どくろさんのサイトで見ていたイラストの中には人間をかなりリアルに描かれていて、少しダークな雰囲気の印象を受けていました。他の作家さんが描かないような世界観を持っていらっしゃるんだなぁと思ってたんですが、この作品にはどくろさんの世界観が見事に表現されているのだと思いました。トシミチの心情、心の仲の闇、苦しみは特に度肝を抜かれる描写です。“これぞ蛇龍どくろ!!”というべきでしょうか…。

トシミチは最期に何を見て何を想い鳥になったんでしょうか…。自由が続く世界があったのかなとか勝手に想像しちゃってますがきっと誰にもわからないんだろうな…。何もかもを飛び越えて行った自由の象徴・トシミチが愛おしくたまらなくなりました。最後の最後まで人間くさかった!

これからトシミチに関わった者すべての人間が過去も全部背負い今を、そして未来を夢見て生きていくことでしょう。
今を生きているイッキとロンを繋ぐものには確実にトシミチがいるんですよね。トシミチから救われたこといっぱいあると思います。それを糧に2人には幸せに生きて行って欲しいです。

この作品に出会えてよかったです。レビューこんなに長く書いたのは初めてです。そのくらい思い入れがあります。読んだ人がきっと何かを得ることが出来るはずです、考えさせられることがあるはずです。ここに人間らしさ、感情、人間が持つエネルギー、全てが詰まっていると思います。

イッキとロン同様、私もきっと“トシミチ”という存在を忘れることなく生きていくことになることでしょう。決して忘れない。

6

すごい世界観・・・

こちらも今更レビューです・・・(汗)

蛇龍さんの本ってことで買ったのですが・・・シュガーミルクと比べると別の人が書かれたみたいな感じに思えます。
なんだかBLを読んでるのとは違う感じがするけど、
すごく引きつけられて・・・
なんか、人間くささが漂ってくるような本でしたm(-_-)m

前作のほうが好みですが、この世界観・表現力は本当にすごいと思います

4

暴力と

ドラッグがあふれかえっている。

はっきり言って、BLの範疇の作品じゃないです。
最後に、ちゃんと愛の存在は示されていますが、甘いラブなファンタジーはここにはありません。
暴力でしか感情を表せない、言語以前の世界です。
作品の力はものすごいので、BLとして好きかって言われると、私は好きじゃないけど、でも、マンガとして好きかって言われると、好き嫌いじゃなくすごいって感服する。
蛇龍さんの作風は、BLじゃなくて、むしろ、サブカルとか青年誌系だと思うけど、今はBL媒体しか活動領域がないのかなぁ。

3

衝撃的な人生を送った男の残したもの

初めて読んだ時、ものすごいエネルギーを感じました。
BLというよりは、衝撃の問題作、みたいな、愛とか恋とかそんなものはなまっちろいんだよって蹴り飛ばされたような感覚がありました。

ヤクに手を染めて抜け出せなくなったトシミツを通して、
彼の真の友達だったイッキ、きっと一番愛しただろう龍が出会い
お互いを通して、トシミツという一個の人間を知るという
恋愛とは違う人間の結びつきの話だったように思います。

トシミツはヤクをやらないイッキに止めてほしかったのかな?
それは願わなかったのだろうか?
地獄を見るまではイッキと対等ではありえないと思っていたのだろうか?
きっとトシミツはそんなイッキが友人として大好きで憧れてもいたんだろうな。
だから龍にイッキの話をたくさんして。
イッキはトシミツのことを"自由の象徴だった"と言っている。
イッキもまたムチャをするトシミツにあこがれていたんだろうな。
龍とイッキの中にはトシミツが住み着いている。
だから二人が慰めあいのような関係になっても、それはきっと始まりでしかないんだろうな。

トシミツの幻覚がすごい迫力で表現されています。
彼の恐怖がジワジワと染みてくるように訴えかけてきます。
ぶさかわの龍は本当にかわいく見えるから不思議、そしてオッサンの存在も気になるところ。
一番最後に、龍が生まれた時のトシミツが出てきますがこれで一挙に涙があふれてきてしまいました。
読み終わった後の脱力感はすさまじいものでした。

4

ものすごい吸引力だった

メッチャ面白かったです。
ものすごい吸引力のある漫画で、物語世界に吸い込まれるような気分で読みました。
もし私が10代のときに読んでたら、がっつりハマったと思う。そういう意味で、自分の脳ミソの老化を自覚させられたのは残念なんだけどw、それでも読めて良かったです。
趣味の分かれそうな作風だと思います。けど、ハマる人はめちゃくちゃハマるんじゃないかと。
一歩間違ったら、退廃的なムードだけがあるダサい漫画になったんじゃないかなと思う。
けどギリギリの場所でリアルな場所に踏みとどまっていた。退廃した生きざまと、そこに在るピュアな愛のバランスが良い。閉塞感のなかに一筋だけある希望みたいなものが絶妙に配置されていて、胸が熱くなりました。
ああ、言葉ではうまく表現できない…。

ブサカワイイ龍くんが良いですねー。
たまに見せる表情(とくに172ページから175ページにかけての龍の顔)に、見とれてしまった。

4

慰め愛(^O^)/

トシミツがきっかけで出会う、イッキと龍。

トシミツの親友、というか片割れのイッキ。
トシミツにいいようにされて、それでもトシミツを想う龍。

龍がぶさ可愛くて好きです。
トシミツもイッキも格好いいし!

ここまでふたりに想われてるトシミツも幸せ者ですよね。
大好きな作品です。


ですが、薬物・暴力…などなどが頻繁に出て来るので
そういうのが苦手な方は注意です!
トラウマになります!(笑)


特に好きなシーンは
最後の龍に電話をかけるシーンです。
泣きそうになりました。


読み終わった後もため息が出てしまいました。
読みごたえあります!
終わらないで!もっと読んでいたいと思うような作品でした。

5

すげぇ・・・!

BL本で、こんな身震いをしたことはありません…
かっこよすぎる!!!!!
おもな主人公イッキ・トシミツ・ロンの生き様っつか、それぞれの思いは曖昧でなく、…うまく言い表せれないですね…とりあえず、峯山さんは漢だ!!笑
ヤク中であったトシミツの死…それがイッキとロンを引き合わせたのではないかと…それだけトシミツは二人の仲であまりにもだかい存在だったんだと、二人の思いの強さに鳥肌が足りました。
そして、終わり方もなんともよかった、泣きそうでした、いや心の中じゃあ号泣でしたね。
こんな世界にも、こんな生き方があって、こんな思いやりがあるんだと…すごく深いです、考えさせられました。

そして、受けのロンですが、これがまた本当に可愛いw
先にレビューなさってる方もおっしゃってますが、「ブサかわ」…?とんでもない!超可愛いっすよw
最初「生意気なやつめ」とか思ってたんですが、のちのちナンッテコッタ可愛いじゃないかとw
蛇龍さん世界観にどんどん吸い込まれていくのがわかりました、素晴らしい作品です!!
これは腐ってない友達にも勧めたくなるほどの良本でした*。

【キーワード】
トシミツの親友攻め トシミツのいとこ受け トシミツ×ロン ドラッグ 裏 女がらみあり ブサかわ エロ

5

映画のよう

 こう書くとなんかアレなんですが、ワタクシはドラッグ絡みの話が大好きです。自身としては勿論書斎派ですので、薬物関連の書籍はよく読みます。延々と続くトリップの表現が本当に上手い。飽きさせません。
トシミツの死によって結びつくイッキと龍。二人はトシミツとの過去に囚われながらも、最後には前に進んでいくことになります。これからのイッキと龍の未来に対して余韻を残すラストが映画のようでした。

4

ブサカワ萌☆

シリアスな話が好きな人には堪らない作品です。
漫画なんだけど、映画を見てるような感じがしましたー。
小野塚カホリさんとか好きな人はストライクだと思います!
って一概にはいえませんが、参考までに。

ジャンキーのトシミツって人がいて、その相方ていとこの話なんですが、トシミツがまたナイスな役どころでした。
話的にはシリアスなんだけど、そこまでダークになりきらなかったのは彼のせいだと思います。
そして受けのこがまたかわいい!
ブサカワとかタイトルで書きましたが、自分的には全然ブサじゃなかったです!
話の中でブサカワって言われてたんですが、読めば読むほど愛くるしい顔になります 笑

3

文句なしに好き

読み始めたとき、イツキ×オッサンかと思ったのに最終的にオッサンは掛け算には関係ないのねヾ(・´д`・;)ノ
そんでもうまく作りこんであるなという作品。

働く飲食店で大好きなオッサンの料理を汚した少年をぶちのめした。その少年、じつは昔の親友の甥っ子で、そこから始まる~な話。
まさか、登場してきたとき(少年)は、絡んでくるとは思わなかった。普通に雑魚きゃらだとおもってたのに(酷)

ドラッグ~な話も含まれて降りまして、じゃっかん裏な感じの印象もあり。けれども、それが妙にリアルというか人間臭いというか。すごくそこが読者をひきつけるところかなと思ったり。

少年、龍って名前なんだけど、この子が最初はどうよと思ったんですが、最後すごくかわいいのヾ(*´∀`*)ノキャッキャ♪
ヒトエだし、眉毛ちょっとだしのっぺり顔の不細工ちゃん系なんですが、よく泣くその顔とか、笑った顔とか。表情の描き方がすごくウマいんですよね。たまらない。
優しくしなくていいから・って。
本当は好きで。
そんなのがすごくね。
心にシュンとしみまして。
最後のカラス。
トシミチの死。
それから・・・・・・。
なんにせよ、龍ちゃんかわいすぎorz
これからはブサカワの時代ですぜ皆の衆w

8

新ジャンル

BLでは珍しい部類に入るのではないかと思われる作品だなと思います。
まず、ドラッグが絡んでくるBL作品を読んだのは初めてでした。
そして女体、というか男女の性描写がここまで盛り込まれている作品も初めてです。
全体的にシリアスな作品なので若干鬱になりそうですが、そこは所々入ってくるギャグ要素でカバーされているのではないのかと!
いっそBLなのが勿体無いくらいストーリーの完成度が高い!帯での作品紹介にもある通りまさに「BLを越えた」作品だと思います。

6

蛇龍さん

やばいっすねー。
心の弱さとか、色々考えちゃったり。
ちょっと泣いちゃいました。
いい作品です。

4

知ってはいたけれど

ようやくエンドレスワールド読みました。レビューを読んで事前に、ドラッグがからむことは分かっていましたが、まさかここまでとは……。完璧話の中心ですね。トリップしているシーンも長ーい!でもだからって、それを嫌だとは思わなかったけど。
むしろ、他の方のレビューにもあったように、映画を見てるみたいに感じたし、ジーンとくるところもあって面白かったです。

だけど萌えられるかっていったら話は別。なので、良い作品だと思ったけど神にはしませんでした。

3

ダメ!絶対! ですよ  ほんとに

ドラッグや暴力がついてまわるお話なので、本当はそんなに好きなシチュエーションではありません。私にとって「非道徳的」過ぎるんです。
しかし、主役のイッキが峰山おじさん(洋食屋店主)に救われることによって、マトモな人になりつつあるので、前向きな気持ちで読めばいいのかなと思いました。

「トシミツ」がどうしようもない奴なんですが(彼のイッちゃってるシーンが一番多いです)、イッキや龍のカリスマであるわけですよね。彼が死んでしまったことによって、イッキと龍がつながってきて、この先も彼らの間にはトシミツがいるんだろうけど、置いていかれてしまった寂しい二人が、こうやって生きていくのもありなのかなぁと思いました。

なにがいいって、龍の少年時代の裸がセクシー。そんなところに色気を感じちゃいけないと思いながらも、色っぽすぎ。顔は「ぶさかわいい」系だそうですが。

6

この物語におけるおっさん峰山さんの存在とは

すべてにおいてレベルがたかぁい作品です。
手の動きとか、体の線とか、すごくリアルで、線画の達人レベルです。
ウサギのかぶりものをした裸の女性なんて、よくこんなキャラ思いつくなぁて感心しちゃいましたよ。
ストーリーは、私はちょっと苦手かもしれません。
血が出たり、ドラッグ、暴力があったりするのは大丈夫なのですが、刹那の愛を美化しすぎるきらいがあります。
主役級の3人ために脇役以下の人たちが完全に引き立て役にされちゃっているのも。
最初に出てきた洋食屋オーナーの峰山さんも、もっと深く物語りに絡んでくるのかと思ったけど
結局、主人公を暖かく見守るだけの存在に…
ティーンズコミックで、傷ついたヒロインにやさしく言葉をかけて味方になってくれるおばあちゃん的存在といえばいいでしょうか? 
そんな無害な人になってほしくなかったよぉ~。もっと汚い形でいいから絡んでほしかったよぉ~。
無垢な存在を信じられない私にもちょっと嫌悪感。

5

この作品が収納されている本棚

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