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表題作ヴァニラ 1

高校の科学教師 佐伯由貴
生徒 森尾一流

あらすじ

一流の高校に赴任してきた無口で無愛想な化学教師・佐伯由貴。彼の奇妙な言動から何故か一流はずっと目が離せなかった。
やがて佐伯に刺激され、一流の心に何かが芽生える。それは、甘くて危険な、「恋愛」という名の感情―――……。
熱く、激しく、真摯な恋愛模様を描いた、衝撃の第一弾!

出版社より

作品情報

作品名
ヴァニラ 1
著者
やまかみ梨由 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403660030
3

(4)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
11
評価数
4
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

甘くて甘くない

変人を描かれるのが好きな作家さんは割といらっしゃるのですが、先生もそのおひとり。
冊数の多さにめまいしてしまいますが、その数ある中で1、2位を争うお気にり作品です。…なのでなかなか捨てられず今に至ります。

高3の春、一流が出会った新任教師の佐伯。
独自なルールと物事にこだわる変人ぶりはそれ程際立っているとは思えないのですが。
自身の性癖や感情のベクトルに正直というか、曖昧なもの、興味のないものに対する排除思考に段々気持ちが踏みにじられていくような、それでいてその潔さに救われるような。

読み返す度グサリときたり安心してしまったり、こちらの精神状態で佐伯の言葉と態度の表情が違って見えます。

無自覚のまま佐伯の人柄・異質さに触れ、あまつさえ道徳心すら持ち合わせていない男になぜこうも心がざわつくのか。
淡い恋心がくじけてもめげてもその度に濃く色づいていく瞬間瞬間の切なさ。

静かに渦巻く嵐をやり過ごすことも出来ず、思わず口をついて出る浅はかさな言葉に自己嫌悪しながら、それでも今ある気持ちだけが愛しくて手放せない。
一流のとまどいと自覚するまでの心の揺れ動き、こぼれ落ちていく子どもらしさの欠片がどれほど純粋なものかじんわりと心に響きます。
そして駆けつけた佐伯の行動がどんな意味をなすのか。

大きな転換を見せて期待が膨らむ引きに、その気持ちが通じたらいいなと思ってしまいます。

1

Myツボな攻め様だった・・・

大分昔に読んだ時には、攻め様(高校の化学教師)があまりにもひどい!!!!酷過ぎる・・・受け様(高校生)が可愛そう過ぎる・・・と思いながら読んだ作品でした。
今となってあらためて読み直すと、確かに酷いところもあるとは思うのですが、結末を知っていて読むからか、前ほど拒否感はなくなりました。
(高校生に同情できなくなっているあたり、自分が年を取った証拠かも・・・)

当時は攻め様、冷たくて薄情な嫌な奴・・・という印象だったんですが、今読み返してみると、あれ、案外好きなタイプのキャラなんじゃ・・・という感想にシフト。
変わり者で、一見冷たくて薄情っぽいのに、実はただ不器用なだけであったり、なんだかんだ受け様の事を放っておけなくて・・・結局は受け様に実は翻弄されちゃっている・・・そんな攻め様、今思うと私の萌えツボ攻め様だったんですよね・・・。
そんな発見をする事になった再読でした。

2

受けの幸せを願う

この作品は好き嫌いが分かれるかもしれません。 と、いうのも「受け」役の一流は健気、一途、かわいい、の3拍子がそろってるんですが、「攻め」役の佐伯がね...。 クールで外見だけはかっこいいらしいけど、性格が悪い。「一見冷たいけど本当は優しい人」みたいな感じに一流は思ってるみたいだけど、そういう訳でもなさそう。笑

どうなるんでしょうか、この2人。 受けが幸せなら良いんですが...。

0

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