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シャーロック・ホームズはお好きですか?
どこかの駅前で便利屋をしてる2人はお好きですか?
札幌のとあるバーにいる探偵はお好きですか?
嫌いな人はほぼいないかと思いますが、yesと答えた方はお読みください。
ぜーーったい好き。
美大時代、中居の熱烈アプローチ(と言っても被写体としてですが)をきっかけに知り合って、いろいろあって、世界中の美術館を巡ったりした後の話です。
わたしは新装版じゃない方を持っているので、馴れ初めは『形而上なぼくら(2)』で読みましたが、新装版はその話も収録されているんですよね?
谷崎が祖父から受け継いだ画廊の雰囲気が素敵です。
顔面偏差値が高すぎるのに、無精髭で生活に頓着しないのも良い。
そこにいそいそケーキを持ってやって来る中居も、ワトソンくんぽくて良い。
そんな2人が、画廊に客としてやってくる人々の依頼を受けて、依頼の裏にある事情を嗅ぎ取って、依頼主のこころを軽くするストーリー。
祖父と因縁のある画廊主との対決回は、谷崎の万能さに痺れます。
非BL作品になっているけど、谷崎と中居のあまあまな場面は度々出て来るし、依頼内容にBLの気配が漂っていたりもするんだよなあ。
でも非BLなんですね。不思議。
依頼内容で判断されてるのかな?よく分かりませんが、わたしはBLとして読んで、BLとして萌えてます。
画廊名の「胡桃の中」の由来も興味深いこの作品。
読んでいない方はぜひ読むべしです。
BLです。雰囲気最高、バディ最高、萌えますよ。
まあ、もちろん大げさではあるが、でも確かにこの本を読んでから人生が変わったかのように視界が開けた。人生観をガラッと変えた。
たった一冊の漫画で。しかも、BL。非BLって書かれてるけど、私は絶対BLだと思ってる。
何がそんなに心に響いたのかはわからないが、谷崎×中居というキャラクターが自身の性癖にヒットしたのはまず間違いない。
谷崎は普段だらしないのに(着替えや洗濯がめんどくさいからレザーのパンツはいてるとか、無精ひげはやしっぱなしとか)キメるところはキメるところとか、中居はそんな谷崎に文句言いながら谷崎大好きでしょうがない(大学の時、すごいフォトジェニックであることを発見した張本人。谷崎はレンズに収めるととんでもなくいい男になる)とことか、もう全部好き。
それから各話、もちろん美術関連の話であるのだが、出てくる作家全部に興味がもてる。アンリ・マティス、パウル・クレー…。
人間と美術の織り成す、アート事件簿。
競売の話とか、中居が「この女性の顔、現代的」って言葉を受けて谷崎が気づくのほんと大好き。いいコンビ。
何がすごいって、今手元に漫画なくてレビューを書いているのだけど、前回漫画を開いたのは年単位で昔の話だ。5年は経ってるかもしれない。
それでも、鮮明に思い出せる。それほど、脳裏に焼き付いて離れない作品。
ドラマ化してほしいし、映画化でもいい。
読んでない人がいたら、ぜひオススメしまくりたいけど、私自身の中に閉じ込めておきたい作品でもある。みんなに知ってほしいけど、そんなに有名にならないで!みたいなめんどくさいファン感。わかります?この矛盾した感情。
なんで、もう連載してないのか不思議でならない……。もっとこの世界に浸っていたい…。
これが非BLとは何事ですか!
ちゃんとボーイズラブだと思いますよ‼︎
とはいえ、ラブストーリーではないのは確かです。
そして、ストーリー自体の安定感と面白さが素晴らしいです。
川唯先生の作品では、『loveholic』が最高に好きなのですが、
本作は甲乙つけがたいくらい気に入りました^^
〝胡桃の中〟という画廊のオーナー・谷崎と恋人・中居が繰り広げる、絵画にまつわるエトセトラ。
特に、「うそつきな天使」は秀逸でしたね!
愛溢れるストーリーに涙がこぼれるほど感動しました。
川唯先生の作品、やっぱり大好きです♡
”絵画”をモチーフにした物語。
名画の数々を川唯先生が模写して作品に登場させているのも、絵画好きにはたまんないシリーズです!
口絵に描かれているのは、コルトーナにあるフラ・アンジェリコ「受胎告知」のフレスコ画。川唯先生原画展のキャプションによると、フレスコ感を出すために絵をヤスリで削ったそうです。最初はおっかなびっくり、でもなかなか削れないので力いっぱい削ったらしいですよ。
アンジェリコの受胎告知の中で、華やかさと荘厳さを合わせもったこの天使が私も一番好きです。
谷崎は、祖父の小さな画廊”胡桃の中”を引き継いだ。
中学生の頃から祖父の元で修業し、絵画修復士としての腕もなかなかなもの。
その画廊にちょくちょくやってくるのが駆け出しカメラマンの中居。
二人は恋人だけど、ストーリーは二人の恋愛模様よりも絵画やそれにまつわる人間にスポットが当たっています。
●「胡桃の中」
谷崎と中居がお出かけした美術館で絵が盗まれた!
その絵は、二人が卒業した芸大の先輩で、夭逝した世界的に有名な画家のもの。
そして後日、上層に描かれた絵を洗浄して、その下に描かれている下塗りを見せて欲しいという人物が胡桃の中にやってきた。
そして一層目の絵を洗浄すると、先日盗まれた絵が表れて…
その絵を持ち込んだのは夭逝した画家の唯一の友人でした。
画家と友人の間に何があったのか、画家がどれだけ苦しんでいたか、友人が何を欲していたのか、最後の告白は涙なしには読めません…
これはれっきとしたラブストーリーです!
●「胡桃の中Ⅱ うそつきな天使」
中居が怪我をすると、いつもは飄々としてる谷崎が慌てて病院にやってきた。
それを見て愛されてると密かに喜んでる中居がかわいい。
このシリーズは絵画メインでも、ちゃんと二人の関係性を追っているのもイイんです。
そして今回のお客さんは病院で会った小さな男の子。
目が見えなくなるかもしれない妹のために、手術の前に、妹が好きなパウル・クレーの「忘れっぽい天使」を見せてあげたくて、精一杯のおこづかいを貯めて画廊にやってきます。
男の子の健気さに、もうこれも涙なしには読めません…
心が暖かくなる優しい物語の綴じ方も好きです。
クレーは個人美術館に行くくらい好きです。山の緑に溶け込んだ曲線の建物で、クレーの作品が愛されていることが伝わってくる場所でした。
作中で、谷崎が男の子にクレーの絵を買えない理由を説明してあげてる時に、あの場所で感じたことを思い出しました。
●「胡桃の中Ⅲ ~I'm not Hamlet~」
なぜタイトルが”胡桃の中”なのかがわかる話です。
胡桃の中・先代オーナーのライバル画廊が、オールドマスターの絵を使って、谷崎に仕掛けてきた巧妙な罠をどうかわすか?ドキドキな展開!
胡桃の中では、訳ありなこともしているから、谷崎は中居に関わらせないようにしていて、それを中居は寂しく感じていた。でも谷崎が何をしているか察したうえで、中居は谷崎がいちばん欲しがっていた言葉をあげる。
絵画の印象が強くて、第一印象はBL色を薄く感じるかもしれません。
でも、シリーズ3冊を読んで、谷崎の人となりをわかってから読み返すと、谷崎にとっての中居がどんな存在かがわかって、二人の話もれっきとしたラブストーリーです!
オマケSSとあとがきの後、二人の出会い編「マイビューティフル・ワールド」と、その後日譚「one day」「in after days」が収録されています。
2000年に描かれた作品なので、絵に古さを感じますが、シリーズのなかでは恋愛色が強く、シリーズ中では仔犬みたいにかわいい中居が見せるハングリーさが意外で、二人のヒストリーとして楽しめるお話です。
電子版が出ました〜
画廊の店主と映像作家を目指す青年がイチャイチャしながら画廊に持ち込まれる仕事を片付けていく話。
価値観の違いからすれ違い、絆を深めていくメインカプの関係に萌えました。
攻の職業柄、アートの話題中心にストーリーが進んでいきます。
作中ちょこちょこ出てくる美術方面の豆知識が面白かったです。
うんちく小説は苦手ですが、うんちく漫画は大好きです。
特にアート系うんちく漫画を読むとやっぱり餅は餅屋だな!と思います( ^ω^ )
うんちくBL漫画もっと増えてほしいです。