はじめては愛しい人に捧げたかった。

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表題作愛玩花嫁

大木芳裕 銀行頭取 30歳くらい
宮代和泉(葵) 男娼見習

その他の収録作品

  • 花嫁修業
  • 花嫁は媚薬に惑う

あらすじ

「孕まないのに欲しがるよう躾けられたのか」
主を亡くした和泉は、葬儀の場でただひとり呆然としていた。借金のカタに売られ、夜毎淫らな教育を施された自分にとって、主の存在は絶対。だが、冷酷な眼をした男・大木は嫌がる和泉に媚薬紛いの香を使って陵辱した。主への想いを消し去るかのような無慈悲な蹂躙に、拒みながらもはしたなく反応してしまう体。主人ではない男に抱かれても、心だけは流されまいと思っていた和泉だったが――。
出版社より

作品情報

作品名
愛玩花嫁
著者
高峰あいす 
イラスト
しおべり由生 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773099607
2.4

(7)

(1)

萌々

(0)

(0)

中立

(6)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
11
評価数
7
平均
2.4 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数3

狒狒爺の洗脳と遺言

著者は、「調教」と「花嫁」のテーマが好きなのかな?

★娼館「牡丹」シリーズ
愛玩花嫁 2009/06/11 和泉x大木 
檻姫 囚われのカナリア 2009/12/11 遙x凪原 

この物語の主人公、和泉に仕込んだ、爺の洗脳時限爆弾。
優しい言葉の残酷な脅迫と洗脳を狒狒爺から施され、和泉は深く病んでいる。
洗脳浄化が必要だと知らず、和泉を救おうとする芳裕の行為は、
逆に和泉を追い詰める。・・といったスレチガイ。
錦蔵の遺言が、和泉の洗脳にスイッチを入れる場面は、
「赤線禁止と解放後の娼婦の自殺」を連想してしまった。

★色々波乱があったけど、洗脳は半分浄化した和泉は、優しい家族を得て幸せに。
洗脳浄化の物語だけど、おまけssが官能ものばかり。和泉が普通の生活送る様子を読みたかった。

---
宮代和泉(葵):
居ないことにされた子。母は元モデルで愛人。5才、実父の養子になる。
10才になる前、大木錦蔵へ親の借金の代償として渡される。両親と兄弟は海外に逃亡。
養子縁組もなく、義務教育も受けず、和泉が16才の時、87才で錦蔵が死亡。
和泉へ遺した「秘密の遺言」は「葬式から三か月後に開封」とする。
開封までの三か月間、娼館「牡丹」へ、客をとらせず預けられる。
和泉は、錦蔵の洗脳から解放されなければ、幸せになれない。

大木錦蔵:守銭奴の金貸し、
名門の財閥の生まれ。金儲け手法が悪どく、性格悪すぎて一族から嫌われ付き合いから外される。
和泉に残した遺言は、性悪爺の呪縛総仕上げの結晶だった。

守野;錦蔵の顧問弁護士。
和泉を遺言に従い、男娼専門娼館、牡丹に預ける。
和泉を「厄介な遺産の一つ」としてしか見ない。

三重子;料亭椿、クラブ睡蓮、娼館牡丹の経営者。
「預り金が無くなったら、客を取らせる」と葵に告げる。
和泉に源氏名「葵」を与え、ゴスロリ系+女装を制服にする。
ヤリテの合理主義。意外と情が深い。

大木芳裕; 30代 努力家、実力で銀行頭取に就く 
代議士の兄の政治資金繰りを担う。
大嫌いな錦蔵の死後、大木本家から和泉の処理を任され、牡丹に居る和泉を訪問。
和泉を身請け。

---
「牡丹」で出来た男娼・和泉の友人たちが、とても優しい。

0

エロいはずなんだけど

萌えない orz

和泉は10歳になる前に錦造という大金持ち一族の鼻つまみ者のじじいに買われ 学校にも行かず愛玩物として躾られた らしい
らしい。。。といのは「そういう設定になっている」って感じでリアルな躾の場面は描かれていないから
躾られはしたが 錦造が不能だったため経験はまだ
その錦造が亡くなって預けられた高級娼館で 同僚の静香にいじめられ~の 大木に襲われ~の すったもんんだで最後は大木とラブラブ なお話

強姦 緊縛 お道具 おねだり あと媚薬もあったっけ?
いろいろあったはずなんだけど いまいちエロが感じられないのはなんでだろう orz
なまじ舞台設定が凝っていた分 人物に集中できなかったような...

和泉が錦造から大木へ気持ちを移す過程をあらわしたかったんだろうけど
大木との最中に錦造の名前がバンバン出てくるのは 大木でなくても興ざめだったなぁ

表紙のイラストのが無表情なので 受は無口なお人形のような子のかと想像してたし
始め 引き取られてからは学校に行っていないとあったから
10歳前から世間と隔絶されたら 社会性も学力もお子ちゃまなままのえっち人形だろうと思ったら
読み進むうち 家庭教師がついていた→学力は年齢相応→高校へ編入(娼館から運転手付きで通学)
後付けかぁ~~~???!!!
なんだか 受のキャラがよくわかんなくなってきましたです

3

着物の前割れの桃色表紙♪

初読、高峰あいす先生

借金のカタに偏屈爺に囲われた和泉は、最後の一線はないものの女性としてあらゆるエロを教え込まれ過ごしてきた。
その偏屈爺が亡くなり、和泉専用の遺言書を開ける3ヶ月間は男娼宿に移され、そこで偏屈爺の親戚の芳裕だけ向えることになって、本当の恋を知る。
そこの男娼宿での同僚達とのいざこざや助け合い、多忙な芳祐への恋慕・・
3ヶ月が経ち、遺言通りに遺言書を1人で開けるが、そこに入っていたのは懐剣と指令書だった。

和泉の偏屈爺への盲信?/調教のエロ部分、男娼宿の仲間達とのやりとり、芳浩との恋/濡れ場、ここら辺が大きな3本柱で、枝葉には、寡黙な弁護士やそれぞれの冷たい家族親戚の話等あって・・・盛り沢山。
どこも手抜き感はなく、解り易く書かれていて、作者も大変な思いをされたのではないでしょうか。
男娼宿にいる自分がエリート芳祐の障害になるか若しくは愛が冷めた時の辛さを思い、どちらにしても・・と別れを覚悟する場面はやはりホロリと来ました。

でも、他は伝わってこなかったと言うか、
和泉が人間的に自立しておらず(ずっと囲われてきて時間的に短いのもありますが)、他の端キャラの方が断然魅力的に見えてしまった。
男娼館での共同生活での成長、芳祐の恋の自覚もあったのに、和泉が埋もれてしまったのはどうしてかな。
だから、全体的にスッキリ見えてこなかったのかも知れません。
勿体ないです。

それと、時代背景は今現在なのですが、自分は曖昧が苦手。
借金での人身御供も遊郭も懐剣所持も遺書の後追い教唆(他にも細々)は、現代に無いとは言えませんが、犯罪または予備です。
小説の中は何とも思わないはずなのに何故か鼻についてしまった。
ラストはモチロンハッピーエンドなので、そこで少し浮上しましたが。

しおべり由生先生のイラストは可愛くて美しいですね。
小説の内容を理解するのに役に立ちました。
表紙絵は、男性マンガ誌に使ったら売上上がるんじゃ?と思う程の着物ロリータの色気は、自分の中では神評価でした。

2

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