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暗いよ~重いよ~悲しいよぉ゚(゚´Д`゚)゚
なんて言いながら、なんだかクセになる作家さん。
完全にロックオンです。
あれほど積本増やさないって決めたのに、深井さんの漫画大量にゲットしてしまった。
あっかーーん!!
おいといて
表紙の爽やかさに惹かれて購入したこの作品なのですが
ちょっと古い作品も多いせいか、重たく切ないお話多めの短編集。
死ねたとか、暗いの苦手なかたは要注意です。爽やかなのは表紙だけです(笑
・晴れたる青空
ずっと生きる世界が違う、ヤンキーなんて・・と思っていた真面目くん。
けれど、本当はだれよりも見ていて、手を差し伸べてくれる存在だった。。
精神的に追い詰められて親を殺し~なんてネタがあるものの
巻末の書下ろしのお話がすごくホノボノしてて良かった。
受も、親の残した借金を返すために男に身体を売っていたこと
全てが帳消しになるわけではないのだけれど、ここからスタートという気持ちにさせてくれるエピソード。思った以上に受の一途さにキュンとくるお話でした。
最初の話ののちの4コマ。重たい終わりのあとのコレってwwと可愛かった
・俺はあなたの犬だから
腹違いの兄弟もの。近親相姦あれど~なお話
死ネタ注意。もしも・・・なら・・と考えてみても結論は同じなんだろうな
・楕円少年
同じ家に住む従兄弟どうし、お互いに気持ちは寄せていたものの
すれ違い生じて~なお話。
部活の合宿で、好きな相手が部活のコーチとナニをしているのを
隣で・・・・とか、目の前で・・とか
萌えた+(人*´∀`)モットヤレ
というか、最終的にハッピーエンドよろしいわけなのだが
十二指腸はどーなったのよ?
・花葬庭園
これもあまつさえ病んでるとしかいいようがないですな。
これぞホントウの植物人間w
・日溜まりの猫
これも愛の形といえばそうなのですが
依存も過ぎれば・・・・うん。幸せになって欲しい
・優しい夢はそのままに
1コマ目の絵が好きですw
起承転結がすごくうまくて、あれ?これってコメディ?!
なお話なのですが、なんだかホッとする作品。
いつかどこかでまた巡り会って欲しい。
好きだった相手が歳をとって・・よくある話ですがなんだか(´Д⊂
・ティータイム27:00
性的虐待を受けている幼い受を救ったのは、虐待を敷いていた男の息子。
ホッとするもつかの間、その息子にまだ血塗れた穴にぶち込まれるとか
どんだけ非道・・・・・
繰り返される運命には逆らえない・・という結末なのですが
なんとも後味が悪い。ムヤムヤ゚(゚´Д`゚)゚
・天使が通り過ぎてゆく
自分の将来を悲観し、死のうと決意した夜
現れた天使は・・?!なお話。
これも好きな相手が死んでしまうという、結局サヨナラかい!
なお話なのですが、好きな相手と結ばれること、本当の気持ち。
胸がほわんと暖かくなるお話でした。
贅沢をいえば、生きて一緒に居て欲しかった。
幸せの形は人それぞれありますが。。
帯『信じよう…曇り空の向こうを。』
再録本とあってかなり既読作品が多かったんですが、やはりこうやって分厚い本になると感慨深いものがありますね。
痛い系の話から青春モノ、はては最後がギャグオチなモノなど色々ですがやはり病んでる痛い系の話が多かったですね。
それが深井さん作品の持ち味の一つでもあるので納得といえば納得なのですが。
あとがきにある犬兄さんが黒縁眼鏡じゃないのは一生の不覚とありますが、自分もあの兄は眼鏡が超似合ったよねええええと思いっきり同意してしまいました。
比較的新しく深井さんにハマった方には丁度いい再録集じゃないでしょうか。深井さんワールドをがっつり堪能出来ます。
私が好きな深井さんの短編集。
9つもお話が入ってます。
通常に比べ、厚いし。
なんかお得と思いつつ、短編ははどうかなと思いつつ読みました。
物凄く好き!と思ったものと、うむ、好きっと思ったものと、
設定的にうーん…と思ったものと…
という1冊でした。
以下ネタバレ含んでますm(_ _)m
「晴れたる青空」と「三人家族」がむちゃむちゃ好きでした。
この2つは繋がってます。
1話目と最終話に収録されてるお話。
短い短編ものなんですけどね、
私の好きな深井さんテイストがあって、
これだけでもぅ…泣きました。
高校時代が2人の出会いなのですが、
その時の話が良くて…
いつも頑張ってなくちゃいけないのって辛いですよ。
「気分悪ィのはお前じゃなくて衣川だろ!」って衣川を庇った時、
なんか読んでて嬉しくなりました。
だって衣川頑張ってんですもん。
「僕はあの日幸せだったんだ」って言った時、
胸が痛くなりました。
幸せだったんだってのが、すごい伝わってきて。
「空が晴れたので」って…
普通に聞いたら「なにポエムしてんの?」って思うけど、
やっと彼が自分の支えになるものが出来たんだな〜って思ったら、
ちょっと泣きそうになりました。
で、そこで話が終わったと思ってたら「三人家族」ですよ!
「下手の考え、休むに似たり」って…
最後の絵は泣けました。
吉見、いい。
最後の吉見の背中が大きくって、好きだー。
ちなみにこのカップルは、
書き下ろしが入ってて、それが可愛い。
「わからない、わからないよ、吉見…」、笑った。
その他の作品は好きだったり、そうでもなかったり。
幽霊になって現れました系は、
うーん…短編だと短すぎて、ちょっと無理がある感じ。
天使の話は割と好きだったんですけど、
最後の絵があんまり好みでなくて…
なんか急に「てへっ!ウィンク☆。うふ!またね☆」みたいな感じ。
ちょっと見たくなかった…好みの問題ですけど。
ヤクザの話は、ちょっとくさいなぁ〜と。
まぁ全編くさいんですけどね。
くさいの嫌いじゃないんですけどね。
王道でした。
後は薔薇の話。
私には、あぁいう系はどうしても受け付けなくて。
深井さんの作品は好きだし、
今回も、どのお話も話の設定自体は嫌いじゃないので、
もぅちょっと長さがあって最後のオチがあるのを読みたかったと思いました。
短編だと「あーなってこーなってこーなりました」ってなり、
こっちも「あーそういう話を読みました」ってなるのが本当残念。
本当短編って難しいんだなーと、いつも思います。
好みの問題だとは思いますが。
なので、短編で「いいなー」と思うものを読んだ時は、
この作家さん、凄い!なんて思っちゃいます。
ま、その判断も自分の好みに合ったかどうかの問題だと思いますが。
今回プラスマイナスで、
表題カップルがすごく好きだったので、萌萌にしました。
表題カップル好きだなー。
吉見好き、衣川好き。
売り物にならんでしょってなってもいいから(あの2人に問題が起きて欲しくない)
その後の2人の幸せな話が読みたいです。
いいですよ~。
深井作品は やっぱりこうでなくっちゃねえ~。
私の愛する作品達がここに終結している。
狂っているものが読むと また一層オツでございます。
完全に違う世界に連れて行かれます。
至る所に狂気がさまよっています。
朝からヘビーな気分にどっぷり浸れます。
なかなか現実世界に戻って来れないですよっ!
心臓が悪い方は読まない方がいいでしょう。
でも私は 本当に大好きです!
人間としての悲しみ・辛さ・自分が生きている事を
あらためて実感するのです。
既刊のコミックスの再収録もの(描き下ろしあり)です。
「晴れたる青空」:
両極端な家庭環境で育った中学の同級生、優等生の衣川と不良の吉見。
場面としては中学生時代のエピソードと、18才の衣川が起こした事件、二人の再会だけで、お話も48ページしかないのですが、その中に苦悩と愛と決意が詰まっています。
親殺しという思いテーマを背負っていますが、その先に青空が見えて終わっています。
描き下ろしの4コマ「intermission1」でちょっと浮上できます。
そして、今回「三人家族」が描かれたことにより、読者としても救われました。
途中の「intermission2」で作者も書かれていますが、“鬱鬱ほっこり鬱ほっこり”という組み合わせで短編が収録されています。
鬱=バッドエンドです。以前はこんなバッドエンド、結構ありましたね。最近はあんまり見かけませんが。
「俺はあなたの犬だから」:
ヤクザ×ヤクザ、腹違いの兄弟、鬼畜な兄と健気な弟。死別。
「楕円少年」:
義兄×義弟、実はいとこ同士、実は両思い、三角関係。ハッピーエンド。
「花葬庭園」:
研究員、三角関係、ホラーファンタジー(ヒトから薔薇がはえちゃいます)。バッドエンド。
「日溜りの猫」:
監禁、拘束、ピアス、・・・intermission2のイラストの二人のほうがやっぱりエロいなぁ。
「優しい夢はそのままに」:
過去の思い出、姉の夫、再会、・・・大変なオチが待っている・・・ギャグ?
「ティータイム27:00」:
純情な恋と偏執的な愛の三角関係、ホラー、バッドエンド。
「天使が通りすぎてゆく」:
行き詰った受験生と身体が弱い友人、再会、幸せな時間、死別、前向きに生きる。
簡単にまとめてみました。