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おもちゃメーカー勤務の受け、正は、自分がおもちゃを作るために入社したのだが、配属は営業。その仕事にやりがいを見出せず、腐る毎日。
その日も接待の帰りに歩いていたらバーを見つけ、ふらっと入るとそこは変なものを置いている喫茶店だった。。。。
疲れて愚痴る正。マスターである勝一はいい夢が見られるというロウソクを正に薦める。正は騙されてもいいやと、それを試すが…
夢で見たことで背中を押されながら、自分の気構えを前向きに修正して行くことで、セカイが好転して行くことを実感する正。
それだけではなく、夢に出てきて自分を好きだって言ってくれる勝一を、夢の中の勝一を好きになっていってしまう。
でも現実の勝一はそんなことを知らないだろうし、、、、
夢と現実が境目なく混じってしまう不安に苛まれながらも、正は最後には勇気を持って勝一に話をする。
スムーズに進むので、少し物足りない気もしますが、正が夢の中であんなことや、あんな風にされちゃうってのは、なかなか面白く読めました。
勝一が出張に出て、延長になるって電話に対して、嫉妬や独占欲でキレちゃうところは面白かったです。あんなに感情出してこなかった正がね〜って。
じつは勝一の作戦で、正にヤキモキ妬いて欲しかったんですよね。大成功だったけど。
あの、四つ葉のクローバーの絵、私も欲しい!
タイトル通り、確かに「御伽噺」でありファンタジーであるのだけれど、設定は現代日本で主人公の2人も人外でもなく超能力もない「人間」です。
それでも物語全体にふわっと優しい「御伽噺」感が漂うのは、全く違う個性・バックグラウンドの2人の恋が、不思議な異国のキャンドルから始まるから。
主人公は、おもちゃ会社の営業マン・旗野。
旗野は本当は開発部希望で、大人しい性格もあって営業の仕事にやる気を持てない。そんな時偶然入った骨董店兼喫茶店で出会ったワイルドでセクシーな店主の岡本に、励まされたりドヤされたりしながら仕事への取り組み方を変え実績を上げていく、というお仕事BLでもあります。
恋の始まりは、岡本が売ってくれた色とりどりの6個のキャンドルセット。
寝る前に一つ灯せば、良い夢を見る…という言い伝え。
何も信じず、疑いながら火を灯して眠りについた旗野の見た夢は…なぜか岡本と恋人同士の夢。
2人の仲は夢の中でどんどん進展し、6本のキャンドルを灯し尽くす頃には旗野はすっかり本当の恋に落ちていたのです。
夢は夢だから、と思っていた旗野ですが、キャンドルの魔法はそれが運命の相手なら相手も同じ夢を見て、2人は現実でも結ばれるというもの。
旗野ははじめ仕事で落ち込みウジウジ、年上で大らかな岡本に素直になれず突っかかったり、とかなりダメダメ君ですが、包容力抜群の岡本が甘えさせてくれるのです。
こういう形のファンタジー系物語は珍しいですね。
「夢みる恋人たち」
現実に恋人同士になった岡本と旗野。
旗野は仕事でも営業の面白みを感じ始めて、担当する企画も好評。そんな時、開発部から異動の打診が入り…
あれほど移りたかった開発部だけど、なぜか乗りきれない旗野。
そんな時岡本に渡されたのが「四つ葉のクローバーが浮かぶ絵」。自分の心に向き合えた時にふと四つ葉のクローバーが見つかる言い伝え。
仕事に悩み、魅力的な岡本は地味な自分と釣り合わないと恋に悩む旗野ですが、悩んで悩んで自分で選んで、クローバーも見つけます。
ラストはもちろんハッピーエンド。佐々木久美子さんのイラストも、岡本がふわふわ巻毛の長髪でなんかロックスターみたいで凄く私好みです。
摩訶不思議な御伽噺でした。
といっても異世界(嫁の世界)に飛んじゃうような話ではないです。
舞台は現代日本の夏。
汗水たらして営業している受けが主人公です。
表紙左の男性も日本人ですよ~。
はい、何かの精霊とかではなく普通に日本人です。
…表紙見たとき何かの精霊と思ったのは私だけじゃないはずだ!←
憧れの玩具メーカーに就職できたけれど、第一希望だった開発部ではなくて営業部に配属されたことに対して不満を抱いていた旗野がだんだんと前向きになっていくのがよかったですー。
仕事にやりがいを見出して、先輩や営業先から信頼を得ていく姿を見ていると「私も頑張ろう」って思えます。
岡本さんは甘やかすのがうまい!
流石は年上男性ですね~。
いいよね~こういうのってw
それでいてビシッとダメ出しするのですよね。
甘やかすだけじゃないところも良いです。
岡本さんが経営する“quest”行きたいなー。
私もキャンドル買いたい。
あと壺から魔神出て来てほしかった。
非常にどうでもよいのですが、岡本さんの毛髪量がとんでもない。
多分この絵を高校生の弟に見せたら羨ましがるはずだw←祖母の毛髪の生えるスピードを羨んでいたぐらいだからw
…見せれるわけがないんだけどねーwww
ファンタジーテイストのお話。
玩具メーカーに就職したものの、本当は開発部に配属を希望していたのに営業に配属された旗野は仕事に対して不満を抱えていた。
そんな彼が、酒を飲んだ後に迷い込んだのは、アンティーク雑貨店兼喫茶店。
そこの店主である岡本は、長い髪をした個性的な美形。
押し付けがましくない彼に惹かれるようについつい仕事の愚痴を話してしまった旗野は、店を出る間際に「秘めた願望が夢で見られる」というキャンドルを6個買わされてしまう。
まさかそんなはずはないだろうと思いながらも、その晩キャンドルを灯しながら眠りについた旗野の夢には店で別れたはずの岡本が恋人として出てきたのである。
その夢の中の岡本の年上の大人としての包容力のある行動と、次第に近くなる距離に次第に旗野は岡本に引かれていく。
けれど自分が好きになったのは夢の中の岡本で……
というような話でした。
仕事に楽しみを見出せなかった旗野が岡本のアドバイスで少しずつ前向きになっていって、仕事は楽しいけれど、恋愛感情はどんどん岡本に持っていかれて……という。
最後にこのキャンドルの種明かしが本の中には書いてあって、どうもあのキャンドルは、「運命の相手が夢に出てきて、その相手も同じ夢を見てる」ってやつだったようなんですけど。
好きになったきっかけが「夢」で、夢のまま一気にラブラブに陥るので、もう、何がなんだか……
恋をしちゃった旗野の側はさておき、岡本は本当にそれでいいのか!? と聞きたい。
そんなうさんくさいのに、自分の運命決められちゃっていいんだろうか……?
いやー、ラブいのはいいんですけど、ちょっとその辺りでもやもやしながら読んでました。
後半は、くっついた後の話が入ってるんですが、なんとまぁ……そのもやもやから脱出できなかったので、モヤモヤしたままで。
まだ、もやもやしてます。
タイトル通りお伽話でメルヘン入ってましたー。
秀香穂里さん作品の中ではちょっと異色作なんじゃないでしょうか。
慣れない仕事にめげまくってる新人営業マンの旗野[受]が偶然に銀座の不思議なお店に入った事から始まるちょいファンタジーちっくなストーリー。
旗野がかなりのネガティブ思考でコーヒー飲みながら死にたいとか言い出します、せめて辞めたいとかにしとけーって感じですが店主の岡本[攻]が取り出したのが6個のキャンドルが入った良い夢が見られるという不思議アイテム。
酒の酔いもあって6千円で旗野はそれを買って来るんですが、そのキャンドルを付けて寝るとあ~ら不思議、夢に岡本が!!しかも2人は恋人同士!
唐突な展開ですがそこは夢なので違和感無く読めます。
オチは想像つきますがむしろ夢なのでちょいドリーム入っててもOKOK~~で結構楽しく読めました。
書き下ろしの「夢みる恋人たち」は現実でも恋人同士になってからの2人の話。
希望してた開発部から話がきたんだからうじうじ悩まないと行けやーー!!って思うんですが、っていうかこの性格は営業より開発向な気がしたんですがどうなのか。
いちいちネガティブな旗野を、10歳年上で真逆な性格な岡本がうまい事甘やかしてるのは読んでて気持ち良かったです。この2人は組み合わせとしてはアリ、そして結構好き。
挿絵の佐々木さんはミュシャ風効果にお伽話感が出てます。しかし描き下ろし分は岡本の髪の毛の量にちと違和感。
ミュシャ風画風の時は気にならなかったけど通常絵だと少し髪の毛多過ぎな気がしました。
佐々木さんは他作品でも長髪が毛多ッって思ったので癖なのかも。
でもそれ位かな、挿絵としては充分合格点。