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表題作同じ声を待っている

谷原柾樹(株・ウィッツテクノロジー専務)
木島和沙(博物館学芸員を目指す大学生)22歳

その他の収録作品

  • 甘いスパイス
  • あとがき

あらすじ

博物館学芸員を目指す木島和沙は、兄の友人で
ベンチャー企業の副社長である谷原柾樹と付き合っていた。
しかし、ある事件により谷原に裏切られたことを知った和沙は谷原に別れを切り出すが、執拗な説得の前に「三年の間考える」という約束をしてしまう。
それから離れて暮らしていた二人だったが、
谷原の策略により、和沙は彼の下でバイトをすることになる。
和沙の胸の奥には、まだ揺れ動く熱い想いが眠っていて…。

作品情報

作品名
同じ声を待っている
著者
きたざわ尋子 
イラスト
佐々成美 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
同じ声を待っている
発売日
ISBN
9784344817852
2.2

(7)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
12
評価数
7
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

兄ちゃん最強(笑)

社会人・谷原(攻め)と大学生・和沙(受け)の恋愛話なのですが、和沙の兄・弘威が強烈な人物で、そっちの方が印象に残りました。二人の恋愛なんてかすんでどうでも良くなりましたよ(笑)

弘威以外に、谷原の友人として根津と西岡、西岡の妹、と脇キャラが登場しているのですが、特に何をするわけでもない「良い人」です。悪い人がいないので、後味は悪くないですが、ストーリーにパンチもありません。

二人が和解したきっかけも、弘威の帰国による強引なもので、主人公達が何をしたというわけでもなく。谷原が大人しすぎでつまらなかったです。

二人の恋愛は、和沙がいつ意地を張るのを止めるのか、に終始しているのでドキドキがありません。谷原はずっと「よりを戻したい」状態でしたし。

冷却期間の3年間も、電話とメールでしか遣り取りをしないまま過ぎるという数行で書かれたあっさり具合。谷原は偶然会えないかと和沙がよく行く博物館に出向いたりしたようですが、もう少しなんとかなかったのか。単に3年間会わなかっただけ、というのが勿体なかったです。

物語が退屈というわけではなかったのですが、題名との繋がりも感じられませんでしたし、キャラの使い方もいまひとつに思えましたし、焦点がぼやけているような印象の作品でした。

3

少し意地っ張りすぎなのでは(笑)

きたざわ作品らしい、設定とストーリー展開のお話なので、サラサラっと読めます。
ただ、タイトルとお話にはギャップを感じるかも⁉︎
もっと、せつなくて甘〜いお話を想像しただけに、やや残念でした。

ベンチャー企業副社長の谷原 × 大学生の和紗の年の差&年上攻もの。

この2人は、すでに付き合っていたカプだったんですけど、ある事件がきっかけで、3年の冷却期間を置いている状態からお話が始まります。

もともと兄 • 弘威の友人だった谷原に、和紗は口説かれ続けて、恋人関係になるんですけど、義父が経営する食品会社の事件がきっかけで、1度関係が壊れてしまいます。
理由は、その事件の発端の裏に谷原が関っていたことを和紗が知ってしまったから!
和紗は裏切られたと思い別れを要求するものの、谷原からの提案で、結局、冷却期間を置くことに話が落ち着いたという訳なんです(笑)
仮の保護者的立場もあることから、電話とメールはOKにはなるんですけど…
それでも、3年って時間が2人に必要だったのかは、お話の展開的にやや説得力にかけるというか、あやふやなところかも⁉︎

和紗が、潔癖で頑な性格だとしても、谷原の裏切り行為は、そこまで深刻な問題かな〜と微妙でした。
兄と谷原が、「和紗は真面目で潔癖だからと」何回か言っているのが、ワザと強調して、こじつけてきている感が否めなくてもやもやが残ります。
高校生だとしても、話せば分からなくもないと思うし、谷原の話術を屈せばこんなに遠回りにもならなかったのになあ〜と(笑)
結局、和紗の、子供じみた我儘な行為としてしか映らなかったのが残念。

お互いに恋心は変わらない状態で、3年間待ち続けた訳だから、その気長さは凄いな〜とは思いました(笑)

でも、3年の冷却期間を終了して、再会してからの2人のお話は良かったです。
いつもに比べると、甘さは少なかったものの、きたざわ先生らしい文章に心地よく、スラスラっと読んでいけます。

3年経っても、ツンツンな素直になれない和紗と、
あらゆる手段を屈して、再び自分の元へ引き寄せようと必死な谷原。

何がツボかといえば、若かりし頃は節操のなかった谷原が、
愛おしくてたまらない和紗に手を出したいのに、マテの状態を守り、誠実さを懸命にアピールする姿。
もう一度恋してもらう為に、ゆっくりじっくり口説き落とそうと頑張る谷原の姿が、健気に見えてきてしまいほだされました(笑)
谷原視点で書かれた、書き下ろし効果もあったかも⁉︎
両方の視点で読めたので、お互いの心情は汲み取りやすかったです。
完璧な大人のいい男なんですけど、結構ズルくもあり、子供っぽさをうまく武器にしてくるタイプなので、嫌煙してしまいそうなんですけど、憎めないキャラでした。

そして、主役2人が霞んでしまうんではと心配になるくらい、きたざわ先生にしては異彩なキャラであろう兄の弘威。

和紗視点からも、谷原視点からも読んでいて思うのは、生きている世界というか、根本の考え方自体が違うというか、全く性格が把握できない人でした。
ビジネスパートナーのケネスとの馴れ初めや、今後の関係が気になるものの…あとがきを読む限りこの2人のスピンはなさそうでした。
残念です(笑)

ただ、スピンは作品は出ている模様。
『そこからは熱情』
本編で、工学部研究員として登場した根津貴成が主役のお話。
情緒面が欠落してそうな強烈なキャラっぽかったので、恋をしたらどうなるのか気になりました。
こちらの作品も読んでみたいと思います。

2

登場人物の誰にも共感できない

読むのが辛くて、最後の方は流し読みになってしまいました。
ストーリー的には面白そうだったのです。
実際、途中までは良かった。
そこから先が、無理だった。
全く私の趣味じゃない。
というか、理解できなかった。

登場人物の誰にも共感できないだけでなく、行動も理解不能。
特に兄については、全く理解不能。

途中で読むのをやめたかったのを我慢して読みましたが、最後まで読んでも予想の斜め上をいく理解不能な展開。

ホント、苦痛で私には無理でした。

2

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