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2巻が高評価レビューの嵐なのを見ると、私はまだまだ頭が子供なんだなぁと痛感しました。分かりやすいハピエンばかりを求めているわけではなくメリバも好きだし、バドエンや別れる結末にも抵抗はありません。でも、この2人にはなぜか明るいハピエンを無意識に期待してしまっていたんだよなぁ。
隆裕のジャックへの接し方が1巻とあまりにも違っていたのが一番冷めてしまったポイントでした。字も読めない、日本語も分からない、外国に住むどころか行ったことすらないジャックを日本に連れてきたのにサポートも他人任せで、たまにしか会ってやらない、恋人になる覚悟も結局なかったってどうなのよ、と思ってしまいました。その上、父親を慕う気持ちをかなり拗らせていて、死なれて悲しいのは当たり前だけど、それでもジャックの手を自分から取りに行くことはないのね、と残念に思いました。高評価の方は隆裕の気持ちを分かってあげられる、心が大人な方なんだろうなと思います。
色々すごかった!
こんなBL読んだことない!!
カッコいい男たちの物語でした。
ついに日本に来たジャック。
ルームシェアの友人?に助けてもらいながら成長していきます。
髪も切って見た目も一段と男前に^^
隆祐はというと、義父との関係が上手くいっていません。
そして、ジャックとの関係も……
ジャックに抱かれたいと思っている自分と、
女のようになりたくない自分との間で葛藤しているのだと思います。
他の男に嫉妬したり、ジャックにひどいことを言ったり、
なにが本心でなにが嘘なのか分からないほどに自分勝手ばかり。
そして、汚職で逮捕請求された義父が目の前で自殺し、
義父に会いたがる隆祐にジャックがした事とは!?
あっと驚くスピード感ある展開に息を飲みました!
ラストはラストでカッコいい!!!
ジャックの男前度また上がってました♡
本来、これからどうなる?っていうラストは、
もやもやして好きではないのですが、
この作品はそれがよかった!
カッコいい男たちに大満足です!
義父もかっこいい男だったなぁ……
二巻で終わらせるスピード感、本当に素晴らしかった!!
完結編の2巻は舞台が日本に移ります。1巻の表紙が攻めのジャック、2巻が受けの隆裕です。西田さんの話にしては珍しく年齢がはっきり書かれてて、攻めは26歳、受けは36歳の年下攻めです。
生きていくのに過酷な状況で育ったジャックに比べ、隆裕は養父が厳しかったとはいえお坊ちゃん育ちなので精神年齢ではあまり10歳差という感じがしません。1巻で「あんたは少し弱ってる方が可愛い」と言われて喜んでた隆裕は本当に可愛いかった。西田さんの描く30代はとてもラブリーなのです。
でも2巻では本人も心配していた通り、抱かれたことで隆裕に女の部分がすごく出てきてしまう。嫉妬したり気分屋だったりヒステリックだったり…身一つで遠い日本まで来たのに振り回されるジャックがとても可哀想。
クライマックスの臨場感と演出は見事というしかありません。ジャックにとって隆裕への愛とは殺したいほど憎らしくて何度も銃を向けるのにその度にどうしても撃つことができなくなってしまう存在というか…理屈じゃないよね。思い通りにならなくても好きでいることがやめられないっていうのは。ジャックが要所要所で笑顔で隆裕に手で銃を向けるしぐさをするシーンが大好き。その度に隆裕はジャックにハートを撃たれているっていうね。伏線がすごくて鳥肌が立っちゃう。
隆裕は大好きなパパを失って傷心なんだけど、ショック療法というかあのビルの屋上でジャックが、親父だけが世界の中心だった自分を解き放ってくれた気がしてると思います。ジャックは聡明で最初から色んなことが見えていた人。隆裕の目力とか本人でも気づかないほど父親への愛に囚われていたこととかゲイの素質があったこととか。
2巻の最高脇役はもちろん素敵親父とルームメイトのジョンとケリーでしょ。ジョンはあのヘアスタイルだけど目とかめっちゃイケメンなんですよ。性格もイケメンだし頭も良い。西田作品ならハゲ攻めとかヒゲ受けとかでも絶対萌えられるだろうなと思います。
ラストシーンのジャックのイケメンぶりが半端ないです。女殺しの目だ。次は隆裕がジャックに振り回されそうだけど、おまけ漫画のように2人はきっとハッピーでい続けることでしょう。
西田さん作品は読みはじめたばかりで、これの他に「見つめていたい」「きっと恋に違いない」の三作品のみ。
今のところの感触。
…すごくいい!!大好きな作家さんになるに違いない。
吉田あきみ先生の匂いがする〜と思ったけど、一巻の舞台が外国でマフィアとか絡んでるからかな。いやそれだけじゃなくて、何かBLだけど「萌え」とか「耽美」って言葉がフィットしないかんじがあるから?BL読者の萌えの大半は、年下攻めに萌える!とか鬼畜攻めがいい!とか強気美人受け最高!とかそういう属性とかシチュエーションによるところが大きいと思うんだけど、西田作品にはそういうのが、皆無ではないけど、薄いというか、それらに頼らない別次元の良さがあると言えるのかも。
それから何がいいって、登場人物がいい具合に擦れてる、くたびれているところですね。高校生や大学生の感情表現がストレートなキラキラ恋愛ものも好きなんですが、そういうのばかり読んでいると飽きてくるじゃないですか。いいスパイスです。
あと、西田作品のノンケ男、いいですね〜。この作品で言えばタカヒロね。普通に異性愛者として女性を愛してきた男が、ある男の出現によって今までの価値観を突き崩される展開ってすごくセクシーですよね。そこで思い悩んだり右往左往しているのがいいんだわ。
10代や20代前半だったら西田作品の良さは分からなかったかもしれません。年取ってよかった。
これからもどんどん、読んでいきます!
この政治家義理父がまたかっこいいんです。悪いんだけど信念があって。
義理の息子を心から愛しているのが分かるシーンだけでもう、
文句なく神認定を差し上げたい。
彼は西田東の中でベスト枯れオヤジ(60代以上部門)でしょう。萌えー。萌えー。
巻末おまけ漫画
西田東って、ギャグのセンスとタッチが岡田あーみんを彷彿とさせますよね。
「東村アキコがあーみん信者で多大な影響受けたみたいだよ、ギャグも似てるよね~」
っていうレベルをはるかに超えて似ています。
同一人物って言われてもおどろかない。
なので、あーみん信者も西田東読めばいいと思います。
キラキラ少女漫画からオッサンだらけのホモ漫画へ
振り幅がすごいけどあーみん信者ならいけますよね。ついてこいよ!
