甘くて激しい書き下ろしあり!!

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表題作しらさぎ城で逢いましょう

和倉詠人・受様の元同級生で世界的に有名なカメラマン
白河鳴深・姫路城で攻様と再会する雅楽の見習い奏者

同時収録作品その指で恋をおしえて

建立五百年の由緒ある神社の宮司 鞍野友成・28歳
おもちゃメーカーのデザイナー 香山律・23歳

その他の収録作品

  • 夜桜の下で逢いましょう

あらすじ

ずっとずっと忘れられなかった元クラスメイトで、世界的に有名なカメラマン・和倉を偶然見かけた鳴深。和倉は絶対に自分のことなんか覚えていないだろうと思い、鳴深は咄嗟に別人のフリをして声をかけてしまって!? ちょっと思い出に触れるだけ――その決意は脆く崩れさり、苦しい恋心に捕らわれて…。雑誌掲載時に大反響を呼んだ名作が待望の単行本化!! 傲慢神主×リーマンの恋も収録。書き下ろしは2カップルのその後
(出版社より)

作品情報

作品名
しらさぎ城で逢いましょう
著者
水瀬結月 
イラスト
高星麻子 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048683388
3

(7)

(0)

萌々

(2)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
19
評価数
7
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

うーん…。

ちょっと中立寄りの萌かな。
表題作だけだったら中立だったかも。

まさかBLのタイトルで国宝が使われるなんて(笑)
ま、私が最初に松本城を知ったのは「炎の蜃気楼」でしたから同じようなもの?
歴女はタイトル聞いた時から気になってはいたんですが…。

お話はかわいいというかなんかあっさりくっついたな感が非常に強くて。
それぞれに中学時代からの想いがあったからなんだろうけど、それにしてもなんか「あっという間」というような感じがしました。

それよりも2作目の方が好きでした。
こちらもそんなにドロドロとかでもないんですが、夏川がいることで1つクッションがあるというか。
やっぱり何もないままくっつく…っていうのは私には物足りないようです。
鞍野が結構子供な感じは好きでした。
にしても、ガガラーマンて(笑)
一体どんな形状なのか気になるところ。

あとは、もう、この際、里親×夏川とかやってくれないかなぁ(笑)

1

天使の梯子に見たモノは

今回は世界的な賞も受賞しているカメラマンと
雅楽奏者を目指して見習い中の大学生の同級生カプのお話。

二人の再会に出会いの回想を絡めてまとまるまで。

二人の出会いは中学生の時。

受様の父は
宮内庁楽部に籍を置く篳篥奏者であり
とても才能のある奏者でした。

一人息子だった受様も雅楽が大好きで、
父の跡を継いで宮内庁楽部に入る道を
期待されていました。

しかし、宮内庁楽部に入るには
まず楽生として修業を積まなければならず、
楽生になると言う事は中学卒業と同時に
一生の仕事を決めると言う事でもありました。

受様は
伝統の中だけで雅楽を奏していく未来に
違和感を持っていたのです。

そんな時にとても気になったのが
写真家を目指しているらしい攻様でした。

攻様は一年の遠足の頃から
本格的なカメラを持って歩き、
行事の度に級友達のイキイキした表情を
撮り続けていたのです。

自分と同じ年で既に未来を決めている攻様。

そんな攻様に近付きたいと思いながらも
故意か、偶然か、攻様の被写体として
一度も選ばれた事の無かった受様は
攻様に親しく接する事が出来ませんでした。

受様が彼と会話を交わしたのは
進路相談の順番待ちをしていたある日の放課後の
ほんのひと時だけだったのです。

その時に何気なく見上げた空にかかっていた
一筋の光・天使の梯子を二人で見つめた瞬間、

受様は自身の夢が理想の音の追求に有る事を悟り、
宮内庁学部の楽師とは異なる道を歩く決意をします。

それから五年、
受様は姫路城近くの神社で
雅楽師のバイトをしつつ、大学に通っていました。

攻様と会う事は有りませんでしたが、
彼は中学卒業後、
フォトスタジオで修業を積みながら定時制に進学、
国際的なコンテストで最優秀賞を獲得し、
今では有望な写真家として活躍していました。

そんな二人が偶然の再会を果たすのは
しらさぎ城として名高い名城、姫路城前。

姫路城を撮影に来たらしい攻様を
雅楽の練習場に通う途中の受様が
見かけた事がきっかけでした。

どうせ自分を覚えてはいないだろうと
受様は地元民のふりをして
攻様のガイド役を買って出ます。

一般的な観光コースの所有時間は一時間半。
ゆっくり撮影して回っても三時間余りの観光案内が
受様にもたしたものとは?

本作は雑誌掲載作2本と
書き下ろし続編収録して文庫化した一冊。

掲載作2本は雅楽関係という共通項は有っても、
掲載時期も離れていますし、
掲載時にはリンクな設定はなかったと思われますが、
書き下ろし続編が、二作の二組四人を
うまく絡ませたコラボな後日談となっていて
まとまり良い感じに仕上がっています。

水瀬先生のお遊び感覚も楽しめて
とっても楽しく読めた一冊でした♪

『しらさぎ城で逢いましょう』は
実は攻様も受様の事が好きだった事が判り、
二人は五年越しの恋を実られます。

もう一本の『その指で恋をおしえて』は
五百年続く由緒ある神社の宮司と
おもちゃメーカーのデザイナーのお話です。

仕事がうまくいかずに恋人に振られた受様が
誤ってペアリングを賽銭箱に落とした事から
神社の奉仕活動に参加、
徐々に攻様に惹かれていく展開となっています。

二作ともキラッキラで初々しい感じの恋物語で
楽しく読めたのですが、
『その指…』の方が受様の仕事が絡んだ展開で
よりおもしろかったかな♪

今回はお互いが気になる同級生同士のカプで一作、
成宮ゆりさんの『手に入れたいのはオマエだけ』を
おススメします。

0

大好きな姫路城・・

私の好きな姫路城のお話でした♪
2カップルのお話です。「しらさぎ城で逢いましょう」「その指で恋をおしえて」「夜桜の下で逢いましょう」
の3作品が載っていて、1つ目が表紙の二人「和倉×鳴深」次が「鞍野×律」3つ目がこの2カップルのお話です!

1つ目は再会モノですね~・・なんかキュンキュン?ピュアピュア?なお話でしたね~悪くは無かったです。
今の水瀬さんの出されるものと、ひと味もふた味も違っていますね~・・それがいいんだか、悪いんだかは解りませんが・・古い雑誌搭載作品を纏めて出されたみたいですね・・

中学の同級生が5年ぶりに姫路城で出会う・・この姫路城っていうのが、なんか粋ですよね~
二人は実は1度しかまともの話したことが無いんですが・・お互いが特殊な技能を持っていて・・
和倉はカメラマンそして鳴深、雅楽の勉強をしている・・鳴深は和倉の事が好きだったんですね~
でも和倉の視界には自分は入っていないと・・なので自分の事は覚えてないだろう・・と・・
で、偶然姫路城の写真を撮りに来ていた和倉に声を掛ける・・で案内役を買ってでるって設定ですね~

結局はお互い両思いなんですが・・なんかお互いが離れた後もお互いの動向を追っていたって言う所が宜しかったですね~・・和倉なんて鳴深専用カメラなんかを持っていて・・・

2つ目のカップルは実は私はb-boyの携帯小説で読んだ事がある作品でした・・もちろん知っていて買ったんですが・・やっぱり携帯の文字をおって読むのと本として読むのとではちょっと違った感じがしましたね~リーマンと神主のお話なんですが・・こちらも雅楽のお話ですね・・リーマンの律はおもちゃ会社の新米デザイナーで、彼女に振られて傷心の思い出やって来た神社で指輪がお賽銭箱に入ってしまう・・っていう神主との出会いなんですが・・

結構ウジウジ君の律が鞍野と鞍野が雅楽を教えている子供達と出逢って成長し、オモチャを作る・・って事なんですが・・結構面白かったです。

3つ目が鞍野の神社に偶然和倉と鳴深が来るって・・設定ですね・・
面白いのが、鳴深は結構有名な雅楽師になっていて彼の事を鞍野は尊敬している・・
そして律がとっても大好きなカメラマンの和倉・・って事で・・
お互い面識は無いのですが・・鞍野と律は結構舞い上がってましたね~
律のお気に入りはあのしらさぎ城の写真集・・で和倉に熱くその思いを語りますね・・
それがあの1話目のお話で和倉があの時何を思って写真を撮ったかっていうのが、解って暖かい気持ちになりました。
で。鳴深のお気に入りのオモチャが律が作った「ガガラーマン」っていう事で・・

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