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表題作お届けします

青垣康平,無愛想なデザイナー
長谷川,宅配便配達員

同時収録作品ベランダの向こう

市川,大学生,隣人
大友,別の大学へ通う大学生

同時収録作品思うがままの

竹内巴,大学生,薬局の息子
柴田大輝,大学生,竹内と同じ学校

同時収録作品ビギニング

島屋篤宏,サラリーマン
松倉宵,仕事の取引相手

同時収録作品恋の淵

針ケ谷憲一,カーディーラー,良の兄の同級生
良,高校生

同時収録作品めぐる時間

大久保旭,外科医
霜鳥佑太,外科医,旭の幼馴染

同時収録作品8畳のスイート

小野智史,同級生,エリートサラリーマン
麟太郎,三流会社に勤めるサラリーマン

その他の収録作品

  • Do me a favor.(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

宅配便の配達員をしている長谷川は、担当地区に住む有名デザイナーの青垣のことが気になっていた。青垣は非常に気難しげな男で、「ご苦労様」などの労いの言葉はかけてこないのに、ことあるごとに値の張る菓子などをくれたりする。気持ちは嬉しいものの、無愛想な態度でそれらを渡されても、長谷川は素直に喜ぶことができない。そんなある日、青垣が無愛想なのは自分に対してだけだということを知るが──。
加東セツコの描き下ろしを含む珠玉の作品集。
(出版社より)

作品情報

作品名
お届けします
著者
加東セツコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
心交社
レーベル
Chocolat comics
発売日
ISBN
9784778109073
2.6

(21)

(0)

萌々

(1)

(12)

中立

(8)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
12
得点
48
評価数
21
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数12

頁数の関係か進みが早い気もしますが…

よかったです。
短編集で一話がサクサク進むので、いつ好きになったの?もう終わり?とじっくり楽しむには物足りないと感じられる方もいらっしゃるかと思いますが…
加東セツコさんの作品はこちらが初めてでしたが、絵に惚れて買った甲斐がありました。
05年から最新の書き下ろしまで収録されていますので
多少絵柄の変動がありますが、話が違うと思えば特に気になりません。

表題作とお隣さんの話がほのぼの可愛らしくておすすめです。

6

出逢いから告白までの短編集

糖分控えめ度★5 ハッピーエン度★10
葛藤:不安:期待=1:2:3

お互いの想いを伝えるまでの短編7編。なんの迷いもなくサクサク進んでハッピーエンドな話は好みではないのですが、ある程度お互いを意識している二人がためらいがちに気持ちを伝えていく様子が丁寧に描かれていて、ドキドキしながら読めました。短期ハッピーエンド到着型ですが馬鹿みたいに甘々ではなく、今後を予感させる雰囲気が良かったです。

◆お届けします
担当の宅配先に気になる人がいて。初々しく不器用な二人が今後砕けた関係になっていくのを妄想して萌えました。続きが読みたいです。
◆ベランダの向こう
隣人もの。突然キスされて~という展開が多いこの世界で、「キスしていい?」→ぎゅっと目をつぶって答える優しい展開に勃起。
◆思うがままの
大学生。助けられ惚れてバイト先まで追いかけて倒れて勘違いしていつのまにかうまくいっている幸運な話。
◆ビギニング
リーマン一夜の過ち。全部夢だったと片付けてもいいぐらいに興味の湧かない話でした。
◆恋の淵
兄ちゃんの友達が俺のこと好きだったなんて!ずっとお前が好きだった系は過去を想像すると萌えます。
◆めぐる時間
幼馴染みとの再会。トラウマ系。一番好きです。
◆8畳のスイート
大学時代からの友人とついに初繋がり。こちらもキスする前から結合に至るまでがゆっくり丁寧で胸がじわり。
◆表題作の後日談
どうという事はない内容に見えましたが、ハムから伝わってくるとてつもない不器用さに母性本能をくすぐられました。

6

空気感がいい!

恋人になるまでのプロセスが丁寧に描かれた短編集。
アングルやパーツ、明暗など、空気と温度を感じさせる表現力が秀逸!
恋愛としてはちょっと物足りないケド、独特の雰囲気が楽しめたv

『お届けします』  【デザイナー・青垣&宅配便配達員・長谷川】
青垣のクーデレっぷりがタマんないw
指先の触れあいとかが、温度を感じさせて、すごくドキドキした。
手と足だけで、十分なエロさを醸し出してるのがスゴイ!

『Do me a favor』では、またしてもプレゼント攻撃な青垣。
好きな子に素直になれないっていう不器用さが、不憫^^;
もうちょい、頑張ろうよ。ジれったい。

『ベランダの向こう』  【大学生・市川&大学生・大友】
隣人に恋してる大友君。ベランダから猫が入り込んで・・・
お互いに話のきっかけがほしくて、猫を利用するのが微笑ましい。
フツーに話かければいいのに・・・
大友君が、必死に猫を呼び寄せようとするのが、健気w
吐息が、気温差を感じさせて、うまいな~と思った。

『思うがままの』  【大学生・竹内×大学生・柴田】
階段から落ちそうになったところを竹内に助けられ、それ以来、竹内を想う柴田は・・・。
クマの着ぐるみが、超キュ~トwww
積極的だけど初々しい柴田が健気で、必死な感じがヨかった♪
この話が、一番好き★

『ビギニング』  【リーマン・島屋×リーマン・松倉】
酔って松倉を襲った? 何も覚えてない島屋だが・・・。
双子設定の必要性を感じないし、何もなかった、と言いながら、思い出してくれたことを喜ぶ受が何だかなぁ。
無理矢理=和姦、がイマイチ萌えない原因?う~ん・・・

『恋の淵』  【兄の友人・針ヶ谷×弟・和樹】
昔から意地悪ばっかりする針ヶ谷が大嫌いな和樹。
好きな子ほどイジりたくなるのは分かるけど・・・あっさり受け入れちゃったのが拍子抜け。もっと拗れてほしかったな。

『めぐる時間』  【外科医・大久保×医者・霜鳥】
幼馴染の大久保と再会した霜鳥だったが、無理矢理襲われて・・。
大久保だけが霜鳥に執着してて、霜鳥の変わらない態度にキれた?
う~ん、無理矢理は好きだけど・・・何か微妙vv
白衣+ネクタイしたまま+シャツ全開+脱げかけズボン+靴下、には萌えた(笑)

『8畳のスイート』  【リーマン小野×リーマン・麟太郎】
大学時代の同級生・小野が、会社帰りに寄ってくれるこの家さえあればと、殺風景な部屋で小野と過ごす麟太郎。
麟太郎が一途でかわいい。 
ささやかな幸せって感じで、ほのぼのとした気分になれた。

後半がちょっと残念だったけど、
最初の3CPの、ほんわりしたピュアな空気感がたまらなかった♪
こういう、恋のきっかけってイイな。きゅんとキましたv

3

絵が時期で変わってるかな~

こうして1冊になると絵の変化が顕著ですね。
この人の描くキャラって素朴で静かなイメージで好き。
淡々としたストーリーも好きです。
このコミックスでは結構流され系が多かったかな(笑)

「ベランダの向こう」
お隣さん同士の交流。お互い猫を使って気を引こうってのが、可愛い。

「お届けします」
在宅勤務と思われる青垣さんが、宅配業者の長谷川くんを好きで、プレゼント攻撃のうえに、自宅に連れ込み。
ちょっと強引じゃありませんか~!?
受視点からの話になってるからだろうけど…。
青垣さんは本当はもっと葛藤していると思うんだ…。

「Dome a favor」
青垣さんと長谷川くんの書き下ろし。ハムの人!
やっぱり色々考えてると思う青垣さんが可愛い。
不器用過ぎるよ…でも長谷川くんも真面目そうだしいいカップルかもね(*^o^*)

3

躊躇いはどこへ?

「ちょ…待て!」とツッコミながら読みました(笑)
だって、みんな最初から躊躇いがない。
ノンケがいないのか?というくらい皆さん、当たり前のように致しているので唐突すぎるよ!と諭したいです。

男同士なのに…って戸惑いながら、葛藤しながらもどうしようもなく惹かれていく様子がお好きな方にはオススメできないです。

雨の日の配達先で、これまでさほど友好的ではない、しかも無愛想だったデザイナーにいきなり風呂場へ連れて行かれ汚れた足を洗われたり(表題作)、家業の薬局にバイトで来てくれていた大学の知り合いが暑さに倒れたのを介抱するために服を緩めていたら、なんとなくその気になってしちゃったり(【思うがままの】)…流されすぎ!!

泥をシャワーで流す相手の手つきが、洗う→触るにエロく変化するところや介抱される子の上目遣いがオネダリしてるように見えたり。
誘っていると察知させるその部分だけで魅力を感じるのだから、これが時間をかけた関係なら余計に引き立つのに!と思ってしまう。

意味深な独特な間を生かせるような『こだわり』の作品が読みたい。
日常から取り残されるような和服のキャラがなかったのも寂しい(加東さんといえば和服!)けれど下だけ脱いで靴下履いているというのがあったのでいいか…ちょっとフェチっぽいのが加東さんに似合うと思うんです。
そんな私が気になった、というか惹かれたのが下記です。

【ビギニング】
酔った勢いで押し倒してしまい翌朝は覚えていない…というテンプレから始まるリーマンもの。
朝、見知らぬ部屋で目覚めると取引相手の松倉が自分に跨がっているという状況で目覚めた島屋。
昨夜のことを仄めかされ焦っていると本物の松倉が現れ島屋に迫る双子の弟をたしなめる。
「泊めた以外に何もない」と言われたものの実は薄く記憶に残っていた通り体を繋げていたとわかり(嬉しさ半分で)呆然とする島屋に隠しきれない流れと勢いで告白する松倉。
ふたりの鼓動がこちらに伝わるくらい緊張している可愛いリーマンに萌えました!

結局ふたりは、もともとお互いに想いを寄せていたので上手くいくんですが、双子の弟の存在って一体?
彼は兄から話を聞いていた島屋のことが気になっていたのか兄に惹かれているから当てつけに島屋を焚きつけたのか?
それがムッチャ気になるー!

短編集なので仕方がないのかもしれないけれど「え?ここで終わり?これからじゃないですか!」というところで終わる作品ばかりなのが残念です。
じっくり読ませてくれよ~!という物足りなさに足をバタつかせてしまいました。

でも好きなんです…うかがうような表情が生む微妙な間が好き。
ぬめるような濡れた瞳とか雰囲気が好きな作家さんなので文句言いつつ買ってしまう。
抗えない引力を持つ作家さんです。

…ただ、好き嫌いは分かれるでしょうね。
アラカルトもいいけれど、せめてカラー(趣?)を統一する工夫が欲しい。
編集さんにも一役かってほしいところです。


2

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