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”由利先生”シリーズからこちらにたどり着いた読者です。
なんとなくお正月は古きよき日本の情緒を味わいたくて本作に取り組みましたが、かなり好きな感じでした!そして、昭和前期の時代設定って、女性の社会進出がいまいちだったので、男だらけの社会に違和感がなくて、するっとBでLにもっていけるなーと、新たな気づきがありました(笑)。
遠野先生のあとがきに曰く”己の美貌に厚かましいばかりの自身をもっている、生意気だけどどこか憎めない受キャラ”が作家(ぼく・春之)です。このキャラ設定が私の性癖のストライクゾーンに入ってきました。世間知らずな旧華族の深窓のお坊ちゃま、お兄様からも甘やかされちゃってる無敵の次男坊です。我儘も傲慢も世間知らずなところから出てるので、なんだか上滑りしていて(アホっぽくて…)可愛い。そんな彼が恋に落ちる相手が人気の画家・松前先生。互いをリスペクトしながらも、なかなか素直になれない昭和の男たちの気持ちのすれ違いモダモダに萌えました。大人の松前先生にリードされて若様・春之が大人になる…ラブストーリーです。軽々しく”好き”と言わない、出し惜しむような感情表現も昭和っぽくて好きでした。
今回ゲスト出演している六車君が、いい仕事をしています。違う作家様のキャラクターなのに、”そうそう、それが六車君だよね”って小説のなかで活き活きとしていました。また、春之のお兄様の存在がめちゃくちゃ萌え~で匂わせ~なので、お兄様編の作品もあったらいいのにな、と思いました。
由利先生シリーズ(?)が好きなので、帯付きを探して購入。
わーい!由利先生と平蔵だ!(あ、才蔵って…笑)
六車くんも愛らしく、それだけで満点あげたい気分です。
そういう目的で購入いたしましたが、それがなくても私は好きなお話でした。個人的に出版関係の話にハズレは少ない気がします。
俺様受けの春之さんが、あほ可愛いです。
ひねくれてそうで実は結構素直だったりするところが、ああ、この人は育ちがいいんだなあと思いました。
プライドだけは異常に高いですけれど(笑)
松前先生も意地っ張りで、この二人が徐々に近づいていく感じが自然でよかったです。
で、兄上のお相手って一体誰だったんですかね?
多分、男性な気がいたします(笑)
あと、非常に読みやすかったのですが、「触手」って………………誤植?
美しい容姿だけどプライドが高くて天邪鬼の春之。
覆面作家として小説を書いているけど周りにバレたくなくて、大衆小説なんて読まないフリをしている。
自分と歳の近い勢いのある作家の本の表紙を憧れの松前先生が担当している事が面白くなくて、初対面の男の前で松前の悪口を言ってしまう。
後日、仕事をお願いするために松前に挨拶にいくと、さんざん悪口を言ってしまった男だった。
春之との仕事はしない、と言われるけどどうしてもお願いしたくてしてしまった行動で余計怒らせてしまう。
謝りに言ってるのに嫌みを言われるとつい言い返してしまったり、素直になれない春之。
どうしても、と言う春之に「身体で満足させたら考える」と言われ、男は初めてじゃないフリをして応じる春之だが、怖くて泣いてしまいバレて帰らさせる。
松前も本気でやろうとしてなくてああ言えば諦めて帰ると思ってたんですよね。
でも諦めずに松前を訪問して一緒に出かけるうちに松前の態度が軟化していく。
春之の寝顔見て可愛いと思ったり慣れない田舎町できょろきょろするのを見て微笑ましいと思ったり。
最終的に仕事してもらえることになってその後ひと悶着ありましたが、最後はきれいにまとまってました。
最初のころ春之の性格があまり好みじゃないなーと思っていましたが、読み進めるとこのワガママっぷりが可愛く見えてくるのが不思議ですね。
春之は意地っ張りですが、松前も相当の意地っ張りですよね。
くっつくまでが長いの糖分は少なめですが文章が読みやすくて楽しく読めました。
ヒギンズ松前のじゃじゃ馬ならし。
負けず嫌いで我が儘傲慢…とんでもない受け様(笑)
元侯爵の末っ子として甘やかされ、ちやほやされ、人もうらやむ美貌を持ち、さらに覆面作家として文才にも恵まれているとくればしょうがないか。
そんな櫻井春之はひょんなことから挿画家の松前千種を彼とは知らず怒らせてしまいます。
さらに謝罪に、と贈った菓子折りに『お心付け』を忍ばせ、松前の怒りに油を注いでしまいます。
温室育ちの彼はその行為が一般常識から逸脱してるという意識すらないんです。
その後、春之の兄のさり気ない方向づけにより負けず嫌いが良い方向に進みます。
直接、松前の元を訪ねるようになった春之はゆっくりと世間を学んでいきます。
文字通り、体当たりで(笑)
2人の気持ちは互いにほぐれていき、さらにひと悶着あり、ついに告白。
可哀想なくらい素直になれなかった春之が涙ぐみながら絞りだした言葉。
…ちょっ…可愛い!!
最後の最後で萌えた←
春之株急上昇(笑)
松前も多分、春之みたいなタイプ、外見含めてストライクゾーンだったんだと思います。
つっかかる春之をいなすのも楽しそうだったもの。
2人して互いの才に惚れていなければ成立しない物語ですよね。
脇役好きー!の私は春之の兄上の秋継が気になります。
両親に『そのうち紹介する』と言っていた恋人…男性じゃないの?
なんか匂うー!!
兄上の話が読みたい!
そして後書きに『猫の才蔵』とありますが、由利先生宅の猫は『平蔵』ですよね(笑)
六車君 登場です。ちょっぴりですが。
木下けい子先生とコラボしています。
(コミックの由利先生シリーズです)
あいかわらず 良し良しと撫で転がしたい そんな六車君さ。
主人公の相談役なんです。
由利先生の嫁としての自信もついてきたのかな。
君が 幸せでなによりであった。
本編の話は ずーーーーっとイライラが続きます。
この2人はいったい何をやってるのでしょう。
じらしプレイなのか?
お互い頑固で融通が利きません。
意地の張り合いです。
素直になれば回り道しなくてもよかったのに・・・。
私のセッカチな性格にはこの話は合わなかったです。