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「おまえとだったら面倒なことしてやるよ」
まるまる一冊のカプです。
超美形の歯科医とそんな彼に惚れてどんなに冷たくあしらわれてもメゲないど根性リーマンという組み合わせです。
美人歯科医がかなりの手強い相手で、恋人は作らない主義だからセックスならしてやるけど付き合うのは絶対嫌だと言い、押せど押せどもなびかない。
どんなにつれなくされても猛アタックを続けるリーマンの粘り勝ちで、ようやく陥落するのです。
ところが最後の最後に予想してなかった展開があり、かなり萎えました。
実は美人歯科医はバリタチだそうで、受けは未経験。
てっきり誘い襲い系のビッチだと思っていたので意外に思いましたが、私は受け攻めがどっちでも構わないタイプ。
むしろドS美人攻めに泣かされるヒゲ受けってめっちゃ萌える!!って思ったくらい。(でもヒゲ受けOKな人って少数派なのかな……。)
なにが萎えたかというと、いざとなった時にまさかの攻めポジ争いが始まってしまったこと。
コミカルな作品なら楽しく読めるのだけど、抱かれる事がイヤで嫌なポジを押し付け合うみたいな描き方だと一気に気分が下がります。
念願叶って身も心も繋げられるっていうときなのに、君とこういう関係になれるならどっちでも構わないくらい言ったらどうなの??と。
しかも過去、処女(女性)を相手にしたときに血が出て痛そうだったから自分がそんな目にあうのは不安だから…と嫌がる理由を言うんだけど、それなら尚更、バリタチで処女の歯科医をそんな目にはあわせたくないから、自分が受けをするよと言うのが本当の優しさなんじゃないかと思うんですよね。
それまで一途に追い求める誠実な男という印象が強かったのに、実際はケツの穴の小さい男だったんだな……みたいなガッカリ感が半端なかったです。
だけどいいなと思った箇所もありました。
生い立ちや、美貌ゆえの受難のせいで完全に人間不信になってしまっていた歯科医が「手に入らないものは遠くから眺めるもんだと思ってた」と言うんです。
かなりの拗れた思考回路のめんどくさい人間なのですが、この言葉で色々腑に落ちる点があって、こういう表現ができる作家さんっていいなと思いました。
とりあえず私、こんな美形な歯科医に担当されるのは絶対に嫌だと思った。
大口を開けてる姿を見られるわ、磨き残しを発見されるわ、虫歯を発見されるわ…その他色々と見られたくないものを見られるわけですよね?
よくもまー好きな人に歯垢除去とか銀歯詰めとかしてもらって平気だな、南。
そんな私は現在、虫歯の治療中…orz
朗さん、強いーwww
ツンデレ美人さん、デレは寝ぼけた時など極マレに発動。
笑かしてくれました((´∀`*))ヶラヶラ
双子の妹・花さんもとてもステキです。
彼女にも春が来るといいなー。
でもジジ専+セックスレスで性欲のある人には興味なし!だとか。
弁護士・糸田さんと20年後くらいにくっついたりするのかしら?(笑)
オマケ4コマ、特に2つ目に笑いました。
①では兄の朗さんが「ヒゲのないオマエなんてルーののっていないカレーライスだ」と言っていましたが、②では妹の花さんが「そもそも男としての南さんは私にとって地面に盛りつけたカレーライスよΣd(´∀`*)」
…めちゃくちゃ素敵な笑顔で1番ひでぇwww
それにしても途中までツンデレ女王様襲い受けイメージで読んでいたので、攻めポジション争奪戦には驚かされました。
面白かったですけどねwww
朗さんってばタチ専だったとは…。
少し残念なのは、朗さんの過去をもう少し掘り下げてくれていたら…というところです。
何かあっさりと書かれていたので…キュワワワワーとならなかったんですよね。
こんな歯科医さんいたら恥ずかしくて…歯医者さんに行けません(^^;
テラシマ先生の作品は初めてなので、他の作品は知らないんですけど…。
第一印象は白い!背景とかね。
でも、このクールで美人な歯科医の北神にあってるなと思いました。
なんだか、清潔感を感じる(^^)
双子の妹ですが、最初は幽霊?かと思いましたΣ(゜Д゜)
出始め顔出しNGで、北神の話し相手=幽霊なのかと。
ストーカーとか痴漢とか、恋愛に不運続きな北神…。
恋愛に臆病、自信無くして恋人を作らずに一夜限りとか遊んでばかりの北神。
そこに、ちょー一途な南が現れてちょっとずつ変化していくんですね~。
北神ツンデレ過ぎる。
南バカデレのドM(笑)
そんな、北神の照れ隠しの強さが可愛い(*^-^*)
緑の目って綺麗だな~。
二人のコントみたいなやり取りツボです!
ずいぶん前に読んだ本を掘り起こしてレビューをば。
純情ヒゲワンコの誠実攻撃に陥落したビッチ北神のお話でした。
北神は顔がキレイなので男女を問わずモテてしまい、ヒネた性格になってしまった人でした。
南も例に漏れず、いつものパターンで北神に惹かれてきた人間でした。
「駅できれいな人を見かけて気になって」と北神の歯医者にやってきた南。
南のことを寄せ付けまいとして、俺は男専門なんだけど~と牽制したところ、
逆に南に「俺も男だしOKですね!」とますますストーカーされてしまうことに…
そこで北神は「俺には付き合っている人がいるんだ」とわざと遊びでひっかけた男と歩いているところを南に見せ付けたりするのですが、
南のほうは「好きでいてもいいですか」と北神がどんなにけん制しようともビクともしないのです。
元々は北神が蒔いた種で、南がどんどん本気になっていってしまった話しなのですが、
北神もだんだん南の誠実な押せ押せ攻撃に心がほだされていきます。
北神の鉄壁の守りは、実は人を信用できない自分が嫌だから誰ともお付き合いしたくないということだったようです。
南のようなブレない愛情の強さっていいな~と思います。
ラブアフェアのようなハラハラやドキドキ感はないでしょうけれど、
誠実で落ち着いた関係も読んでいていいなぁと思います。
北神は重い愛を持った南の重さに押しつぶされて南色に染まればいいんだと思います!!
どっしりと構えた根の張った関係が築いていけますように。
美貌の歯科医の北神と、彼が好きで冷たくあしらわれても諦めない南。
テラシマさん、初読み。
すごいツンの北神は、遊びのセックスやキスでは人と付き合うけれど
決して本気では人を寄せ付けようとしない。
北神に振り回されてもめげずに心を寄せようとする南は、花屋の営業。
彼らが、彼らなりに(というところがミソ)両思い?になるまで。
北神がそうなってしまったのに、それなりの訳がある。
自分自身への嫌悪や葛藤、南に惹かれながらもどうしていいか分からない。
そんな彼の、ツンの合間に見えるデレというよりは、
ツンの合間に見える繊細さが、なかなかいい味を出しているし、
北神の双子の妹で枯れ専の花、弁護士の糸田さん、
古武道のおじいちゃん、など
彼の周りにいる人々も面白い。
流石の南も途中で投げ出しそうになるのだが、
そこで語られる南のおじいちゃんのセリフがすごい。
最後で、攻め受けを巡ってあーだこーだ言っているところは
結構好きかも。
間に挟まる4コマも面白くて、切なくて深くて、おかしくて。
好きな話でしたが、ちょっとゴチャゴチャ分かりにくかったり
よく考えると設定に無理があったり、
作者が独りよがりだったりする描写が、マイナスかな。
評価は萌と迷ったけれど、初読み記念で少しオマケしました。
<さらなるオマケ>
読んで寺山修司の詩による「種子(たね)」という合唱曲を連想した。
作曲は信長貴富。
きみは荒れはてた土地にでも種子を蒔くことができるか?
恋人よ 恋人よ 種子は我が愛
きみは きみは きみは
世界の終わりが明日だとしても 種子を蒔くことができるか?
恋人よ 恋人よ 恋人よ