「自分の為に生きて、そして笑え」

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表題作巨人族の花嫁 3

カイウス・ラオ・ピステイル,巨人国タイルダント第一王子
水樹晃一,異世界に召喚された高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下「巨人族の花婿」

あらすじ

元の世界に帰る――。
契約の期間が迫り、カイウスとの別れを選択した晃一。
しかし、別れの寸前、呪文を唱えるカイウスの身体が透けていることに気付く。
その理由を聞けないまま、離れ離れになってしまった2人。
一体カイウスの身に何が……
そして、戸惑う晃一の前に現れた救世主とは――!?
単行本版のみの豪華描き下ろしもたっぷり収録。

作品情報

作品名
巨人族の花嫁 3
著者
ITKZ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
彗星社
レーベル
Glanz BL comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784434285868
4.3

(44)

(26)

萌々

(9)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
193
評価数
44
平均
4.3 / 5
神率
59.1%

レビュー投稿数3

萌えと燃えが混ざり合っている

キャラクターの魅力もさることながら
ストーリー展開が最高に熱い
描写力もすごいのでどんどん引き込まれる
展開も感情の流れもすべてがいとおしい

0

大切な人と生きること。愛に報いること。

自分を犠牲にして、愛に報いる。互いに愛し合うゆえに、大切なものを失う覚悟をする2人。涙、涙の、スタートです。
コーイチは、自分を育てる為に無理をして亡くなった母が生きた証として、自分は元の世界に生きたいと願い。カイウスはそれが自分の命が終わる事を知りながら、コーイチを元の世界に黙って戻そうとする。カイウスの大きな愛情。切ない想い。
それをコーイチに伝えたいバロは、主治医のマルトゥ先生と決死の覚悟で追い縋る。時空の歪みに圧され、血を流しながら、コーイチに真実を伝えるマルトゥ先生。
マルトゥ先生に託された魔法陣を見たコーイチは、駆け巡るカイウスとの記憶の中で。
彼こそを愛し、救いたいと決意して。「本物」の花嫁として亜空間でセックスをする。
セックスこそが、命を救う行為。なんと。亜空間セックス!まぁ、もうカイウスとコーイチは一線は越えてる筈なんですけども。なんか…。凄い事になってるっぽい。無理無く入って、イってるっぽい。
そして。コーイチの心残りだった母は、笑顔(と全裸)で、コーイチをカイウスの世界へと推してくれたのでした。元の世界では記憶を書き換えられた友人たちが、謂れの無い虚無感に襲われるという切ない終わり。コーイチは決して元の世界に戻れなくなる。

涙を流したクライマックスと裏腹に。後半は何故か、エルフにセックス指南を請いに行く旅。本物の花嫁となり。身も心も一つになれた筈なのに。激しいセックスで体力の無さを痛感したコーイチは、カイウスとさらに思いっきりセックスをしたいと願う。いや〜、結構もぅ出来てると思うんだけどねぇ。
それで性交を研究しているという耳長族のレイルに教えを請うのだが、そこはギブアンドテイク。コーイチは、レイルの探究心を満たす為に、異世界の性交の知識を教えろと言われたり、レイルの目の前でのカイウスと性交しろという羞恥プレイを求められたり。そもそもカイウスの花嫁となるまで、童貞高校生だったコーイチには無理難題。人前でのエッチも恥ずかしい。さて。どうなることやら、で次巻へ。
突然のエチエチコメディ展開。前半の涙返して〜。と、ガラリと趣きの変わる1冊でした。

描き下ろしには、コーイチの親友・陣くんへ。遠い異世界から贈りもの。陣くんの記憶は書き換えられて、晃一の居なかった筈の世界で生きている。けれど。過ごした時間は間違い無く2人のものなのだ。ビターで切ない小さな物語。

コーイチは、カイウスに色々衣服を与えられている筈なんだけど。油断(?)すると直ぐ学生服着てる。もうちょい王族らしくして欲しい。

0

何を選び、何を手放すのか

元の世界へ帰る選択をした晃一を、
命と引き換えに送り届けようとするカイウス。
晃一の知らない所で何があって、何を思っていたか
その記憶が映し出され、涙無しでは読めない展開から3巻は始まります。

…と言いたい所なんですが、
力の使い過ぎで死ぬのも、記憶の回想を見せるのも、
感動の場面を作り出す設定が全て魔法に寄るもので、
何でもかんでも魔法の力で出来ちゃうのが、
強引に泣ける場面を作っているように見えなくも無いのが正直な所。
とは言え、この回の晃一とカイウス、
また、バロやマルトゥ先生とのやり取り自体は
なかなか感動する胸アツなセリフや展開でした。

後は…どうしても一方的に召喚され、
たった1ヶ月くらい一緒に居た異世界の恋人と、
長い時を一緒に過ごしてきた友達や、
周囲の人達との絆を天秤に掛けてしまう。
彼らとの想い出や共に過ごした時間を全て無き事にして、
異世界を選択するのは本当に正しかったのかな?って。
大事な誰かがいたはずなんだ、って泣いている陣が可哀想で…、
しかし、元の世界に戻ればカイウスが命を落としてしまいますし…。

カイウスを選ばないとお話が終わってしまうのは解るのですが、
どちらも犠牲にしない最良な方法って無かったのかな?
それこそご都合主義になりそうだけれども…。
反面、異世界モノの究極の取捨選択を貫く点が、
シビアな面も覗かせる、というプラスな感想もあり、
自分の中でそんな二つの感想が両立し、評価が難しい所です。
お母さんとのお別れが笑顔で出来たのは良かったです、ちょっと感動した。

後半はいきなり二人の夜の悩みを解決しにいく話に!
性の悩みを一緒に解決していく話ってBLではよくあるけれど、
今まで異世界ファンタジー全開だったのでなんだかなぁ…(^-^;
新キャラのレイルとダインが今後どんな活躍を見せるか気になる所です。
最後のその液体って、もしかしてだけど…1巻に出て来たアレじゃないの?
本当の夫婦になった二人の新たな物語は始まったばかりですね。

晃一と陣が一緒に居た証である描き下ろしも良かったです。
その後カバー下を見ると…この二人仲良くなれそうだなーw

3

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