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いやーここまで俺様で傲慢で、だけど好きな子には不器用になってしまう攻め、なかなかいないですよ。良いもの見れました笑
いや、本当。勝重のやってることは最低ですし、雪渓は本当に可哀想なんですが…
すいません個人的にですね、地位も名誉もある攻めが、受けにだけはうまく接する事ができず傷つけてしまい、だけど手放す事もできなくて、更に酷い事をしてしまう…っていうのが本当に萌え!!!でして…
今作は私的にドンピシャでした。ありがとうございます。
あと僧侶受け、いいですね。本当に背徳的で読んでてドキドキしてしまいました。後半剃髪で無くなってしまったのが少し残念。
流行らないかなー僧侶受け笑
個人的には大当たりな一冊でした。
ほわぁ…(感嘆
おもしろいとかエロイとかそういうのはもう良いんですけれど(良いのか)、とにかく萌えました!!! 何を隠そう私は僧侶萌えなので、今回の設定にはかなり!かなりかなり滾ってしまいましたよ…ええ!
僧侶といえば、大抵が性を禁じられていますよね。いまでこそそんな掟は無いに等しいですが、このお話の舞台は戦国時代です。なので、そうした僧侶萌えの何たるかをよく踏まえている作品でした。
大きなお寺ともなると、格上が格下の僧侶をチョメチョメ…なんてこともあるようですが、捨て子だった雪渓が育ったのは田舎の小さな寺だったため、彼は男女の交わりどころか男色の存在すら知らずにいました。しかし14歳で偶然に出会った国主・勝重に運命を狂わされてしまいます。女子と間違われるほどに可愛らしかった雪渓は五年後、国主に仏典の講義をする役を賜って勝重のもとへ行くのです。
けれど再会した勝重に命じられたのは、己の体を差し出すこと…。
42ページ目にして早速手を出してくる勝重に本気の戸惑いや拒絶を覚える雪渓が、にもかかわらず初めての行為に乱れる様が非常に淫靡です。雪渓は真面目な僧侶なので、性に対して背徳感がとにかく甚だしい。それがより一層このシーンを艶かしいものにしています。これこそ僧侶萌えの醍醐味です。まず童貞・処女率が高いうえ、行為への反発が本気なんですよね…!いとう先生はニーズを良く分かっていらっしゃる。完璧な受け僧侶でした。
絡みの描写だけでなく、勝重と雪渓…二人の心の齟齬も切なくて良かったです。何故無体な仕打ちばかりを繰り返すのか分からない雪渓と、雪渓を独占したいが故に彼を追い詰めてしまう勝重。雪渓は勝重を酷い人間だとばかり思っているので、閨での行為に乱れはしても心は冷え切っています。そうして幸せそうにしない、いっこうに笑ってくれない雪渓に、勝重の苛立ちも募るばかり。…なんというか、勝重がたった一言伝えてくれるだけで全ては解消しそうなのに、それが無いから堂々巡りになってしまっています。オレサマ殿様な勝重は心の優しさを上手く人に伝えられないので、雪渓は最後までずーっと悲しんでいました…。
当て馬がいるわけでもなく、大きな事件が有るわけでもなく…でも二人の心が少しずつ近づいていくのが分かる、すごく丁寧で萌えるお話でした。勝重の愛情は極端に出すぎるのですが、両思いになってからはかゆいくらい優しい男になっていたので……もっと激しくても良いよ! ←
雪渓が途中から僧侶ヘア (坊主) でなくなってしまったのは少し残念です…。坊主、いいですよね。背徳感3割増しです。ピンナップの倒錯すぎる構図にはクラッとしてしまいましたが、できればもう少し色気が欲しかったかな…。
最初に攻め(国主)が受け(僧侶)をものにするのが早かった!
とはいえ、見初めてからは数年待っているところがなんともほほえましかったです
心の動きを中心に書かれているのが、いとう先生らしくてよかったです
時代背景をしっかり勉強していないので申し訳ないのですが
正室とか、側室とか、跡取りとかには拘らなくてよかったのかしら?
いいんです!ふたりが幸せなら、国くらい滅びたって!(そういう問題?)
と思える、良い感じのラストでした
感想としては「萌え」と「中立」の間くらいです
このところ、多作なのかしら?と思ういとう先生
もうちょっと深くまで心情を掘り下げたものが読みたいかな