ぱぱぁ、ぼくのせんせい しっかり つかまえててね

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表題作龍は保育士の虜

雷堂迅 ヤクザの家系
乗松千尋 保育士

あらすじ

憧れの保育士になった千尋は、大好きな子どもに囲まれて
幸せな毎日を送っていたが、雷雨がひどく、保育園が停電になった晩、
どうぶつ小屋でケガをして倒れている男を見つける。
介抱しようと保育園に運びこんだのもつかの間、
その男に対立ヤクザに間違われ、犯されてしまう。
なんと男は園児の父親で、しかも極道……!? 
ヤクザ×保育士のアットホームBLストーリー。
(出版社より)

作品情報

作品名
龍は保育士の虜
著者
二條暁巳 
イラスト
文月あつよ 
媒体
小説
出版社
コスミック出版
レーベル
セシル文庫
発売日
ISBN
9784774723242
1

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萌々

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(0)

中立

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趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
0
評価数
1
平均
1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

フェラチオ・ボッキーニってさ・・・

この手の話は、面白いか面白くないかが大きく分かれ、大概面白くない確立が高い。
(コメディっぽさが表紙で見られる作品の場合)
そして今回は設定が好きだったので一か八かで購入してみたのですが・・・

ダメでした。
やっぱりいい意味で期待を裏切ってくれませんでした。
つかみはすごくよかったんですけどね。

※他の方がこの作品を読む可能性が低いでことを予想してネタバレ全開にしようと思います。

前半部分はごく普通の保育士さんの日常。ヤクザ屋さんらしい父親を持つ子供の生活には父子家庭にありがちな不安がありました。
結婚破断になりそうな女性とギリ恋人関係という問題を抱え、生い立ち故に家庭に夢を持ちすぎて疎ましがられるタイプの生真面目青年だったりします。
また彼には保育士になる前にプロにもなろうかというボクシングの経験があり、とある事情でやめてしまった過去があります。だからメンタルはともかく腕っ節は強いキャラ。

そして肝心の父親との出会いシーンですが、これまた誤解を重ねた結果二人には最悪な出会い。その後罪悪感を感じた攻め様がいろいろ受け様にコンタクトをとるようになり、徐々に魅かれあう二人。甘酸っぱくていい感じになりつつありました。

しかし途中から後半、先の問題が片付かないまま次々と事件や問題が起こっていきます。
そのため最終的に事件の解決や回収がされても一つ一つに対するストーリーが分散されてしまい、イマイチ納得がいかない。
あれやこれにも手を出して本質を見失った状態。途中からストーリーそっちのけで何がマズかったか分析入ってしまいました。
あの設定別になくても全然良かったんじゃないかとか、このストーリーひっぱるならこの部分やめればとか・・・
一番まずかったのは、やっぱ作者さんが一番したいことが伝わらなかったことがおおきなマイナスです。
この話を、恋愛モノか家族もの、ヤクザアクションもの、コメディ、どこにポイントを持って行きたかったのかがわからず、すべて中途半端でした。素人さんの作品を読んだ気分。

Hの部分はエロい感じなのですが、え!?そこでしちゃうの??そっそう・・・なら止めないけど・・・ええ!?しないの??
その気になったかと思えば肩すかし。H目的で読んだとしてもどうよ?な展開。

主人公のキャラもいろいろ矛盾した行動が目立ち、嫌いとまでいかなくてもあまり好きになれなかったかも。

その中で唯一ウケたのは固有名詞。ブランド名とかって著作権とかあって実名出せないんでしょうか?BLだからというのも要因かもしれません。
ネズミィランドはまあ許せるしわかりますが、高級メンズのブランド「フェラチオ・ボッキーニ」って何?変なところで笑わされてしまい印象がそればかりに・・・(南無)

個人的には子連れヤクザ×保育士という設定だけでも十分楽しめる要素。
保育園の土地だの子供の親権だの複雑な話がなくても、パパと子供と先生のアットホームな日常とほのぼのとした恋愛が読みたかったなと思いました。






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